夏の思い出 -1-

季節はすっかり秋、今日は雨が降って寒いぐらいです。少し前のことはすぐ忘れてしまいますが、今年の夏はホントに暑かった。この暑い中、今年もヒマに飽かして各地に出かけました。準特急さん言うところの「老春きっぷ」を使って行った撮影のご報告を。

JR東海117系
JR東海の117系が、廃車を迎えそうです。平成22~24年度に313系120両を新製し、国鉄時代から継承した117系、119系127両を廃車するとアナウンスされています。本家たるJR西日本117系はまだ残るようで、京都周辺では引き続き元気な姿が見られそうです。何も遠くへ行かなくてもと思いますが、それはそれ、JR東海117系ならではの魅力もあるのです。

JR東海117系は、現在、2M2T4両編成18本がある。運転区間は浜松~米原間だが、昼間の主な働き場所は大垣~米原間となった。この区間には、117系のほか、211系、313系も入り、現在では30分ヘッドで運転されており、1時間も待てば117系をとらえることができる。昔からの撮影地、柏原~近江長岡の伊吹山山麓で117系を迎えた。この日は快晴で、JR東海色の117系も美しく映えていた。

近江長岡から上記とは反対に米原方へ歩くと、午後から伊吹を順光で撮れるところがある。この日は、山には雲がかかっていたが、やや見上げるようにして117の柔和な顔立ちをとらえられる。ちょうどやってきたのは、関西急電のリバイバルカラーを纏ったS11編成だった。なお、この区間、日中は、貨物もたいへん多い。とくに上り貨物は、ほぼ30分ヘッドでやってくるほどの貨物街道だ。

東海117系のもうひとつの魅力は、JR西日本ではもう見られない、新快速の運用が朝晩に残っていること。と言っても、メインの豊橋~大垣間の新快速は313系が独占しており、岡崎を発着とする補完的な新快速運用に残っているに過ぎないが、一度は新快速の運用から離脱したものの、再び復活した。「新快速」という響き、しかも8両編成と、かつての117系華やかなりし頃の活躍が頭をよぎった。