2つの鉄道事故の痕跡を訪ねて(後編)

前編として昭和6(1931)年1月12日深夜に山陽本線河内駅で発生した下関発東京行き2・3等急行第10列車の脱線転覆事故についての調査結果をご報告しました。その調査をするなかで、大正15(1926)年9月23日深夜3:30頃に山陽本線安芸中野・海田市間で東京発下関行き特別急行第1列車が脱線・転覆し、死者34名を出すという大事故があったことを知りました。そこで河内の事故に続いて、安芸中野にも出向き、その痕跡をたどってきましたので後編としてご報告します。河内の事故が速度超過という人災であったのに対し、安芸中野の事故は自然災害に伴う事故でした。まずは事故現場の現在の様子から。

① 令和2年10月29日 山陽本線安芸中野駅西方 畑賀川鉄橋付近砂走第3踏切から撮影

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