二日間限定の展示会
報告するのが会期前日になってしまいましたが、明日・明後日の二日間だけ、ことし最後の展示会を行ないます。
京都市上京区まちづくり活動支援事業
「上京区電車物語~最古の区を走った最初の電車~」
12月7日(土)・8日(日)10~16時
上京区総合庁舎(上京区役所)4階ホール
地下鉄「今出川」下車西へ5分、または市バス「上京区総合庁舎前」下車
同志社大学も所在する京都市上京区は、ことし区ができてから140周年を迎えます。これを記念して、区では市民主体の文化活動を応援する制度をつくり、私が以前に住んでいた学区では、上京区と鉄道との関わりを研究テーマに選び、区から認定を受けました。学区の元会長をしていた私の知人から、相談を受け、同じ学区出身の勘秀峰さん、また“伏見チンチン電車の会”の皆さんとともに協力して、この二日間のイベントを立ち上げました。
▲告知のポスター、上京区内には、標準軌の市電だけでなく、昭和36年までは、狭軌の北野線も走っていた。さらに、あまり知られていない嵐電北野線が、いまの北野天満宮近くまで来ていた時代の貴重な写真など、多くの皆さんの協力で、展示が実現できた。ペーパークラフトの工作教室、8分の1のN電模型の走行、N電運転台の実物大モックアップなど、興味深いものがいっぱいです。
「上京区」ができたのは明治12年のこと。同時に下京区もできましたが、まだ京都市は存在せず、京都府直轄の区でした。同時に東京、大阪でも区制が敷かれますが、区の名称が変わらずに140年間続いているのは、大阪市の北・西区と京都2区と、日本に4区しかありません。そんな歴史を有する上京区ですが、鉄道の発達においても、先駆となります。明治28年2月に日本最初の電車、京電伏見線が開通しますが、わずか2ヵ月には、京都市内線も開業し、当時の上京区内にも電車が走ることになるのです。サブタイトルの「最古の区を走った最初の電車」は、“もと上京区民”としての矜持を表現しました。▲会場の上京区総合庁舎 地下鉄「今出川」から歩いて5分、 土日ですので区役所業務は休み、一階ロビーから直接エレベーターでお上がりください。私も勘秀峰さんも終日います。
▲「今出川新町」に停車する市電。約50年前の光景で、左手に見えるのが当時の上京区役所。▲今出川新町に市電が通った大正初期の写真、現在と同じように、斜めに今出川通が通っている。中央付近が、上京区役所に当たる。
山科の人間国宝さんご夫妻、マルーン会長、ぶんしゅう氏などの、錚々たる方々と共に、総本家青信号特派員氏の講演を拝聴しました。
当初は30分程度の予定が熱演で50分超となり、質疑応答の時間も取れないまま、お開きになりました。
今後、中京区、下京区、、、、と市内全区を制覇されますよう、おたの申します。
わずか二日間の展示の初日に、午前中からクローバー会から重鎮の皆さん、ご来場いただきました。厚く御礼申し上げます。トークは、調子に乗って話してしまい、ご迷惑をお掛けしましたが、私としては、すべてを話しきった満足感でいっぱいでした。
さて、早いもので、明日がもう最終日です。もし、まだの方で、時間を持て余している方、ぜひお越しください。明日も懲りずに喋りますょ。
総本家様とともに展示会で写真・資料・地図を担当しています勘秀峰です。
OB会では、前述の皆さんに加え、井原さん、75年度のお2人、準会員で市電に詳しいYさん、またデジ青読者の皆さんもご来場を頂き、ありがとうございます。午後からは京都新聞の取材も受けました。
ギャラリートークは14:00からです。伏見チンチン電車の会会長の竹場さんに続いて総本家さんのトークがあります。
2人とも終日おりますので、ぜひお越しください。
総本家様 勘秀峰様
大変沢山の方々がお見えで、大変な盛り上がりでしたね。
口々に「懐かしいな!」「こんなんやったね!」「息子がこんなんやってるでと聞いて来た。えぇなぁ!」
今は無き京都市電の底力を改めて感じるとともに、この企画を実行された皆様のご苦労に敬意を表します。
春のお二人の写真展に引き続きの企画、お疲れ様でした。
上京区は京都府上京区からスタートし、市制施行や分区につながっていったことや、昭和36年廃止された嵐電北野駅の在りし日の姿をお示し頂き、嵐電白梅町~北野駅間の代わりに、市電千本今出川~白梅町が開業したこと等々お教え頂きました。
また、ご一緒させて頂いた鉄鈍爺さんから、昔の祇園祭の際の市電に関する秘話をお聞かせ頂いたことも有り難いことでした。
マルーンさま
初日からご来場いただき、ありがとうございました。私も皆さんの反応をチラ見しながら、会場におりましたが、頷いたり、目を細めたりで、感慨に浸っておられる様子でした。マルーンさまからも、大学時代、浄土寺の電停から市電で通われていた思い出も聞かせていただきました。やはり、われわれ世代にとっては、市電は生活の一部でしたね。鉄鈍爺さんとともに、トークまで聞いていただき、ありがとうございました。
総本家青信号特派員様 勘秀峰様
二日間とも会場は盛況で、途切れる間もない来場者への対応に、お疲れになったことと存じます。まずは、ゆっくりと休んでください。
お父さんに連れられた小さなお子さんが、写真を熱心に見つめている姿が印象的でした。
個人的には嵐電の貴重な写真を拝見する機会に恵まれ、以前から知りたかった北野駅の様子や、今出川通りとの合流部を知ることができました。
また、これまでは書籍等でしか見られなかった、石井行昌氏撮影の貴重な京電時代の写真を鮮明なプリントで見ることができたのも、得難い体験でした。
総本家様にお話しした「太陽産業」ですが、調べた結果「太田産業」の間違いでした。『太』の文字を見つけ、早とちりしてしまったようです。いまだに「太陽ブロック」で頭がいっぱいで、とんだご迷惑をおかけしました。
紫の1863さま
はい、今日はゆっくり休ませてもらいました。連日、会場にお越しいただき、ありがとうございました。紫の1863さんにとっては、またまた意外な出会いがあったり、高校の先輩に会えたりで、良かったですね。いろいろな方が来られていましたが、お書きのように親子連れの訪問は、いちばん嬉しいです。いまどきの親は、もう市電を知らない世代になりましたが、子どもと一緒に写真を見ているのは、微笑ましい光景でした。
紫の1863さんからは、鋭い指摘があり、年号の間違いや、方向違いを指摘していただきました。「太田産業」は、例の紙屋川付近ですね。議論も楽しかったです。
総本家様 勘秀峰様
興味深い内容の展示、講演だけに、何としても伺いたかったのですが、
両日とも仕事のため叶いませんでした。
市電以外にも、紫の1863 さん同様に嵐電の北野駅や今出川通りの様子も長年気になっていたものですから、拝見できなかったことが残念でなりません。
総本家様、ご講演の内容などデジ青でご披露願えないでしょうか。是非とも宜しくお願いいたします。
乙訓の老人の甥さま
いつ来られるかと、最終時刻までお待ちしていましたが、お仕事でしたか、いえいえ、決して無理をなさらないでください。写真については、私のものだけでなく、本家の乙訓老人様の資料も活用させていただきました。ほかの方のご協力もいただき、石井写真や嵐電北野駅など貴重な写真をご覧いただきました。これらは、ほかの展示でも見られますが、今回は、どちらも本の複写のような三次使用ではなく、それぞれ、原版からのデータ化、原版そのものの複写データを使用しましたので、精度はかなり満足できるものに仕上がりました。ほかからも、公開を望まれていますので、改めて載せたいと思っています。
皆さんの温かいご感想に感謝です。
展示会は2日間で200名を超える方の来場があり、滞留時間も長く
じっくりと展示をご覧になる方が多いのが印象的でした。
親子連れ、夫婦揃っての鑑賞など、単に鉄道ファンだけの
客層ではなかったことが、本当に嬉しかったです。
総本家様を始め、メンバー5人の得意技を生かして、てんこ盛りの
展示会に仕上がりました。個人的にはあと1~2日あったらいいなぁ
、と2日間で終わってしまうのが勿体ないくらいの電車展でした。
また機会がありましたら、違う場所や切り口で鉄道と街の物語を
お伝えできれば、と思っています。ありがとうございました。