ここらでボンネットバス 近畿編 〈16〉

奈良交通 (2)

奈良交通のボンネットバスは、前記のように昭和54年(1979年)2月に、一般の路線バス路線から撤退します。この頃、ボンネットバスへの関心が高まり、各地で観光用に転用される例が多くなりました。奈良交通の地盤は、まさに最適の地であり、ボンネットバスの活躍が再び見られるようになります。その後、奈良交通のボンネットバスは、休眠と復活を繰り返し、現在でも奈良交通創立70周年記念に再々登録され、貸切ツアーなどで活躍しています。〝ボンネット号〟の愛称を付けて、路線の廃止後、バスガイドを乗せて復活することになった「奈2あ18-66」(以下、昭和54年5月)

 

 

昭和54年3月から、奈良の定期観光バス50周年を記念して、「春日奥山めぐり」定期観光コースでボンネットバスが復活した(若草山山頂駐車場)。

東大寺前の駐車場での「奈2あ18-66」、多くの観光客から注目を浴びる。東大寺の大仏殿をバックにした「奈2あ19-12」、同コースには3台のボンネットバスが交互に運転された。

 

 

私もまずは「春日奥山めぐり」に乗車して、奥山ドライブウェイを通り、ボンネットの乗り心地を楽しんだあと、次便のボンネットバスを興福寺前で待ち受けた。

 

 

 

 

東大寺前の登大路沿いには、まだこんな白壁造りの古民家が残っていた。その家並みの続きには、奈良を訪れた文化人が宿泊した日吉屋もあったが、昭和58年に廃業し、取り壊された。

ボートも浮かぶ、奈良ホテル前の鷺池の横を行く。新緑もまぶしい奈良ホテル前を行く。近鉄奈良駅近くの定期観光乗り場で乗客を降ろすと、いったん車庫へ回送される。

 ここらでボンネットバス 近畿編 〈16〉」への1件のフィードバック

  1. 総本家青信号特派員様

    懐かしのボンネットバス、トミカでも有るようです。以前、ボンネットバスでのイベント時にインスタグラムを利用してライブ前面展望という取り組みもありました。

    ところで奈良交通限定でしようできるIC乗車券にCICA(シーカ)があります。皆様ご存知でしょうか。

    https://www.asahi.com/articles/ASS5R0SGSS5RPOMB008M.html

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