キハ32の4918Dと交換、伊予上灘。
(青春18でひたすら帰る)
今回、初日はキハ40系、2日めはとさでん交通、そして3日めの8月15日はキハ185系3100番台と決めていました。北伊予で3100番台628Dの回送を撮ると、もはや特に狙うものはありませんが、せっかくのなので、松山地区でしか見られないキハ54型と宇和海の2000系を撮ります。月曜日なので、新装なったキハ185の2代目の伊予灘ものがたり号を見ることが出来ないのが残念です。
キハ547、伊予大洲。
時間があったので、松山9時52分発の915Dで下灘を通る海線経由で伊予大洲まで行き、折り返しは、八幡浜11時26分発の4636Dで松山まで戻ります。写真のキハ547は「おさんぽなんよ号」で、先に述べた予土線三兄弟と、「しまんと開運汽車すまいるえきちゃん号」「鬼列車」の総勢6両からなる予土線FunFunTrainsの一員として予土線を盛り立てています。
こちらはふつうのキハ54、伊予大洲。
キハ32の車内。キハ54共々ローーングシートです。
松山から徒歩数分の大手町で伊予鉄道を少し撮った後は、ひたすら鈍行乗り継ぎで帰るのみです。しおかぜ&のぞみか、ホテルのように快適なオレンジフェリーで帰ることもよぎりましたが、初志貫徹することにします。松山からは14時26分発の534M、7000系電車の単行で約3時間、観音寺には17時36分着。観音寺で17時46分発の1602M、7200系電車で終点の多度津には18時14分着。7200系はもともと国鉄末期から投入された121系の車体を活用し、抵抗制御だったのをVVVFに、台車もコイルばねのDT21から空気ばねのDT67に更新した形式でほぼ新車といってもよいです。台車が空気ばねに変わり乗り心地もよくなりました。かつて旧型客車でTR23のオハ35からTR47を履いたスハ43に乗り移ると、こんなに乗り心地がよくなるものか、と感心したことを思い出します。多度津からは1分の接続で琴平から来た高松行の5248Mに坂出まで7200系電車に乗ります。
7000系、伊予西条。
7200系、2022.5.28、香西。
海岸寺付近。
147M快速サンポート6000系、坂出。
海岸寺付近では瀬戸内海の夕景に見とれましたが、近年、台風の影響を受け、護岸工事を行っていたのは知りませんでした。坂出からはマリンライナー56号で岡山着は19時33分着。岡山からは19時55分発1334M、たくあん色の115系で姫路まで乗ります。
9012Mサンライズ出雲92号、岡山。
もうここまで来ると帰ってきたような気分です。ずっと坐れてきたのですが、体も消耗し、くたくたになってきます。この感覚はどこか懐かしいものがあります。青春18で日中、東京から大阪まで乗り継いで帰った時と同じです。東京からの通勤電車の固定クロス車を熱海で離れ、熱海から豊橋までロングシートの苦行を乗り越えねばなりません。豊橋から313系の転換クロスシートにありつけた時、体は疲れているものの、気持ちとしては光明が差したのを思い出します。今はJR東海も、静岡に豪華仕様の元中央線セントラルライナー用の313系8000番台を投入したようなので、もしこの8000番台に乗れれば大分印象が変わると思います。姫路からは3540M新快速に乗り換え、新大阪には22時45分着。松山から403.9キロを8時間18分かけて帰ってきました。
伊予鉄道700形、大手町。
伊予鉄道610形、大手町。
伊予鉄道2000形、大手町。
伊予鉄道5000形、大手町。
青春18も、夜行快速のムーンライトながらが消滅してからは使用頻度が落ちました。大阪から日帰りで戻るとなると、岡山、名古屋、福井あたりがせいぜいで、5日間消化するのもしんどいのですが、フェリーや航空機、一部優等列車と組み合わせるとまだまだ展開が可能です。松山―大阪間を全く同じ鈍行乗り継ぎでまた行くかとなると躊躇しますが、交通手段はともかく、日本の原風景を想起させる四万十川沿いを走る予土線にはまた行ってみたいと思っています。 終わり
自己レスすみません。8月26日、JR四国は運賃改定と共に8000系電車の更新と新型ローカル気動車の導入を発表しました。その範囲がキハ40系だけなのか昭和末期のキハ54や32に迄及ぶのか、導入時期など詳細は不明ですが、今一度、徳島だけは再訪しておこうと思いました。