正月はやっぱり阪堺詣で ②

神ノ木で“ギラリ”を

住吉で阪堺電車をたっぷり写したあとは、神ノ木へ来ました。阪堺上町線の一つ天王寺駅前寄りにあって、南海高野線とオーバークロスしており、すぐ近くには高野線住吉東駅があります。停留場は本線との交差部近くの築堤上にあるため、かなり高い位置にあります。ちょうど、冬の時期は、夕陽が電車の真正面に射し、高い位置のため遮るものがなく、日没直前まで“ギラリ”撮影が楽しめます。

“堺トラム”1001形は現在3編成、ベース色は同じ白茶だが、アクセントカラーがそれぞれ違う。この1002編成は、その色から“紫おん”と呼ばれている。

 

 

 

住吉~神ノ木は専用軌道になっており、踏切も何ヵ所かあり、どこか懐かしい風景が見られる。

 

 

 

 

南海高野線の乗り越し部を行く505号、南海時代のグリーン&クリームに塗られており、個人的には、阪堺線でいちばん好ましい塗色。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神ノ木は、相対式のホームになっている。下り方ホームから望むと、S字カーブで勾配を上って来る電車が真っ正面から狙える。さまざまなカラーの電車も夕陽を浴びて、普段とは違った色に映る。

夕陽をバックに住吉への勾配を下っていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後の仕上げは、夜の北天下茶屋で

普通なら、ここで“上がり”となるところだ、未練たらしい私は、高野線に乗り換えて、天下茶屋へ向かった。駅前の商店街を行くこと、5分で、阪堺線の北天下茶屋に着く。この付近も大阪が凝縮されたような駅で、とくに夕方から夜に掛けて、刻一刻と空が変わっていく時間帯が大好きだ。北天下茶屋にはふつうは乗降客はゼロ、停車時間は、ほんの10秒程度で、一瞬の停止を狙って、バブル撮影を行う。ヘッドライトが輝く下りもいいが、やはり、テールライトを見せる上り電車のほうが絵になる。この日はスーパームーンの満月、日没後1時間以上経つのに空は明るい。街灯に照らし出された自転車と未舗装の路地がなんともいい味を出していた。

 正月はやっぱり阪堺詣で ②」への4件のフィードバック

  1. 総本家青信号特派員様

    阪堺線ド素人からの質問です。 
    3枚目と6枚目の前面3枚窓車ですが、中央が幅広で大きくて左右が細長い窓配置は元の大阪市電とソックリですが、大阪市電の中古車でしょうか?

    • 河様
      ご連絡ありがとうございました。たしかに大阪市電の3001形などと正面の窓配置は同じですが、阪堺の351形、501形は、阪堺の前身の南海時代に新造されました。501形デビューの前年に、大阪市電3001形がデビューしており、メーカーも同じですから、その影響を受けたことは間違いありません。側窓が大阪市電は二段上昇式ですが、阪堺は一段下降式が大きな相違です。過去には阪堺121形があり、これは正真正銘、大阪市電の161形を譲り受けたものです。

  2. 総本家青信号特派員様

    詳細な解説ありがとうございました。

    パット見が『大阪市電』だったので、ハテな?広電の真似?等と詰らん事を考えてしまいました。

    P誌の私鉄特集でも関西圏で持っているのは阪急、阪神、近鉄しか無く、そう言えば南海は?と悩んだ次第。(笑)

  3. 河様
    ご返信、ありがとうございます。正面三枚窓の中央が大きな“大阪市電”タイプは、ほかにも西鉄や鹿児島市電、和歌山軌道線でも同型タイプがありますね。視野が広くて、運転しやすいのでしょう。お書きのように、関西五大私鉄では、とくに関東から見た場合、南海は行きにくいこともあって、訪問度合が低いのでしょうね。私もピク私鉄特集は、阪急、京阪、近鉄、阪神は真っ先に買い求めたものの、南海は古本市場で初めて買いました。

総本家青信号特派員 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

wp-puzzle.com logo

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください