お山は喧騒-こうや号特別仕業(続き)

去る日、高野山菩提寺からのお誘いで、厳かな法印転衣(てんね)式に参列しました。前もって名古屋のさる高僧から書き方を教わったご祝儀を持って。

まあ、それは良いとして、いつものサービスは悪いは、モノは高いはのお山は一層喧騒に包まれていました。全国から人を呼び寄せながら、受け入れ態勢は元のままのようで、特に整えたとの印象はありません。案の定、数少ない食堂と南海りんかんバス駅は長蛇の列、交差点に交通整理のおまわりさんの姿無し。

普段から食堂のサービスと愛想は極めて悪い。南海りんカンバスの運転手は頑固な高齢者ばかりで融通利かず。それが降って沸いた全国からの客に対処できる筈が無い。何年も前から一体何の準備をして来たのか。食堂の数はいつも通り。バスは高野山駅、大門前、奥の院前の三箇所の終点だけは大そうな客扱い。案内は南海電車の新入社員が『研修生』としてお勤め。バス待ち客をてきぱき整理出来るはずがない。そして途中駅の長蛇のバス待ち客をほったらかして、空の回送バスだけが山上を走り回る。

バイクの取締りに行くのか高野警察の白バイを3,4台見かけたが、混雑の交差点や山上で警官は唯の一人も見なかった。

昼食も取れず、ほうほうの体で高野山駅に到着、売店でビールとじゃがりこを買って下りのケーブルカーに乗ったのでした。お山の悪口を言ってバチが当たりませんようにと念じながら。

そうそう、最近お山にコンビニが初めて誕生したとか。もっと早くから出来ていればお山も少しは変わるかもしれないのに。そんなこんなで、九度山で途中下車。再びこうや号と、すっかり忘れられている天空を撮影して一日が終わったのでした。

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