2023年版 雪が降ったら、やっぱり叡電へ

24日(火)晩からの“最強寒波”、京都付近のJRトラブルばかりが耳目を集めましたが、私も写真展片付け後は、危うく難を逃れました。電車内に閉じ込められた方から見ると、不届き者以外の何物でもないのですが、私はワクワクして翌日を迎えました。目を覚ますと約15センチの積雪、もう行くところは叡電に決まっています。このタイトル「雪が降ったら‥」は、2017年の投稿にも同じように使っていました。やることに、全く進歩がありませんが、私の家から30分で終点に到達できるのですから、これが京都の良いところです。他人様の写真ばかりを紹介して得々とするなと言われそうですので、今回は「現役老人」を示すためも、久しぶりの雪中撮影をご紹介します。フリーキップ「ええ、きっぷ」を握りしめて、まず着いたのが八瀬比叡山口駅、ちょうど、ほぼ同時発着の「ノスタルジック」731号と、「ひえい」の並びが見られた。これは2番線から発車がある場合のみに見られる、数少ないシーン。

2番線で発車待ちの731号、八瀬比叡山口で2番線からの発着は、到着列車が接近している場合と、レール磨きも兼ねて、朝の時間帯に3本のみがある。八瀬では約30センチの積雪。近くのリゾート施設に架かる橋から、高野川を渡る赤のリニューアル車722号を撮影。やはり雪景色のなかの赤色は映える。すぐ駅に戻って、722号の発車も。普段なら邪魔になる右手の民家も雪が積もれば絵になってくる。つぎに到着の「ノスタルジック」731号の前面には雪がこびりついていた。気温が零下で低いから、雪が溶けない。

八瀬比叡山口→宝ヶ池→市原と移動 駅すぐの鉄橋で813-814を撮影。2か月前の紅葉時、ここで大津の86さんとニアミスしていたが、もう一人の会員ともニアミスしていたことが、先ごろの写真展会場で判明した。

 

 

 

 

 

 

そして定番の貴船口へ。一瞬の晴れ間を狙って、815-816の「こもれび」を写す。右手の樹々、左手の架線柱、その中に2両編成を収めるには一瞬しかない。右手奥には、まだ数年前の台風による倒木が残っている。

 

鞍馬線は通常、2両編成の3本運用だが、2両編成が検査のためと、閑散期でもあり、うち1本が1両単行に変更され、各駅にも告示されている。この日は青の723号が入っていた。

 

 

 

 

 

最近のお気に入り、二ノ瀬の構内へ。「黄緑」の811-812が到着。順光は午後だが、雪の反射で何とか写せた。再び、二ノ瀬→宝ヶ池→八瀬比叡山口へ。三宅八幡で乗客がすべて下車してしまい、車内は一人だけに。スローシャッターで外の雪景色を流してみた。▲▲八瀬比叡山口の到着直前、大きな三角屋根の向こうに景色が広がる瞬間が大好きで、いつも運転室後部に張り付いている。八瀬比叡山口を発車する「ノスタルジック」731号、枝に積もった雪も入れてみた。

▲▲駅前の様子、接続する比叡山ケーブル・ロープウェイは、冬期に計画運休しているから、観光客も全く見られない。

最後に、これも定番の三宅八幡へ。朱色の駅舎と組み合わせしてみた。この場所、以前は雑木があって、アングルが限定されていた。雪のせいか、邪魔な木がなく自由に写すことができた。

 

 

 2023年版 雪が降ったら、やっぱり叡電へ」への4件のフィードバック

  1. 総本家青信号特派員様
     写真展明けでお疲れであろうに、雪が降った!さぁ叡電へという行動力に改めて脱帽です。
     お陰様で冬景色の数々を楽しませて頂きました。
     それにしても寒かったですね!我が家の辺でも車のガラスについた雪をぬるま湯で溶かしても又凍ってくるという低温でしたから、そりゃ八瀬の電車のワイパーや着雪した前面ガラスはさぞかし・・・
     赤のリニューアル車が鉄橋を渡るシーンは一瞬モノクロ写真のパートカラーかと思ってしまいました。鉄橋が緑でしたから、私の目の錯覚でしたが!? 年ですなぁ!
     普通の民家も屋根に雪が積もると風情が出ますね。妙に納得です。
     台風の爪痕はまだまだなんですね。開通して良かった!!!

    • マルーン様
      コメント、ありがとうございます。疲れにもいろいろあって、写真展の疲れは、快いものでしたので、翌日、難なく起きられました。それより、雪を見ると、はしゃいでしまう、子ども時代と変わらない性格のせいかも知れません。叡電沿線の雪は、市街地と較べて意外と深くて、しかも気温が低く溶けなかったため、思いのほか、気分が乗って撮り続けました。カイロも持たず行ったため、手がかじかんで、息を吹きかけてはシャッターを押すと言う、学生時代の鹿渡合宿を思い出しました。

  2. 総本家青信号特派員様
    マルーンさんに即コメで先を越こされてしまいました。総本家さんのこれまでのBlue Momentにしろ夕暮れのカーテン開け車両や流し撮りにしろどれもこれも勉強させていただきました。今回の雪の出陣は大成功です。皆いい写真です。やはり、知っている地元に出かけるのが一番で出かけるタイミングも重要です。雪国と言われている所でも降雪後しばらく経つと木々から雪が落ちてしまい屋根瓦もまだら模様になります。特に普段雪のない都心部は降っても雪解けが早く、時間の経過と共に思った写真が撮れないことがあります。関東では箱根辺りがいいと思いますが、思い立って2時間も3時間もかけて着いた頃には雪解けということになりがちです。特に電車の屋根に積もった雪は好被写体になりますが走行することにより直ぐになくなってしまいます。その点ばっちり雪の降り積もる雪国はそれはそれでいいのですが今度は列車遅延や運休で下手すると遭難もあり得ます。やはりわかっている地元を大切にするとこの様ないい写真が撮れると改めて思いました。勿論腕前がいいことが前提と思いますが。

    • 準特急さま
      いつも暖かい言葉をいただき、ありがとうございます。やはり雪は、朝の2、3時間が勝負だと思います。そのためには、近くでフィールドを持っておくことは大事だと思います。準特急さんからは、よく京都の撮影時の利点を聞かされていますが、雪の時も同様で、これほど近くに頻繁運転のある路線を見逃す手はないと思い、四季を通じて通うようになりました。以前のピク写真コンクールの審査員の言葉「地元の電車が上手く撮れない者が、C62重連を上手く撮れるはずがない。感動だけで写真は撮れない」の格言を、いつも胸にしています。

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