個人・グループでも頑張っています! 〈7〉

二日間だけの「上京区電車物語」終了

12月7日・8日に開催しました「上京区電車物語」も、滞りなく終了することができました。土日の区役所の4階の奥という、外部からは全く伺い知れない会場でしたが、両日あわせて約200名の方が来場され、クローバー会の皆さん、デジ青読者の皆さんにも多く来ていただきました。改めて御礼申し上げます。一緒に運営に当たった皆さんの協力のもと、わずか二日間だけでは、もったいない(?)ほどのテンコ盛りの展示ができ、皆さんには、ひととき楽しんでいただけたかなと思っています。上京区総合庁舎の4階で開かれた「上京区電車物語」。屋上庭園を望む明るい会場は、左手は歴史・写真コーナー、右手は模型走行・グッズ展示・工作教室、奥はトークショー会場となった。朝から多くの市民が来場され、あちこちで話の輪ができた。

会場を走る8分の一のN電模型。▲▲今回用に特注したN電のペーパークラフトの工作教室も開かれた。いずれも伏見チンチン電車の皆さんのご協力で実現できた。

私と勘秀峰さんは、歴史・写真ブースを担当しました。140周年を標榜するだけに「歴史」は不可欠で、勘秀峰さんの手によって、区の統廃合も含めた歴史、また独自の年表も作成できました。合わせて、節目ごとの地図も展示、文字、地図、写真の連動を考えました。写真展示は、ランダムな展示は止めて、「全停留場」「嵐電北野駅」「定点対比」「俯瞰」「N電」に分けて、メリハリの効いたテーマ性のある展示を目指しました。ところが、私も、最近の展示会疲れがあって、進行は遅れに遅れ、現地取材に行ったのは開催の二日前で、上京区のほぼ全域を歩いて取材し、前日に編集・デザイン、開催日の早朝に、出力センターに走って会場に駆けつけると言うバダバタぶりでした。勘秀峰さんは、皆さんに熱心に説明、なかには、先の河原町丸太町展にも来ていただいた方も来場していただいき、再会を喜んだ。なお、写真は、二日間だけの展示に合わせて、“安い早い”のPDF出力とした。品質も、皆さんから写真仕上げと遜色ないと誉めていただき、安堵した。

写真でいちばん注目を浴びたのは「嵐電に北野駅があった」で、昭和33年まで、北野天満宮の近くに所在した嵐電北野駅の写真を、協力者のお蔭で多数掲載できた。これまで散発的に見ることはあったが、多数の写真の公開は初めてではと思う。▲▲“チンチン電車”のタペストリーの前は記念写真コーナー、制服・制帽も用意してある。二日間とも午後2時からは“トークショー”も開催、不肖、わたくしも京電・市電・地下鉄の歴史を話しました。

一緒に共同で運営した伏見チンチン電車の会の皆さんからは、われわれが思いもつかないような企画を出していただき、連携も奏功しました。決して“マニア”向けではなく、子どもから、おじいちゃん・おばあちゃんまで、三代にわたって楽しめる、まさに市民目線の展示ができて、もと上京区住民の私と勘秀峰さんは、故郷に恩返しができたような満足感に浸っています。

 個人・グループでも頑張っています! 〈7〉」への2件のフィードバック

  1. 3月に続いて、地域の皆さんに、京電・市電の世界を
    ご覧いただく機会に恵まれました。
    そして守備範囲は異なっても、京電・市電の探求に
    当たっている方々との交流も増えてきました。
    2回の展示会と10月の公開学習会で私自身かなり勉強し、
    知識の吸収に努めれらた気がします。
    得られた知見を自分が好きなほかの分野にも
    水平展開ができればいいなあと思っています。
    2019年は、私にとって忘れられない一年になりました。
    ありがとうございました。

    • 勘秀峰さま
      この一年、お世話になりました。共通の目標に向かって、共同で作業する意義や楽しさを感じました。私も趣味活動の幅が広がりました。その広がりは、“マニア”を対象にしたものでなく、普通の市民を対象にした活動であり、私にとっては、地域・社会への恩返しになりました。

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