第7日目 12月6日 雅満蘇
蒸気機関車が撮れないなら、せめてレールバスを入れて撮りたいと発車時間の確認をお願いしていましたが、 朝食中に出発してしまいました。関係者と連絡を取っていたアイグリさんでしたが、上手くいかなかったようです。仕方ありません、お奨めの撮影地に案内をお願いしました。
▲ グーグルから作成しました地図のとおり、路線は道路と離れています。アイグリさんの一押しは、かつて站があった雅山です。途中までは舗装された道路がありましたが、直角に右折して砂漠に入り、道なき道を適当に走ります。約30分で到着しましたが、列車交換が出来るようになっていました。周りに人家などありませんので、站というより信号所です。
雅山站から雅満蘇方向の小高い丘に登って、山口方面から折り返すであろうレールバスを待つことにしました。アイグリさんは、何度も電話して列車が来る確認をします。
待つ間にここに来た日本人はおられたのですかと聞きますと、旅行社のオオタニさんという方が2度、他に4人1組の日本人が来られています。欧米人も1組来られています。私達の訪問は5番目の案内ですと言われました。
さすが三道嶺のようにたくさんの列車が走行する事がなく、不定期で走っても一日1往復では、訪れる方はわずかのようです。
▲ 待つこと約40分、11:45、ようやくレールバスがやって来ました。雅山站をバックにしたのが上の写真、雅満蘇方向に走り去るのが下です。一面の砂漠ですが鉄分が多いのか黒く輝いていました。撮影場所②
そして、地図からチェックしていた唯一の橋まで行ってもらうようにお願いして、乾いた川底を走りました。
約30分で到着後、線路際の小高い丘に登ると拡がる絶景が見渡せました。撮影場所①
今回は、蒸気機関車の運転手にフォトランを依頼する手はずを整えております。これだけ見渡せたら撮影は自由に出来ます。ただ、通過するのが日の出前後で微妙な時間なのが問題ですが、上手くいけば朝日と一緒に撮れます。期待が高まりました。
14:45、時計では遅い時間ですが、ここでは丁度の昼食タイムです。ビールを飲みながら、ゆっくりと美味しいウィグル料理を味あいました。
▲ それでは、宿泊のチェックインとなりましたが、 案内されたのは、これでもかとボロボロの招待所です。室内にTVとは5台のベットがありますが、暖房は石炭ストーブ、床は土です。シャワー、トイレはなし。共同トイレはどこかと聞くと、はるか先の荒地を指差されました。中国も含めあちこちに宿泊しましたが、これ程の所はありませんでした。O氏も唸っていましたが、安全検査院の偉いさんが来ているので、ましな宿泊所は関係者が使うので部屋がないとのことで仕方ありません。3泊を過ごすことになりました。
▲ もう1台レールバスがありましたが、朝見たのとは整備状態が違っています。車体には、新疆雅満蘇礦との表示がありました。これがこの鉄鉱山の正式名称なのですね。 朝のレールバスは、施錠した書庫に入れてありました。
▲ 車庫には、まだ2台いるようだとO氏が言われますので、入らせていただくと、8152号機と8028号機が修理中でした。合計4台が在籍していることになります。
検査会議の終る18時には、明日のダイヤが決まると何度も関係者に連絡を取っておられたアイグリさんでしたが、我々が眠る時間までは吉報は聞かれませんでした。
Part9へ続く