ドイツ紀行記をまだ完結できず申し訳なく思っております。今回もまたお隣の大地へと向かいましたのでまだまだ日にちがかかります。少しづつでもまとめますのでよろしくお願い申しあげます。
今日は海外であっても良い話と、絶対にあってはいけない話をご紹介させていただきます。
只今、チベットへの玄関口の西寧(西宁)に来ております。
来た目的はこの近く(自動車で数時間)にあるチャカ塩湖に走るナローゲージの訪問です。
この時期は中国でも夏休みで多くの人民が家族連れで旅行に行きます。とりわけ人気が高いのは避暑にもなるチベットで、中国鉄路も増便、車両増結で対応していますが、切符は発売即完売のプラチナ切符になっています。
切符の発売は22日前から電話とインターネット予約、窓口では20日前からの発売となっています。いつものようにのんびりと構えていたら瞬く間に日が経過していて、インターネットの残席情報を見ますと直行列車の残席は全くありません。
西寧まで行くには他に高速鉄道ができました北京→西安(いつでも取れる)、その後は在来線夜行というルートもありますが、寝台は満席です。それでは西安→蘭州と、蘭州→西寧の乗継ではと検索しますとわずかですがありました。これがなければあっさりと飛行機にしようと思いましたが、乗り鉄旅の希望は捨てられません。困った時にはお頼みしています現地旅行社に連絡すると、4日前なのに諦めていた北京→西寧のそれも第1希望の軟臥下鋪(1等寝台下段)を取ってくれました。驚きです。
絶対にないはずの切符です。一体どんな裏ワザがあるのでしょうか? 現在中国鉄路の切符購入は実名制で身分証やパスポートが要求されています。購入後の名義変更はできません。そして改札口や車内で厳重なチェックが行われていて以前のようにダフ屋の買い占めができないようになっています。まか不思議な、でも私にとっては大変にありがたい「あっても良い話」でした。
一方逆の「ありがたくない話」です。今日はこの切符で快適な約24時間近くの乗り鉄旅で西寧に着きました。ホテルは、北京にある日本人もよく利用している有名?な旅行社に手配を依頼しました。インターネット予約ではA社・B社等々検索では安くて便利なホテルが見つからず、初めてこの旅行社を使いました。HPはしっかり作成されていて、検索できた件数も他社の比ではなく多かったのでさすが地元と信用しました。
結果、希望通りの安くて便利な繁華街のホテルが取れ、予約確定のバウチャーが送られてきました。西寧のホテルに着き、何の不安もなくバウチャーを提示してチェックインをしようとしましたらフロントマンの様子がいつもと違っています。そして電話に出てくれと申します。
聞こえてきたのは中国語でサッパリ意味が分かりません。英語でも言っている意味も理解できません。バブルブッキングでもしたのか空室がないのかを尋ねましたが、空室はあると言います。
ではどうしてチェックインができないのかを紙に書けと言いますと、「泊められない」との一言です。それでは分かりません。バウチャーが発行されているのにおかしいと申し、もめました。
直ぐにバウチャーに記載されている「緊急連絡先;困った時にはこちらに電話ください。」に電話をしましたが出ません。会社に電話をしても誰も出ません。困り果てました。初めての町で混み合う日に夕闇近くにもなってホテルを新たに探すのは容易ではありません。
押し問答でラチがあかなくなったので、3日後に同行者が案内を依頼している日本語の分かる現地旅行社の担当者に電話をしますと運よく電話に出られました。事情を話し通訳をお願いしますと、「このホテルは外国人は泊めない。」と、言っていますとの事です。それで今までのフロント対応は理解できましたが、唖然としました。中国では星の付いていないホテルでは外国人お断りはよくある事です。しかし北京の旅行社はいったい確認もしていなかったのでしょうか。
代わりのホテルは西寧の旅行社に頼み込んで近くのホテルを無理やり空けてもらい事なきを得ましたが、「あっては絶対にいけない話」です。
ホテルに入ってから北京の旅行社にメールを打つとしばらくして電話がかかってきました。状況を述べると確認後、震えた声で「こんな事は初めてです。申し訳ありませんでした。この責任は負います。後ほど上司とも相談して連絡します。」と、再電話がありましたが・・・。
今回は運よく現地旅行者の担当者との連絡がついたので難局を乗り切れました。連絡先を聞いたのも出かける2、3日前です。よく聞いておいたと思いました。またこんな時にと中国の携帯電話を常時持っていたのも役立ちました。
電話機は3,000円ぐらいから買えます。SIMカードも今では外国人でも簡単にパスポート提示登録で買えるようになりました。通話料はプリペート式で2,000円ぐらいからです。日本の空港で借りるよりもずっとお得です。携帯電話の通話方式は欧州や台湾と一緒ですので、訪問国のSIMカードさえ買えれば旅に出た時の助けになります。お奨めします。
西寧!拉薩かなと思いました!そうそうチャカ塩湖に走るナローゲージでしたね!「あっても良い話と、絶対にあってはいけない話」中国ではよくある話のようです。私も両方とも体験しました。
おろち様、最もお忙しい時期ですのにコメントをいただきまして、ありがとうございます。
おろち様もご経験済みですか。旅行社とはその後損害賠償についてのキャッチボールを続けていますが、中々折衷案にはいたっていません。どうせ日本のように信用失墜については大きく感じてはいませんので、ロクな返答は出さないとは思います。
只今、標高3,000mの高地で3日目を迎えています。全日とも好天が続いて大成果と申し上げたいのですが・・、よくある話が続きます。