富山に行ったがや

 昨年は西条に「白牡丹」を飲みに行ったじゃけん、今度は富山で、ちょっこし遠い黒部へ行くことになったがや。ということで、6月4日の午後12時に電鉄富山駅に集合したやちゃ。しかし、第一日本語弁の大阪弁と違って、第二日本語弁の富山弁で書いていくのはかなり難しちゃ。もう富山弁で書くのはやめとくが。

 今回の目的である12時22分発ダブルデッカーエクスプレスはもう入線して います。座席指定券を購入して、この列車に乗車するメンバーに指定券を渡したのでありますが、1名は事情があって乗れなくなったのです。しかし、そこはうまくしたもので江戸よりEl Cóndor volóさんが来られます。この方に指定券を売りつけることで一件落着なのです。寺田駅で2名が乗車して来て、とりあえず人数分はそろいました。ダブルデッカー車内で、この車両の裏話を関係者とご入魂の間柄であった1900生さんが話してくださいました。ところで、沿線にはたくさんの撮り鉄さんを見受けられました。理由はよくわからなかったのですが、El Cóndor volóさんが言うには、昭和37年製のクハ172+モハ14722がいつもは稲荷町の車庫でおねんねしているのですが、今日は大活躍をしていたからだということだそうです。そんなことを話していると宇奈月温泉駅に到着です。さて、ここで記念写真を撮ってから

web宇奈月駅記念写真

宿であるホテル黒部に大きな荷物を預けて、黒薙駅までのトロッコ乗車組と宇奈月ダム方面へのトロッコ撮影組に分かれたのでありました。私はどうしても黒薙温泉へ確認したことがあったのでトロッコ乗車組として行動しました。

 トロッコの切符売り場で黒薙までというと、温泉に入るのですかと聞かれました。温泉に入らずに周辺で写真を撮りに行くと言ったら、何もないですよと言われました。普通の一般人には温泉も入らずに、そんな所に行くのは理解できないようです。我々は宇宙人のような存在なのかもしれません。とにかく、切符を売ってもらいました。私は欅平まで3回乗っていますので、初めて乗車される方に黒部川が見える進行方向の右側に乗ってもらいました。しかし、車体幅が狭く、椅子は3人掛けですので左側でも十分に景色は見ることができます。嵯峨野のトロッコのようなものではなく、ちょうど遊園地の子ども列車のような感じです。木曽森林鉄道大滝線に乗った時の事を思い出します。この黒部峡谷鉄道は台湾の阿里山森林鉄路と姉妹提携を結んでいます。いま、キャンペーン中で今年の12月31日まで欅平までの往復乗車券で阿里山森林鉄路乗車が無料となるそうです。詳しくは黒部峡谷鉄道のHPで。

 出発して間もなく新山彦橋を渡ります。下流側には旧山彦橋が見えます。これは大正13年に完成しています。今は宇奈月ダムまでやまびこ遊歩道の一部となっています。この遊歩道は、かつてのトロッコの線路跡です。

しばらく行くと、今夜の宿であるホテル黒部が見えます。トンネルを抜けて宇奈月ダムの近くに来ると、怪しい影が・・・・

突然現れた怪しい・・・-1

黒部峡谷に生息する巨大類人猿なのか・・・一体、何者であるのだろうか。電気仕掛けの魂吸い取り機を持っているものもいます。黒部峡谷はまだまだ不思議なことがあるようです。ところで宇奈月ダム方面へのトロッコ撮影組はこの怪しい巨大類人猿?の餌食になっていないのではないかと、ちょっと心配です。帰ってから聞いてみるとそんなことはなく、宇奈月ダムよりさらに1.7kmほど歩いて露天風呂のある「とちの湯」に行ったようです。帰りはいろいろあったようですが。

 トロッコは宇奈月より24分ほどで黒薙に到着します。ここで下車をしました。ホームで乗って来たトロッコ列車を撮ってから、かなり急な階段を黒薙温泉に向かって出発です。途中、後曳橋を見下ろすところがあったので写真を撮ることにしたのですが、ポジションが難しいところです。しかし、このあたりしかないようです。撮った写真はこんな感じになりました。

後曳橋を渡る

少し位置を変えると違った写真になりますが、とにかく黒薙温泉に向かうことにしました。黒薙温泉へは駅から山道を20分ほど歩くと到着します。山道と言っても、そこは黒部の山道です。落石の恐れがあるから速やかに通り抜けるようにとかの注意書きがあります。不揃いの石を使った急な階段はゆっくりと注意深く降りて行かないと転落しそうです。そのような道を歩いて黒薙温泉に着きました。黒薙温泉は黒部川の支流である黒薙川のほとりにあります。この温泉は正保2年(1645年)に発見された黒部川流域では最も古い温泉です。ここでしばらく休憩をして再び駅の方へと戻りました。途中で再び写真を撮りながら帰ることにしました。黒薙駅と黒薙温泉の事については別の投稿で紹介するとして予定通りに宇奈月17時16分着の列車で戻り、ホテル黒部に送迎バスにて到着しました。京都ナンバーの車があると思えばぶんしゅうさんもホテルに到着です。

 皆さん、温泉に入り旅の疲れを癒やし、宴会の用意万端です。今回は飲み放題ではなく、全員が「ほろ酔いセット」としました。考えてみるともう若くはないメンバーですので、これぐらいがちょうど良いのです。これは正解でした。

まあ、宴会も楽しくすごし、各部屋に引き上げた次第です。

 年寄りはどうも朝が早いのですが、これがいいのです。部屋の窓から新山彦橋が見下ろすことができます。始発前のパトロールでかわいらしい保線車が何か荷物を積んでいる小さい貨車「ト」をつないで、欅平の方へ行きました。こういうのも早起きだから見ることができるのです。朝食を終えてから出発まで部屋の窓から撮影です。

ホテル黒部の部屋から新山彦橋を眺める

いかがですか。部屋からの眺めは抜群でしょう。なかなかこのような写真は撮れません。皆さん、気にいった位置で撮っておられました。

 2日目は各自、それぞれのところへ行かれるようです。1900生さんと総本家青信号特派員さんは欅平までトロッコを乗られるとのことで、一番先にホテルを出発されました。他の方のほとんどが9時発のアルプスエキスプレスに乗車されるようです。私は黒部鉄道の名残を求めて木造駅舎めぐりです。9時23分発の普通電車に乗るので、皆さんが乗車されるアルプスエキスプレスを撮影することにしました。場所は宇奈月谷に架かってる鉄橋です。大正12年に下立から桃源(現在の宇奈月温泉駅で開業当初の駅名である。)まで開業した時からの鉄橋です。

アルプスエキスプレス

大正時代の鉄橋をアルプスエキスプレスが通過して行きました。この鉄橋が黒部鉄道の名残を訪ねる最初となりました。宇奈月温泉駅へ戻り、いよいよ黒部鉄道木造駅舎を訪ねる旅が始まります。黒薙あたりのこと、黒部鉄道名残の木造駅舎、電鉄富山駅集合前のこと、5年ぶりの富山市内の変わり方、そして最後に七尾線最古の木造駅舎のことなどは改めて投稿することにします。

富山に行ったがや」への1件のフィードバック

  1. どですかでんさま
    いゃ~、楽しい旅行でしたよ。名幹事さんのお陰です。“ほろ酔いセット”の設定も良く、みんなで楽しい宴会もできました。一時は人数の少なさも心配しましたが、まとまって行動しやすい人数で、東京から新幹線で駆けつけられたFさん、Iさんはじめ、卒業以来、初めて会ったKさんとも、まるで昨日会ったように親しく話すこともできました。
    私は翌日、1900生さんとともに、トロッコ列車で欅平まで乗車しましたが、天気予報も外れて、青空も見えて、想像以上の素晴らしい車窓風景に感動しました。
    怪しい老人集団は、お書きのように、宇奈月周辺で奇妙な行動をとりましたが、とくに地域に迷惑を掛けることもなく、無事に楽しい旅行を終えました。ありがとうございました。

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