7/23~8/1  高島市で 「江若鉄道展」ふたたび

昨年は「湖西線開業50年、江若鉄道廃止55年」として、琵琶湖西岸の各地のさまざまな行事に呼んでいただいて、私にとっても大切な思い出となりました。それから一年後の今月、滋賀県高島市に拠点を置く「江若鉄道を語り継ぐ会」が設立一周年を迎え、また行事に呼んでいただくことになりました。クローバー会のグループLINEでは思わせぶりな予告はしていましたが、実を言いますと明後23日(水)からの開催です。いつも通り準備に忙殺されていて、十分な予告ができていませんでしたが、ネットにはなんとか告示してもらいました。 近江今津で「江若鉄道展」 今年も7月23日より開催 | 鉄道ホビダス   ▲会場は昨年同時期に「江若展」を開いた今津東コミセン。

  「江若鉄道展」 ~ジオラマと写真で振り返る昭和~

  会期 7月23日(水)~8月1日(金) 9:00~22:00

  会場 今津東コミュニティセンター1階展示ホール

     (JR湖西線 近江今津駅下車、東へ徒歩3分)

今年の展示の目玉はなんと言っても、クローバー会会員の西村雅幸さんが製作された「白鬚駅」「高島町駅」の精巧なジオラマが展示されることです。ご承知のように、「浜大津駅」「三井寺下駅」を加えた江若鉄道のジオラマは、2011年から、浜大津スカイプラザ、大津市歴史博物館で展示され、ジオラマの周りには幾重もの人垣ができた、あの伝説のジオラマです。その後、浜大津駅は、びわ湖大津館(旧・びわこホテル)に恒久展示されていますが、白鬚、高島町は、博物館の倉庫に眠っていました。今回、博物館のご理解もいただき、ゆかりの高島市に里帰りすることになったのです。ちょうど、今ごろ、広島から来られた西村さん自らが、大津から高島市へ移送されているはずです。

「高島町」 駅の構内だけでなく、駅前など周囲の街並みまでが再現されていることに大きな共感があった(以下、西村さんのデジ青記事写真から転載)。

高島町」の部分、実物とジオラマの対比、駅の表示文字も同じ、駅前のバスは人気のボンネットバスに置き換えられた。

ジオラマは、各世代に熱心に見ていただいたが、なかでも子供たちが眼を輝かせてじっと見つめているのに印象的だった(2019年大津市歴史博物館、2012年浜大津スカイプラザ)。

 

 

また、写真関係の展示は、相も変わらず、私の見飽きた写真ばかりで恐縮ですが、何とか新味をと、一週間前に急に思い立って、お知り合いの皆さんから急遽、写真をお借りして、「わたしの江若鉄道」として展示することになりました。鉄道写真の大家として有名な京都のTさんの写真も著作権継承者の快諾を得て展示、昭和34年に皇太子殿下(現・上皇殿下)を乗せた特別列車も展示、この写真は、今まで展示されたこともありますがその前を走った“露払い列車”に相当するDC4連を今回、新発見、日章旗を掲げて晴れの日を走るDCは、初めての展示だと思います。そのほか、思わぬ方からの写真もご理解をいただいて展示、それは会場でのお楽しみ。昨年の会場、地域の夏祭りとも重なって、多くの皆さんに来場いただいた。

会期は23日(水)からの無休の10日間ですが、西村さんと私の二人が揃って会場に詰めるのは、初日の23日(水)夕方までと、26日(土)の午前のわずかな時間帯しかありません。急なことですが、二人の顔を見てやろうと言う奇特な方がおられましたら、よろしくお願いいたします。

江若廃線ウォークで皆さんを案内

今回の主催の「江若鉄道を語り継ぐ会」では、会報の発行、各種イベントを行い、江若鉄道を顕彰する活動を続けています。私も“顧問”を拝命し、活動のお手伝いをしています。5月25日には、その一環として第一回「江若鉄道ウォーク」として、現・近江高島駅周辺の江若の痕跡探しのウォークを行い、私もガイドをさせていただきました。

日吉神社の境内を江若が横切って建設したため、神社に「江若鉄道」寄進の銘が入る灯篭を見学。 ▲▲現・近江高島以北は、江若跡はほぼ湖西線に飲み込まれたが、湖西線の築堤下に江若の橋台が何ヵ所か残っている。皆さんをご案内するため、何か手掛かりはないかとネガを探していて、56年経って初めて見つけた一枚、白鬚~高島町のほぼ中間、打下(うちおろし)地区の写真で、左は最勝寺、右は日吉神社で、上掲の「江若」寄進の灯篭は、その向こうに建っている。今回初めて、大きく引き伸ばして現地で対比してみた。左の写真のように、現地で写真を掲げて対比すると、レールがなくなっただけで、56年前と何も風景が変わっていない。これぞ、定点対比、現場歩きの醍醐味だった。

 7/23~8/1  高島市で 「江若鉄道展」ふたたび」への5件のフィードバック

  1. 昨日、大津市歴博から高島町と白鬚駅のジオラマを搬出し、安曇川で宿泊。朝から白鬚神社、日吉神社に参拝し、今津駅の待合室にいます。これから敦賀まで電車旅を楽しみ、昼前に会場入りします。西村

    • 西村様
      本日まで、5泊6日のお勤め、本当にお疲れさまでした。総会でも、少し述べましたが、60年以上の知り合いの西村さんと一緒に展示できたこと、この上ない喜びです。二人とも、同じ趣味を続けて来たからこそですね。周りの皆さんにも喜んでいただいて何よりでした。写真の整理ができていませんので、追ってまとめ投稿しますが、とりあえず本日の京都新聞滋賀版です。
      https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/1528957

      • 特派員殿 写真の準備など大変だったことでしょう。今回も江若OBお二人が来られて、写真やジオラマの前を動かず、長時間にわたって思い出話をされていました。昼食をはさんでまた午後も来られ、話が尽きない様子でした。多くの写真を残し、ジオラマでも再現してもらって有難い、ありがたいと繰り返し言って頂き、そのことだけで疲れも吹き飛びました。江若鉄道がいかに湖西の人々の生活に溶け込んでいたかを今回も再認識することができました。

  2. 初めまして、先日の開催お疲れ様でした。
    彦根から訪問した者です。
    今回遠方に住む知人より、当方の県ですごい展示があると聞き訪問させていただきましたが、写真もレイアウトも素晴らしく訪問した甲斐がありました。
    又、開催の機会がありましたら今度は江若鉄道の痕跡が残る場所と一緒に訪問させていただきたいと思います。
    本当にお疲れ様でした。

    • 彦根から来たものです様
      わざわざ琵琶湖の対岸からお越しいただき、“すごい”の形容までいただき、ありがとうございます。やはり今回は写真だけでなく、模型も展示できたことの相乗効果が大きかったと思います。この展示を主宰した「江若鉄道を語り継ぐ会」では、今後も継続して行事を行っていきます。春には江若鉄道の廃線跡ウォークも行いましたが、また来年も計画されています。ぜひご参加お願いいたします。

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