銚子電鉄 駆け足乗り鉄旅

成田から久しぶりの海外旅行に旅立つ前に、初めて銚子電鉄を訪ねました。現役時代から半世紀、どうも千葉県とは縁がなく、未だに房総半島は未踏のままです。銚子電鉄も同様で、ようやく訪問がかないました。とは言え時間的制約もあり駆け足の乗り鉄旅ではありましたが、しっかり楽しむことができました。

JRで銚子駅に着いて、銚子電鉄に乗り換えるには一旦改札を出て、銚子電鉄の切符を買ってから再入場するものと思っていましたが、さにあらず。そのまま跨線橋を渡って銚子電鉄乗り場に行くようです。そして切符売り場があるのだろうと思いましたが、これもハズレ。いきなり無札で電車に乗り込むのです。

平成30年9月7日 JRのホームの先にある銚子電鉄乗り場へ。

ホームで待っていた電車は湘南顔のデハ2001+クハ2501でした。車内に入ると女性車掌さんが待っていて、ここでようやく乗車券を買います。

デハ2001

終点外川(とかわ)まで往復するのですが、途中下車して犬吠埼にも立ち寄るのでお得な1日乗車券を買いました。

デハ2001車内で乗車券を販売する女性車掌さん

1日乗車券(表)

1日乗車券(裏)

発車まで時間があるので、車内、車外を見て回ります。デハ2001は昭和37年日立製、元京王帝都のデハ2070が伊予鉄に渡ってモハ822となり、銚子電鉄に来た電車です。

デハ2001

デハ2001の車歴表示

クハ2501はレトロ電車として改装されており、デハとは塗色も違います。

クハ2501

クハ2501 ガラス窓には内側からラッピング

クハ2501 車歴表示

クハ2501は昭和37年日車東京製の元京王帝都サハ2575。伊予鉄でクハ852に改造され、銚子に来た車両です。平成30年6月にレトロ改造されたばかりです。

クハ2501 改造プレート

レトロ改装されたクハ2501車内。運転台はカーテン越し。

かぶりつき席を確保して銚子駅を発車です。

銚子駅発車直後

ホームの先にある踏切の先に左に分岐するレールがあり、安全側線となっています。この線路は国鉄時代 銚子駅から先に新生(あらおい)貨物駅があり、更にその先の銚子港の魚市場まで伸びていた廃線跡です。終戦直後、お召列車が新生貨物駅まで入線し、昭和天皇は貨物駅に停車中の車内で一晩を過ごされたということをあとで知りました。

すぐ先に仲ノ町車庫が見えてきます。うしろに立ち並ぶのはヤマサ醤油のタンク群です。

仲ノ町車庫とヤマサ醤油タンク。左からデハ3001、中央デハ2002、右デハ2040

仲ノ町車庫にはかわいらしいデキ3が保存されているはずですが、時間が無く会えませんでした。

ところで、銚子電鉄の架線は路面電車でよく見かける直接吊架式のシンプルな架線です。ポール時代の叡電を思い出しました。

観音・本銚子間の緑のトンネルを行く

レールが光っていなければ、廃線跡と見間違うような防風林(?)の中を進みます。張り出した木の枝が車体をこすります。枕木も見えません。砂丘地帯のラッキョウ畑(?)などが点在する中を進み、終点外川に到着です。

銚子から19分で終点外川に到着

車止めの先にデハ801が保存されており、車内にも入ることができます。乗ってきた電車は9分で折り返し発車するので、急いで辺りの風景をカメラに収めて戻ります。残念ながらかつて伊予鉄から来たデハ801の車内を見る時間がありませんでした。

外川駅舎と保存、展示されているデハ801

あわただしく駅に戻り再乗車です。

外川駅で発車を待つクハ2501。ホームにはヒゲタしょうゆとヤマサしょうゆのベンチが並ぶ。

始発の銚子駅には2灯式の出発信号機があったのですが、仲ノ町から外川間はスタフ(タブレット)式なのには驚きました。

外川駅のスタフ確認表示

途中駅にはいくつか有人駅があり、駅員と運転士のタブレット受け渡し風景を久しぶりに見ました。せっかく銚子まで来たので、本州最東端の犬吠埼も見ておこうと、次の犬吠駅で途中下車しました。

ポルトガル風の外観の犬吠駅

犬吠埼灯台までは駅から徒歩15分程度です。1時間ヘッドの時間帯でしたので次の電車までに灯台を往復せねばと、急ぎ足で灯台を目指しました。

犬吠埼灯台

太平洋から吹き付ける風はさすがに強く、急ぎ足にはこたえましたが灯台を往復し、犬吠駅に戻りました。銚子方面からの乗客の大半はこの犬吠駅で下車して観光するようです。

犬吠駅のクハ2501。多くの観光客はここで下車。

犬吠駅は有人駅で女性駅員もいて、土産物売店も併設されていてにぎやかです。

犬吠駅での発車シーン

銚子電鉄には「ぬれ煎餅」製造・販売部門もあって、お土産品として自社製ぬれ煎餅が売店に並んでいました。1日乗車券には「ぬれ煎餅」のプレゼント券が付いており、売店でゲットしました。

銚子電鉄特製のぬれ煎餅がお土産品(犬吠駅売店)

遠足帰りの子供たちでにぎわう犬吠駅に到着のデハ2001

ちょうどこの日は千葉県内の某小学校の一行が犬吠埼へ遠足だったらしく、にぎやかでした。引率の女性教諭が高級一眼レフ2台を首から下げて、しきりに子供たちの様子をカメラに収めておられるのには少々驚きました。多分カメラ好きの先生だからでしょうが、今どきの先生なら電車がホームに入ってきたら、「危ないからもっと下がって!」とか大声をはりあげそうですが、そんな気配は全くなく、必死でシャッターを切っておられる光景が珍しかったです。

銚子駅から これも初乗車の成田線の電車で成田空港へ向かいました。初めての銚子電鉄、駆け足の乗り鉄急ぎ旅でしたが、また改めてゆっくりと再訪したい鉄道でした。

8 thoughts on “銚子電鉄 駆け足乗り鉄旅

  1. 西村雅幸様
    ニアミス発生。西村さん訪問の1日前の9月6日に銚子に行ってきました。この日も同じ編成でした。女性車掌も同じ人でした。それにしても新生貨物駅側線などいつも不勉強な私には全く知らない存在でした。それに犬吠の灯台も15分で行けるなら今度行って見ようと思います。報告有難うございました。

    • 準特急様
      コメントありがとうございます。ニアミスだったのですね。八王子から銚子となると、結構乗りごたえがありそうですね。銚子電鉄は小湊鉄道ともども、未訪問で残っていた鉄道ですが、ようやくひとつ訪問出来ました。比較の対象にはなりませんが、銚子電鉄は国鉄の終端駅から更にその先の岬に向かう点で、根室拓殖鉄道(見たことも乗ったこともありませんが)と似たイメージを抱いていました。外川駅から坂道を下って漁師町まで足を運びたかったのですが、時間がなくすぐに折り返しました。貴兄のことですから、京王出身のクルマが活躍しているのをさぞいとおしくご覧になっていることでしょう。首都東京からほど近い町に こんな鉄道が残っているのが不思議な気がしました。

  2. 西村さま
    成田発までの時間を有効に使われましたね。さすがです。ついつい大事の前の小事で、中々気が向かないものですが。仰るように小生も関西・西日本からだと都内を抜けて千葉・茨城・栃木・群馬方面へは行きにくく感じていて、関東の人についつい億劫になると言うとよく叱られますね。かつて小生も総武・成田線と鹿島線のEF65を撮りに行った際に、貨物の合間に銚子まで乗り鉄したことがありました。時間があれば銚子電鉄にも乗ってみたかったのですが、ホーム先端の駅舎?改札口?を一瞥しただけで折り返しました。とはいえ何度かそれら地域へも撮りに行きましたが、都内を突破したのは茨城交通と横川へ行った2度だけで、あとは東京へのついで詣ででした。
    詳しい銚子電鉄レポートをして頂きよくわかりました。銚子電鉄と聞くとすぐにぬれ煎餅を想い出しますが、フリー券でプレゼントされるのは知りませんでした。しかしシングルアームパンタと単架線とはユニークな取り合わせですね。

    • 1900生様
      コメントありがとうございます。今までにも成田出発の際には、早めに家を出て、築地市場を見に行ったり、葛飾柴又へ京成電鉄で行ったりとワンポイントで訪ねています。ところで山陰迂回貨物は行きそびれてしまいましたが、次なる企画をホームカミングデーで相談しましょう。

  3. デカンショまつり号です。
    ようこそ千葉へ!
    地元千葉ですが、銚子電鉄には、デハ2040さよなら運転から足が遠のいていました。
    とうの昔に、デハ2040は解体されていると思ったのですが、まだ仲ノ町に残っていたのですね。
    ところで、仲ノ町は入場券を購入すると車庫を見学させてもらえます。
    今では、車庫を見学できるのは、イベントの時がほとんどですが、昔は、現場の裁量でよく見学させてもらえました。
    その時代のような感じで見学出来ます。

    ぜひ、次回はゆっくりお訪ねください。

    • デカンショまつり号様
      地元からのコメントありがとうございます。何も予習せずに訪問しましたので、仲ノ町の草むらのデハ2040は現役だと思っておりました。デキ3も拝めておりませんし、入場券を買ってゆっくり見学したいです。小湊鉄道やいすみ鉄道、久留里線、九十九里鉄道跡探索、千葉都市モノレールの乗り鉄も含めると2泊3日でも回り切れないかもしれませんね。カープが日本シリーズに進出すれば、応援名目で上京し 千葉の旅ができそうですね。

  4. デカンショまつり号です。
    広島優勝おめでとうございます。
    会社勤めのため、土日しかお供できませんが、ご都合合えばご一緒させていただきます。よろしければご連絡ください。

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