2011年 冬から春への中国鉄路の旅 Part1 三道嶺への旅立ち

第1日目 2月22日

①長岡天神6:30(阪急)→6:46南茨木6:52(大阪モノレール)→7:17大阪空港
②伊丹8:25(JL3002)→9:40成田10:45(JL863)→14:00(現時)北京
③北京空港 14:40(空港快速)→15:10三元橋15:15(地铁)→15:30国貿

昨年末に全検のため半月間ドック入りの結果、点検責任者より老朽化のため本線走行は難しい。しばしの休養を命じられました。おとなしく時たまローカル線、入換え作業に終始しておりましたが、どうも我慢なりません。鉄分補給には荒走行が必要と思っておりましたら、準特急先輩より『天山山脈をバックに走る「建設形」を友人2名と撮りに行くが一緒に行かないか』とのありがたいお誘いがありました。

昨年10月に北京駅で、往路切符はあったが復路切符が確保できず断念した「三道嶺」への撮影旅行です。二つ返事で是非ともの同行をお願いしました。
打ち合わせの結果、「三道嶺」訪問日は、2月25・26日と決まりました。日程の融通ができる準特急先輩と私は、前もって22日に日本を出発して北京で合流後鉄路で「三道嶺」へと向かい、ご友人一行は1日遅れの23日出発、北京で国内線に乗り継ぎウルムチへ、ここからは瀋陽から来られる通訳兼案内人の引率で夜行列車寝台に乗車して「三道嶺」の玄関、哈密駅で我々と合流する予定となりました。

準特急先輩からは、ご友人一行と合流前後の鉄路・宿泊先・帰路のウルムチ→北京の航空券の手配を一任されましたが、中々思うようになりませんでした。

【簡単な中国国内線航空券の購入
まず国内線のウルムチ→北京の航空券を日本国内で購入する方法が分かりませんでした。現地にいる時はどこでも簡単に購入できましたが、日本では初めてです。基本的に国際線と往復とも同一航空会社ならセットで同時購入できますが、同一販売代理店でなければならないとか、航空会社のオフィスが同じでないと購入できないとか航空会社によって購入方法は様々です。
今回は、既にCA国際線航空券を旅行代理店で購入しておられましたので国内線のみの手配となりました。CAに問い合わせると、直接CA支店にて購入した人なら国内線航空券は購入可能ですが、その他にて購入されたなら、できませんとのあっさり返答でした。
それではと、この区間を運行するCZの大阪支店に電話しますとここも発券できないと言います。これはl困ったと、鉄ちゃんで知人のCZ社員に急遽依頼しますと、東京支店のみ発券可能になっているので連絡するようにアドバイスいただきました。発券してもらって先輩宅に郵送してもらおうとしましたら、簡単にインターネットで購入してメールでEチケットが受け取りできる方法を教えてもらいました。日本語での申し込みが可能です。なぜに大阪支店では教えてくれないのか不思議です。中国国内線のみ購入希望の方はご利用してください。CZはサービスも良くてお薦めします。
http://www.flychinasouthern.com/


北京西 14:35–(Z55)→7:23 蘭州 16:01–(T295)→6:34 哈密

 

【困難な鉄路切符の購入
中国鉄路の旅で最も重要なのが切符の購入ですが、日本国内での直接購入はできません。そのため、いつもは中国到着後に真っ先に駅に行き、コースパターンをいくつか考えておいてから駅窓口に並んで購入できた方面に向けて気ままな旅をしています。しかし今回は目的地が決まっていて変更はできません。

「三道嶺」への下車駅は哈密駅で、直行できる列車はT69次の1本しかありません。どうしてもT69次の軟臥下鋪(1等寝台下段)を購入しなければなりませんが、プラチナ切符と思われます。

中国鉄路乗り鉄の旅では精通しておられる郑州鉄道日記さんに聞いてみますと、『春運=春節の増発運転』も終盤になっているので多分難しくはないだろう。しかし当日購入は困難かも・・・。』と言われましたので、一昨年と同じくプラチナ切符の北京西→成都のT7軟臥下鋪切符を購入していただいた北京では常宿にしておりますホテルの日本人スタッフにお願いしました。

鉄路切符は発車当日を含んだ11日前の2月13日に始発駅のみで発売されます。5日前には全主要駅で購入可能となりますが、この時点ではすでに売り切れています。春節の数億人もの民族大移動が一段落したとはいえ余波はまだまだ続いていて、予断は許せない状況です。心配になって発売前日にスタッフに電話を入れて嘆願しましたが、相手のあることです。確保できることを祈るしかありませんでした。
発売当日は吉報を待ちましたが、中々連絡はありません。ようやく昼過ぎに連絡がつきましたが、残念ながら期待は落胆となりました。代替案として、北京→ウルムチ→哈密を飛行機移動か、ご友人一行と同様にウルムチ→哈密間のみ列車移動の二者選一しかありませんが、鉄道ファンとしてのこだわりは捨てられません。時刻表をよく見ますと北京→蘭州→哈密の乗継列車移動も考えられます。
北京西→蘭州間の列車は多数あります。インターネットで見る残席情報では、寝台車のみで編成されているZ55次には残席があって前日でも購入可能です。問題は乗り継ぐ蘭州→哈密までの列車ですが、哈密で合流する予定の準特急先輩のご友人一行との早朝時間に間に合わせるには、蘭州始発のT295次しかなく、またもプラチナ切符です。

蘭州には知人もいませんので、列車切符を依頼できる現地旅行社を探しました。片っ端から電話をしましたが日本語が通じません。ようやく拙い中国語で、出張中だった日本語通訳の携帯番号を聞き出し切符購入への手配ができましたが、発売日までは購入可否は保障できません。
そしてまた発売当日の吉報を待ちましたが、「7時から並んだが買えなかった。インターネット残席情報では残っているのですが、窓口ではないと言うので買えませんでした。ごめんなさい。」と、朝1番にメールが届きました。困りました。どうしようもありません。準特急先輩からは『三道嶺は諦めて、ウルムチへ飛行機で行くだけでもいいよ。』と、ねぎらいと慰めのお言葉をいただきましたが、ここで諦めるわけにはいきません。夕刻まで代替案を模索しましたが、名案は出てきません。仕方なく最後に残った奥の手を使わざるをえませんでした。
こうしてようやく「三道嶺」への乗り鉄の道が開かれました。


【合流は北京】
準特急先輩とは予定通り北京での宿泊先、京倫飯店で合流できました。初めて来られたホテルでしたが、前もっての説明どおりに迷われることなく到着されました。さすが海外旅行慣れされておられます。
夜は北京一の繁華街王府井にて、気軽な現地の夕食(二人で49元=約650円)を食してから辺りを散策しました。明日の北京西站発は、14:35とゆっくりできます。部屋に戻ってからは、PCにダウンロードしておいた「三道嶺」を走行する「建設形」の動画を見ながら撮影地を模索しました。 Part2へ続く

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