古い包装紙

お久しぶりの、鉄鈍器(てつのろじい)です。 こんな物が出てきました。

大きさの比較に時刻表を置きました。

【記載内容】
—(横書き、右読み)
家乃萩 / 前驛津大線道海東 / 番三六一長話電 / 館旅
—(縦書き、右読み)
琵琶湖名産 鮒壽 / 大津名物 走ル餅 / 湖魚飴煮 / 汽車辨當 / 各種 折詰 辨當 / 御料理 和洋酒 / コーヒー 牛乳

大津市外への電話は、交換嬢を介して通話する時代の様です。
早速大津市の電話帳を調べたのですが「萩乃家」と言う店は見つかりません。
しからばとWebで調べると、気になる記事を発見しました。
1.現在、京都駅の構内では『萩の家』の駅弁を販売していない
2.前日までに予約すれば、京都駅前のお店で弁当を購入できる
3.事前に予約すれば、京都駅の構内で受け取れる
(構内販売権は放棄していない模様:2017年2月現在)
と。
そこで弁当を予約し、お店へ行きました。

場所は、塩小路通り烏丸東入ルの「電気鉄道事業発祥地」なる石碑の奥に見える、小料理屋風の白いビルです。
お話を伺うと「別家さんが大津で店を出したが、現在は音信不通」との由。
なお持参した包装紙は、お店に置いてきました。

.

 

古い包装紙」への7件のフィードバック

  1. 鉄鈍爺さま
    懐かしの萩の家の弁当、子供のころはホームでの駅売りがありました。店は大津駅前広場の北側、旧日本生命ビルの裏側にあったように思いますが、昭和50年ごろの区画整理で店は移転したのかなくなっています。駅弁の営業は時刻表を見ると1990年3月号では大津駅には弁当のマークがついていて、1993年3月号はなくなっています。90年代まで駅弁があったとは実感とは少し違うので、予約販売程度で細々とやっていたのかもしれません。京都に萩乃家の駅弁があったのはもちろん知っていて、その支店が大津にあるのかと思っていましたが、大津の萩の家は分家だったのですね。
    鉄鈍爺さまの写真の弁当懸け紙は萩乃家と書かれていますが、私に知っている時代では萩の家と書かれていたように思います。単に戦前は「の」を「乃」と書いていただけなのでしょうか。
    ところでこの紙は何なのでしょうか?土産物の包装紙でしょうか?鮒ずしなんかも書いていますね。昔鮒ずしは駅でも売っていましたが、鯖ずしのイメージで買われた方から、腐っていると苦情が何件もあって販売をやめたそうです。ご承知の通り、鮒ずしはなれずしで日本酒のあてにもってこいで大好きですが、近年は高価でなかなか食べる機会がありません。ちょと余談も入りました。懐かしい話題ありがとうございました。

    • 大津の86さま。早々にレスポンス、ありがとうございます。
      確かに「乃」と「の」の違いがあります。でも懐かしい旅の雰囲気を味わえたので、「萩の家」さんのご返答で満腹しました。
      なお鮒ずしは、京都駅の近鉄乗り場の下の1Fのスーパー(?)で、通年販売されている様です。

  2. 鉄鈍爺さま
    昨日の「楽」乗車の際、配られた弁当を発車すぐに食べていると、“こんなん、あるんやけど”と、デジカメ画像を見せられました。それが、この「萩の家」の包装紙でした。何でも、タンスの下敷きに使われていたものが、何十年ぶりかで、発掘されたとか。
    萩の家の現況写真も拝見しました。そこから少し南側にあった、以前の萩の家の社屋です。昭和50年前後で、場所は、当時の京都駅前、ステーションホテルの東側の東洞院通です。興味深いのが看板で、「の」が、「乃」とも「の」とも付かない、変体仮名のような感じです。86さんも指摘されているように、興味深い社名です。

    • 総本家青信号特派員さま。以前の萩の家の社屋の写真、ありがとうございます。
      母の遺品整理で着物の箪笥の下敷きになってました。
      旧字体などから、20世紀前半(1950年以前≒戦前)の物かと思います。
      なお社名の探求などについては、駅弁に造詣が深い方に、お任せします。

  3. 鉄鈍爺殿の包み紙ほど古くはありませんが、幕の内弁当が200円だったころの包装紙が残っていました。日時印が不鮮明で購入年がよくわかりませんが、多分京都駅から夜行列車で旅立つ際に朝食用に買い求めたものだと思います。確かに「の」の字が「の」でも「乃」でもない変体仮名です。会社名も合名会社となっています。

    • 西村雅幸さま、ビンテージ物の掛け紙画像を、ありがとうございます。
      実は『駅弁』でデジ青のサイト内検索をすると、紀行文の中で話は出て来るものの、タグとして使われない様でした。
      驚きつつ「一番! \(^o^)/ 」とタグ登録した次第です。 ←(大笑い)
      今後、皆様方のアルバムの中などに挟まっている駅弁の掛け紙から、色々な物語が紡ぎだされる事を望む次第です。

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