秋は気ままに一人旅 -4-

湘南色115系を撮る141007_074sysy八木原駅を発車する水上発高崎行き726M、クハ115-1028ほかの7連。朝の光線のなかに湘南色の長編成がよく映えていた。

高崎で泊まって、翌日は上越線に向かった。上越線は夜行列車で通ったことはあるが、日中は、以前に準特急さんと八木原へ写しに行った程度で、ほとんど初めての乗車・訪問だった。北陸新幹線が開業すると、上越線も様変わりする。その前に一度は行っておきたかった。
さらに高崎~水上には湘南色の115系がまだ頑張っている。関西での113系湘南色車もほぼ絶えてしまったいま、ヘンな細工も何もない、手入れの行き届いた原色を堅持する高崎車両センターの115系は貴重な存在になってきた。同センターの115系は、3連、4連の固定編成に分れ、上越線をはじめ、高崎周辺の信越線、吾妻線、両毛線で使用されている。


141007_079syo駅の裏のコスモス畑の前を通り過ぎる万座・鹿沢口発高崎行き726Mクハ115-1034ほか、これも7連を期待したが、吾妻線からの列車のため4連だった。

湘南色の115系は、前頭部の塗り分けが111・113系のV字でなく、U字形になっているのが特に好みだ。この塗り分けについては、「115系は、111・113系よりも165系の性能に近いとの考えで、165系にならって前頭部のグリーンの部分を広くした」との設計に携わった星晃さんの思い出が残されている。もうひとつ加えると、近郊型直流電車は、100kW主電動機の111系、120kWの113系、抑速発電ブレーキの115系と展開されたが、当初の国鉄の予定では、113系タイプを111系1000番台、115系タイプを113系で計画していた資料が残されていると言う。
141007_087syoまずは準特急さんと以前に行った八木原で下車して、降りて歩こうかと思って、ふと駅の反対側を見ると、コスモスが一面に咲いている。“決まり!”と歩いて僅か3分の駅裏に到着、全くの順光だ。ホームで待ち受ける通勤・通学者の前に到着した115系はラッシュ時限定、3+4の7連だった。湘南色が7両も連なると、国鉄時代の再来を思わせる。ここ八木原は、吾妻線の列車も通るから、とくにラッシュ時は頻繁に通るが、約半分は107系なので、すべて湘南色115系と言うわけではないが、短時間に多くの列車をとらえられた。気分よく、つぎの撮影地へと向かった。
107系も来る。水上発高崎行き728M、クハ106-107+クモハ107-114

 秋は気ままに一人旅 -4-」への2件のフィードバック

  1. 総本家青信号特派員様
    国鉄・JR系を得意とする総本家さんが日中の上越線訪問や通過がほとんど無いとは驚きです。多少脱線しますが、上越線は電気機関車重連で三国峠を往復する大変魅力ある路線でしたが、この峠越えの区間は現在は普通列車上下各5本のローカル線となり青春18きっぷ愛好者にとっては難所であります。(貨物は多少あると思います) この線も思い出が多く、当会名物であった越後鹿渡狂化合宿の帰りには越後川口から高崎まで1等車格下げのシートピッチの広い客車に乗った覚えがあります。確か「客車の鬼」と言われた方と同席でした。逗子の人と深夜の大雪の水上駅で重連急行列車の撮影をしたことがあります。また、渋川の鉄橋を渡ったカーブのあたりで新潟色(赤と黄)の70系を撮っていますが、新潟色を撮ったのはその時が最初で最後でした。この時も当会の数名の方と撮影しております。総本家さんとは安中の新島襄先生宅に行った時の信越線や今回紹介いただいた上越線へご一緒させていただきましたが、前回発表された上信電鉄南高崎の鉄橋や両毛線を含めこれからも何度も行ってみたいと思っております。

  2. 準特急さま
    コメント、ありがとうございます。長く鉄道趣味を続けていても、何故か行ったことがない線区や撮影地、と言うのがあります。食わず嫌いでもないのですが、私の場合は、関西から行きにくい、北関東などがそれに該当します。それだけに、以前に準特急さんに連れて行ってもらった安中や八木原は、印象深いところとなりましたし、今回の旅も、その空白を埋めるものとなりました。それにしても、深夜の水上駅で重連急行列車の撮影、と一つ一つの言葉を聞いただけで身震いしそうです。また、その時の写真を見せてください。

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