ひっそり消えていく東武200型特急車

東武鉄道は伊勢崎線の特急「りょうもう号」専用車両200型を11月9日から一部「リバティりょうもう号」に置きかえると発表。徐々に置きかえられていくものと思われる。ひっそりというのは小田急の7000形ロマンスカーほど派手なスタイルではなく地味な特急車両であり話題性に乏しいからである。東京メトロでお別れ運転した時にファンがルール無視などして会社がうんざりしたことがあったそうでお別れイベントはやっても地味ではないかと思い、かってにひっそりと消えていくと書いたまでである。200型はその生い立ちも完全新造車ではなく1700型、1720型(DRC)の台車、主電動機を使用し、流線形ながら特に印象的な車両ではない。運行も観光地日光、鬼怒川方面に使用されず、ビジネス利用の多い伊勢崎線方面専用で何となく静かに消えていきそうな感じである。東急車両、アルナ工機が担当で1990年11月から98年1月にかけて6両9本計54両が製造された。最近新造車に置きかわり一部富山地鉄に譲渡された西武10000系ニューレッドアローにも同じようなひっそり消滅感を感じる。さて、「りょうもう号」車両には200型とほとんど同じスタイルの250型もあり併せて紹介するがこちらは全くの新造車で抵抗制御の200型に対してVVVFインバーター制御である。前者が75kw×4のオール電動車であるのに対して後者は190kw×4の3M3Tである。

それでは200型、250型の走行写真であるが、撮影地は何れも2020年10月25日伊勢崎線県-福居間である。

「りょうもう21号」赤城行き先頭203-6 パンタは下枠交差式、台車はミンデンタイプ▼


④号車は珍しい扉なし車両 「りょうもう11号」赤城行き205-3 ▼

 

台湾のTEMU2000形電車「普悠瑪(プユーマ)自強号」のイメージデザイン車208編成「りょうもう22号」赤城行き これのみ2012年12月21日撮影▼

 

1998年2月アルナ工機製造の完全新造車である250型は6両1編成のみでシングルアームパンタ、モノリンク式台車が特徴である。「りょうもう32号」浅草行き▼

 

それでは種車となった1700型、1720型の姿である。

1967年7月9日玉ノ井駅通過1700型2連の浅草行き特急「さち」▼

1967年7月26日 草加-松原団地(現獨協大学前)を行くD特急「きぬ」鬼怒川公園行き1720型 ▼

 

最後に今後置きかわる「リバティりょうもう号」用500系車両  2020年1月19日日光線下小代-板荷間 東武日光発「リバティけごん28号」502編成+会津田島発「リバティ会津128号」503編成 浅草行き▼

どうでしたでしょうか。古い人間、やはり古い顔の方が好みです。

ひっそり消えていく東武200型特急車」への7件のフィードバック

  1. 準特急様
    高崎で暮らした際に、北関東をうろついて「りょうもう」を撮っていました。コメント欄には写真1枚しか貼り付けられないので、コメント連射で拙作をご紹介します。まずは2001年舘林での新旧りょうもうです。

  2. 西村雅幸様
    高崎時代に一度お邪魔したことを思い出します。また、併走で東武と渡良瀬渓谷鉄道の貴重な写真を投稿いただいたことも覚えております。連射有難うございます。東武桐生線も当時は庭先でしたね。赤い色の1800型は急行「りょうもう号」時代に一度だけ撮ったことがあります。1819編成が2018年まで残っており撮影に行ったことがあります。また、現在でも1800型改造車として350型が残っているので添付します。2017年2月19日下今市-明神間の浅草行き特急「きりふり284号」です。

  3. 準特急様
     東武の車両もいろいろありますが、この年になって乗ってみたい気持ちに駆られます。それらの車両が去って行くのは仕方がないとはいえ、乗ることが出来なくなるのが残念です。
     乗降扉のない車両があるなんて、びっくりしました。「へぇー」ですね。終着駅で降りるのに時間がかかるでしょうね!
     リバティーなる新車は独特ですね。アニメに出てくるような!ロボットか宇宙人の顔みたいな。東武リバティー然り西武ラビュー然り乗ってみたい気持ちになります。

    • マルーン様
      そうですね。西武の丸っこいのも、近鉄火の鳥も撮ることはあってもなかなか乗らないですね。しかし、オーソドックスな東武の1700型などはいいですね。

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