近場でGO 相も変わらず近鉄田原本線 今回は大輪田で

 天気が良いので近場をお散歩。行き先は近鉄田原本線大輪田駅界隈。界隈というと何やらにぎやかなイメージであるがそんなことはない。以前、田原本線の電車に乗っていて、ふと窓から外を眺めていると五輪塔が目にとまった。ちょっと気になる。ということでその場所へ行ってみようと考えた。電車の窓から見えるのであるからその場所からは電車が撮れるはずだ。それと開業100周年記念で10月14日からの行先サボが付けられているか。気になるのである。家から新王寺駅まで数種類あるお決まりのルートを歩いて行く。行先サボが取り付けてあればいいのにと思いながらブラブラ歩いていると新王寺に着いた。駅に停まっている電車を見ると

赤の電車に行先サボが取り付けてあった。さあ、赤の電車に乗って大和田へ行こう。

 新王寺駅を出発すると大きく右に旋回して、高度を増す。この感じは飛行機が離陸するようだ。いつもそのように感じる。田原本線のたのしみのひとつ。築堤を登り、切通を抜けると大輪田駅である。ここで乗って来た赤の電車とバイバイ。

線路際に柿がたくさん実った木が

 駅を降りると駅前に大輪田のある川合町の大きな地図があり、そこに大輪田五輪塔と書かれていた。近くには弥生後期の高地性集落遺跡もあるようだ。とにかく五輪塔のところへ急ぐ。まもなく西田原本行の電車がやってくるのだ。五輪塔のところで撮影ポジションをきめる。新王寺からの電車が大輪田駅へ。いつもの白とのツートン近鉄色の電車であった。

600年ぐらいの時の差が同居する風景

 大輪田駅で交換なのでどんな電車が来るか楽しみである。ところでこの五輪塔は川合町のHPによると花崗岩でできた完全な形をとどめていると書かれてある。銘は刻まれていないということで、確かに何か銘のようなものがあるかとぐるっと見たがなにも刻まれていなかった。製作年代は室町時代初期と推定されているとのことである。そして、大輪田周辺を支配していた豪族の大輪田氏の墓ではないかと伝えられているらしい。大輪田駅の北側にある大輪田、城内という字の集落のところに大輪田城があったということで土塁の跡や中世以降の遺物も出土しているとのことである。しばらくすると大輪田駅で交換した新王寺行がやって来た。緑の電車である。緑の電車は草木の緑の背景にとけこんでシャッターを押すタイミングを逃してしまう。案の定、先頭の一部がほんの少し電柱にかぶってしまった。

風景にとけこんだ緑の電車

例の行先サボが取り付けられているようだ。新王寺からの折り返しは大輪田駅でとることにしよう。

どこか懐かしい帰宅風景

のどかな大和の駅風景である。大都会大阪より近いところであるのに、このような風景が見ることができる奈良大和路である。まもなく、新王寺行がやって来る。

やっぱり行先サボはええやん

後で来た新王寺行が先に発車し、次に緑の西田原本行がでていく。

柿が生るなり田原本線

そして、緑の電車が西田原本へ走り去った。

これで今日はおしまい。新王寺へ帰る電車は来るときに乗って来た赤い電車であった。

 

近場でGO 相も変わらず近鉄田原本線 今回は大輪田で」への13件のフィードバック

  1. やっと撮れました。DRFC写真展初日の1月23日の運用を近鉄さんに教えていただきましたが、緑の電車は西大寺14時49分出庫で田原本線に入線して夜まで営業するとのことでした。橿原線の結崎でキャッチしましたが危うく重なるところでした。田原本線にはもう1本マルーンにシルバー線の8309~8409も走っており、これで元2250系特急色の青と黄色、奈良線の茶色、南大阪線のラビット色を撮ることができました。各社いろいろとラッピング車が走り、最初は馬鹿にしていましたが、最近はこれが撮影の主目的になっていることに気づきました。どですかでんさんに刺激を受けた結果です。関東でも東武、西武、京浜などでも同じような考えのラッピング車で走っております。

    • 準特急様 念願の緑電車が撮れて本当に新年あけましておめでとうございます。昨日も新王寺駅で午後5時頃停まっていました。私はまだラビット色の電車を撮ったことがありません。藤井寺にある親類の家に行った時に道明寺駅を通過するラビットカーを見たのですが、あれよあれよと思っている間に通過して行きました。小学生の頃を思い出します。きれいなラビットカーが薄汚い色(これは失礼!)の電車が多い中、パッと明るくなったような感じでした。今もそんな感じています。

  2. どですかでん様
    私の性格なのか血液型がAなのかどですかでんさんのストリー性のある写真に対して私のはいつも平凡な写真です。独創性がないのでしょうね。信貴山の絵巻はまだ見ていませんで近鉄カラー電車の方が気になっていました。ところでラビット色は南大阪線と養老鉄道で今でも見られますが、学生時代の最後1969年2月20日の近鉄標準色に置き換えの頃の記録がありました。御笑覧下さい。撮影場所はメモには河内天美駅とあり車庫に撮影に行った前後と思います。駅名があっているかどうか毎日同駅を通過していたINUBUSEさん、ご確認いただければ幸いです。

  3. 準特急様
    2~3日デジ青を見ない間にどんどん記事が進んでいました。INUBUSE氏からもコメントがあると思いますが…。ラビットを写されているのは河内天美とは違いますね。河内天美は上り・下りの通過線がありますので、ここはもっとローカル(?)な一つ吉野よりの布忍(ぬのせ)辺りではないでしょうか?申し訳ありませんが正確に覚えていません。私も最初カラー電車が登場した時は気に留めていなかったのですが、いつの間にか追っかけていました。特に近鉄の場合は新たに塗装している(と思います)ので、日が経つにつれて馴染んでくるようです。旧特急色やラビットなど子供の頃から目にしていたので懐かしいかぎりです。

  4. wakuhiro様
    ご指摘ありがとうございます。当時の南大阪線はi河内天美の車庫とINUBUSEさんがお住まいであった河内松原以外は降りたことがないはずですが、何か最近人気のある[「ここはどこでしょう」になってきたような感じもします。車庫のあるような駅は追い抜き線や通過線もあるのでしょう。ところでwakuhiroさんのバックに豪華客船が写る鳥羽の場所への行き方を教えてください。

  5. 準特急 様
    鳥羽の客船をバックに写せる場所はお薦めですのでぜひ出掛けてみてください。場所としては「鳥羽城跡」です。ネットからも検索できますが、近鉄「鳥羽」駅の線路の南側・西側(JR側)に出てもらって、線路沿いに歩いて行くと駐車場に出ます。駐車場から右手前方に小高い丘が見えますが、そこが鳥羽城跡になります。階段を上ったところに広場があり「鳥羽湾」「真珠島」が見渡せます。分かり易い場所です。なお、豪華客船の寄港予定は「伊勢湾フェリー」のHPに載っていますので最新情報はそちらでご確認ください。

  6. wakuhiro様
    早速有難うございます。豪華船でなくても青い海、要するに好天に恵まれた日にその場所へ行こうと思いますが、鳥羽城跡に登れるかどうか不安ですね。一昨年始めて賢島まで行きましたがここも私の好きな海を入れたような自然風景は見当たりませんでした。近鉄は特に大阪線は好撮影地が多数存在しますが、海を入れて撮れる場所はなかなかないので鳥羽は貴重ですね。

  7. 準特急様
    鳥羽城跡は、登ると言う程でなく階段がありますので楽に上れます、ご安心ください。鳥羽駅から10分程度で着きます。私も大阪線の鳥羽・賢島辺りで海を入れて撮影出来る場所を捜しているのですがいい場所は少ないようです。海が入る(?)場所をもう一つ紹介しておきます、観光ポスターでもよく見かけるのですが、「鳥羽商船高専前」からもチラッと海を入れることができます。ただし道路が線路より若干低くなっており、脚立等があればベストと思いますがなかなか難しいです。一度しか行ったことがないので周辺を捜せばいい場所が見つかるかも分かりません。場所は「池の浦」から国道(?)に出て鳥羽方向へ15分程度あるいたバス停「鳥羽商船高専前」です。池の浦からは「高専前」へ行く道案内がでています。以前撮った写真を載せておきます、もっと背伸びして撮ればいいのですが。

  8. wakuhiro様
    背の低い私には酷な話ですが、高い脚立を使えば何とかなるかもしれませんね。私は低い脚立でも載ること自体危なっかしい年齢ですから無理はできません。南海加太線磯ノ浦がこのような感じで海を入れるのに苦労した思い出があります。有難うございました。

  9. 準特急さま wakuhiroさま
    wakuhiroさまからご案内のあった高専前付近は「地図で見る限り」ですが色んなアングルが取れそうに思われます。写真のような陸側からもですが、北方の宮崎という岬へ行ける小径からは海側からも撮れそう(あくまでも地図上)です。その横の湾には工場敷地かもしれませんが突堤もあるようです(従って立ち入れないかも)。現地付近では小生は近鉄池の浦駅北方付近の参宮線へキハ58を撮りに行ったことがありますが、高専付近へは行ったことがありませんので、ぜひいいポイントを探してみて下さい。池の浦に停まる電車が少ないのが玉にキズですが。

  10. 1900生様
    情報有難うございます。最近は撮影地ガイドが氾濫しており、結果的には無難でロスタイムの少ない有効的な撮影ができるようですね。私は賢島から次の志摩神明まで歩きましたが、大した場所はなかったです。都心では私有地や袋小路に入り込み無駄足を踏むことはよくあります。つい最近になってスマホを使い始めたので地図情報により多少楽になりましたが、アナログ老人の私は運転台の後ろでその日の光線具合と草木の生い茂り過ぎを気にしながらの場所探しが基本です。また、現実に足腰の衰えを感じており山登りや水際が苦手となりどうしてもある程度土地勘のある同じ場所に行くことが多くなりました。

    • 準特急さま
      運転台からの撮影ポイント探しは王道だと思います。最近はストリートビューなる文明の利器もあるようですが、うまく使いこなせないので事前調査はやはり地図に頼らざるを得ません。しかし地図では大まかな地形や建物配置等は分かりますが、線路脇の立木や海沿いの岩、建物の高さ等がわかりません。そこで運転台からの下見となるのですが、勤めていた時は下見の時間的余裕がなく、ぶっつけ本番で降りて何度かホゾを噛んだものです。
      足腰の衰えは如何ともし難いですね。数年前までは駅から3~4㎞位なら往復歩いたものですが、最近は2㎞位になってきました。また前後のアクセス列車の時間の関係でタクシーを利用することも増えましたが、地方ではタクシーが無くなりつつあるのが辛いですね。

  11. 1900生様
    運転台横付近から見るとなかなか得難い風景が展開します。勿論、ガラス越しですから解像度は落ちるしピンボケ続出ですが車内が空いている電車で晴天順光の時はたまに撮ります。最近の撮影地ガイドはこんなんが撮影地かと思うようなものも多く、私等老人の若い頃は線路際の草ぼうぼうもあまり見かけなかったようですし、米手様おっしゃられるようにガードレールや防護網などもほとんどなく撮り易かったですね。1900生さんと大昔に行った八幡町~橋本とか中書島~淀~八幡町、対岸の大山崎~長岡天神等今はあの頃のように撮れないですね。そういう意味ではWAHIROさんのJR参宮線の海辺はまだ行けそうですね。とにかくその日の天候、光線具合を先頭か最後部で確認することは楽であるし有効だと思います。

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