今春の撮影

早いもので今年も梅雨の時期となった。鉄道写真も季節を表した作品はその季節のうちに投稿すべきと思う。旬のものは当然時期があることはわかっているのだが、私のデジ青「今春の撮影」は見事な西日本や津軽の桜の連続発表の後で投稿を躊躇しているうちに時期を逸してしまった。興醒めでいまさらとお叱りを受けるのを覚悟で拙作を発表させていただく。

最初のJR相模線はデジ青では一度発表されたことがあるが、地味な路線で話題性に乏しい。昔はC11が貨物を牽引し、気動車も晩年は近郊型のキハ35系であったが何れも撮影したことはない。ただ、この地味なローカル線も私の家からそう遠くはなく相武台下に桜の名所もあり近年は時々出かけている。今回は桜の前に咲き誇った菜の花を題材にしてみた。

2016.3.29 原当麻-下溝 1172F 茅ヶ崎行き クハ205-511 ▼s-16.3.29原当麻-下溝205-511茅ヶ崎行1172F

通称武蔵野南線は府中本町を出て多摩川を渡ると梶ヶ谷貨物ターミナル駅までほとんどトンネルの中である。南線は貨物専用で旅客は臨時列車が通過するだけである。従ってこれまた馴染のない路線である。写真は定番撮影地で撮影場所はここしかないようなものだ。丁度京王相模原線稲城駅の西側橋本寄りの位置で妙見寺という寺の墓地のあたりである。一般に寺や墓地は桜が多くここも例外ではない。貨物機はかなり頻繁に通るが撮影に工夫の余地が少なく、ワンパターンで面白味に欠ける。

2016.4.6 12:12 府中本町-梶ヶ谷貨物ターミナル EH200-21[高崎] ▼s-16.4.6稲城EH200‐21

 

京王相模原線稲城駅新宿より直ぐにある公園。昨年9月30日に高尾山キャンペーンで登場した8713の準特急新宿行き。桜に太陽光線があたっておらずと今一である。 2016.4.6s-16.4.6稲城8713準特上り

 

4月8日に阪急神戸線武庫之荘で小学校の同窓会がありそれに参加した。武庫之荘は桜の紹介が多い場所であるが、兵庫ふるさと通信員さんからは「ちょっと遅いんとちゃうか」と言われた。多分、そう思って現地入りしたが、やはり満開を過ぎてかなり散っており、ご覧のとおり道路は花びらで一杯であった。近くのおばさんもスマホで撮影していたが「少し遅かったね」とお互いに声をかける。頻繁にやってくる阪急電車の特急が突風の様に咲いたばかりの花を落下させているのではないかと考えてしまう。

梅田行き普通列車後部5057 ▼s-16.4.8武庫之荘5057

 

同窓会の後は姫路で宿泊し翌9日は播但線と加古川線、始めて乗車の姫新線に駆け足で出かけた。赤色の103系に桜を入れたかったが、咲いている場所が見つからず、このような結果になってしまった。新緑にはまだ早いこの時期は(枯草の)冬と(桜の)春が同居しているような風景でこれまた今一であった。

2016.4.9 福崎-溝口 5626M姫路行き クモハ102-3509 ▼s-16.4.9溝口クモハ102-3509姫路行

 

駆け足撮影のため、加古川線は加古川近くで妥協。マンションが入るような住居地区であったが、ブルーの103系と桜、菜の花を入れることができた。ここはかつては木造客車やC12が走っていた路線である。

2016.4.9 神野-日岡 1338S加古川行き クモハ102-3556 ▼16.4.9神野-日岡102-3556

桜の時期になると今年はどこで撮ろうかと考えながら、結局近場の決まりきった場所にすることが多い。もう少し遠方に行きたいと思いながら今年は曇天が続いたこともあっていつもの近場となり、それもろくな写真が撮れずに終わってしまった。また来年と思いつつ毎年行動範囲が狭まっているような気がする。

今春の撮影」への4件のフィードバック

  1. さすが準特急様、わずか2週間足らずの間に東奔西走、103系も確実に撮影されるなど、タフな行動には感服いたしております。京王や武蔵野線の撮影地は初めて知りました。我が家からちょっと遠いのが問題ですが、来年の桜の時期に連れていってください。

  2. 準特急様
    各地の春、今年はこんなのだったと振り返れます、決して遅くないと思います。武庫之荘のこの場所はメッカでして、アマチュアに、にわかカメラマン、老若男女で毎年大賑わいです。土日はだめですね。昨年平日に行きました。

    それにしても関東から関西まで、しかも鉄道に限定の撮影紀行に敬意を表します。小生など、あれもこれもで、鉄道に特化できずに反省しきりです。先週は大阪府千早赤阪村の棚田を撮りに、今週12日は日本のへそ公園(西脇市)の西林寺に加古川線を使いアジサイを見に行く予定です。反省どころが自慢たらしくなりました。

  3. 準特急さん、相模線に老人は2回乗りました。高校同級生が転勤生活を重ねた結果、終の棲家を橋本で購入したが住むうちにあちこち改装したくなった。関東への出張あれば立ち寄れないかと手紙をもらった。同窓会で老人の飯のタネを知り助言方々一杯やろかいな、との誘いを含んでいた。老人は社内で遠方への出張請負みたいな立場であったのでいそいそと出向いた。相模線に乗れる、どんな線区かと期待に胸をふくらせていた。茅ヶ崎から橋本まで通勤、通学用の4連がごとごと各駅停車で走る線区であった。東京圏といえどもこんな線区もあるのかと、実はびっくりしたのでありました。20年前の事です。橋本で気付いたのは京王電車が乗り入れていたことです。友人の家の改装工事は2年後に終わり、竣工検査をしてくれと言ってきたのでまたもや出向きましたがこの時は京王電車、JR横浜線としました。相模線の現状はどうなっているのでしょうか?関西には大阪東線と名付けられた中古車が走る線がありますが、沿線風景は都会の郊外めいた様相で、最初に相模線に乗った時の田園風景より1ッ歩進んだ景色のように思います。老人はこのところ関東圏のローカル線に関心があります。民鉄はほぼ制覇したように思いますが、JRはあちこち残っております。関東圏のみなさん、お付き合いよろしくお願いします。

  4. クモハ73106東ウラ様
    早速のコメント有難うございます。また、いつも名ドライブ、名ガイドをしていただき感謝しております。特に山形県までの日帰りドライブは充実した1日でした。近々DRFC-OB会の面々と麗しの島を徘徊されるそうですが、皆品行方正ないい人間ばかりですので宜しくお願い致します。関東圏の桜はJR東中野・市ヶ谷、小田急相武台前、西武武蔵関、東急石川台、京王井の頭公園あたりが手軽ですが、桜の本数が少なくてもいい写真が撮れそうな所は探せばあるような気がします。箱根方面、高尾周辺、秩父地方、東武や京成の都心から離れた奥地など発掘の余地がありそうです。小湊あたりは別格でしょうね。

    兵庫ふるさと通信員様
    いろいろなものに興味を持ち、それを撮影対象にするのは素晴らしいことであり羨ましく思います。加古川線沿線には本黒田、黒田庄等の駅名が見られ数年前の大河ドラマの主役の発祥の地があるようでしてそういう場所を見るのは楽しいものです。先日も町内会旅行で真田丸の上田城に行ってきましたが、途中で上田交通の電車を見ると旅行団から離脱して一人撮影したくなりました。私も関西の写真をできるだけ記録して準兵庫ふるさと通信員になれるように頑張りたいと思います。

    最近京阪電車への想い入れが薄れているとおっしゃられる乙訓の老人様
    「特別料金不要で日本一の電車は京阪特急でっせ」と今でも思っている電車通は多いと思います。いつも思い出などコメントしていただき有難うございます。日本全国を行脚され各地でいろいろなエピソードをおつくりになった老人様ですのでJR相模線もよく御存知のことと思います。JR相模線(相模鉄道ではない)は首都圏に位置しておりますので全線単線ですがかなりフリークェントに走っております。私は老秋切符を利用して東海道方面に出るときはよく利用します。一般の205系と異なった顔の相模線専用の205系4連がこの線の主役で朝夕には橋本から横浜線に乗り入れて八王子まで入っております。沿線の倉見という所に新幹線の駅ができるという話を聞いたことがあります。また、橋本はリニアの駅ができるそうです。次回お会いできる日を楽しみにしております。

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