山陽本線の海田市・天神川(広島貨物ターミナル)間には山陽本線上下線、広島貨物ターミナルへの出入りのための上下貨物線、そして呉線上り列車が山陽本線下り線をオーバークロスする渡り線があり、列車本数が多い区間なのですが、踏切が多くあり、開かずの踏切が以前から問題になっていました。そこで海田市・天神川間を高架にすべく大規模な工事が始まっています。その丁度中間にあるのが向洋(むかいなだ)駅です。この地は広島市内ではなく、マツダ本社があるがゆえに広島市とは合併せず、安芸郡海田町で通している財政豊かな町です。工事はまず在来線を北側に移設し、山陽本線を在来線跡地に高架化し、貨物線は多分地上に残すのではないかと思います。すでに向洋駅の上りホームは北側の仮設上り線側に移設されています。11月25日、向洋駅周辺の工事の様子を見てきました。
向洋駅に着くと、すぐに後続のEF210-307単機回送が貨物線を通過してゆきました。
11年前の平成24年10月8日にここで撮った際には、今は亡きEF67102が活躍していました。
EF67の写真に写っている左側の上り線プラットフォームと跨線橋はもう使われていません。
上り、下りフォーム間には長い跨線橋(仮設)が架けられています。南側の駅前に出てみました。飾り気のない駅舎です。
この日は土曜日で閑散としていましたが、平日はマツダ本社への通勤客などで混雑する駅です。駅前広場は再開発に向けて、区画整理工事などで雑然とした感じでした。
古レールで組まれ、風が吹き抜けるこのような昔ながらの跨線橋は、今では珍しい存在になりつつあります。駅の東側の踏切を渡って、駅の北側に行きました。
北側の上り線仮設ホーム側にも小さな北口改札口がありました。
更に西側の青崎第10踏切を渡って南口に向かいます。
駅を一周して南側へ戻ってきました。
1~2年後にはこの古い駅舎は取り壊されてしまうだろうと、こまごまと記録写真を撮って、次なる広電の取材に向かいました。
その3に続く。
見たことのある駅だと思ったら、2015年の「広電貸切イベント」の帰りに気になったので立ち寄っています。「こうよう」と読まないで「むかいなだ」と読むのですね。写真は跨線橋から俯瞰した写真です。待合室や改札口前の空間が広いのでなかなかいい駅だと思います。ところで「あなごラーメン」は気になります。広島であればどこでもあるのですか?
どですかでん様 早速のコメントありがとうございます。広電ツアーの際に立寄られていたのですね。セノハチを登る貨物列車の後部補機は広島貨物ターミナルで連結されますが、その走行中の後補機を撮りやすい場所がなかなかありません。蒸機の後補機なら勾配区間での力走を狙うのですが、電機の場合はどこで撮っても大差ありません。そういう意味で、この向洋駅は中線を通過してゆくので撮りやすい場所です。さて、あなごラーメンですが、私も初めて向洋駅前で幟を見て知ったような次第で、食べたこともなく、広島でどの程度ポピュラーなのか判りません。宮島口駅周辺にはあなご寿司の有名店がありますが、あなごは淡泊なのでラーメンに合うのでしょうかね。かつて枕崎でかつおラーメンを食べたことがありますが、淡泊すぎてイマイチでした。
西村雅幸さま どですかでん様
向洋駅、どなたの想いも同じですね。私は広島の113系湘南色を下りホームの海田市寄り先端部で撮りました。同車の運用は呉線・山陽線・可部線で、朝ラッシュの湘南色が撮れるのに最も適したポイントとして選びました。基本的に駅撮りはしないのですが、運用の関係と、仰るように中線があってしかも適当にカーブしていてホームが長く、先端部だと人目から離れているのでかなり撮り易い駅だと思います。
この区間の高架化は貨物ターミナルと同出入庫線もあり大変だと思います。