失業者二人の旅日記 初冬の大地へ Part12 白銀 その3

第12日目 12月11日 白銀3日目


8:22、朝日が顔を見せる頃に来る1470号機牽引の357次をお立ち台で、9:14の折り返しをDongchanggou站で撮りました。
山間に陽があたるようになりましたので、時間は分からないがいつもは、DL貨物列車が上ってくる事があるので、暇ついでに11時までは待って撮ろうかと、O氏と意見が一致しました。
11時近くになり、そろそろ引き上げようかと話をしていると、踏切番小屋に行っていたトウさんが来られて、昨日DLが故障したので蒸気機関車が来るようですと、思いもかけぬ知らせを持ってきてくださりました。

▲ 10:58、10両の空車を牽引して1047号機が上がってきました。昨日も緊急で貨物列車が走りました。
中国では本線上はSL運行が廃止されましたが、地方鉄道では一旦廃止や電化されても、DL故障時や架線が冬場に凍るのでSLを走らすことを聞きます。定期ではありませんが、行って見ないと分からないことが多いのが現実です。今回もその一例です。

撮影後、しばらくは折り返しも来ないだろうと、ロケハン目的で線路上を歩いて下りましたら、結構早く1時間後の11:59に鉱石を満載して下りてきました。

想定外は、昼食後も起こりました。夕刻の359次を撮ろうと、寒さしのぎで車の中で雑談をしていましたら、15:09、いきなりSL貨物が来ました。それも驚きの補機付きです。
すぐに車を発進させましたが、踏切は遮断機が下りていました。
本務機は1583、補機は1047号機でした。



遮断機が上がってすぐに追いかけましたが、信号所にも止まらず力走していきます。撮るには撮りましたが投稿できるような写真にはなりませんでした。しかし、補機付きの貨物列車があるとは驚きです。白銀案内、数10回を誇るトウさんも初めて見たと、カメラを持って追いかけていました。

この補機、三冶錬の手前走行中に解放で離れました。自動連結器解錠器等装備していませんのにどうして解放できたのか不思議でした。
この千載一遇のチャンスを逃したことに、日頃愚痴を申されないO氏ですが、無駄話をせずにいつものように撮影地に着いて、すぐに撮影準備をしていれば、撮れたのに・・・。離れずに待つという基本を怠ったと、何度も悔いておられました。

走らぬ蒸気機関車牽引の貨物は撮れたので、これだけでも収穫はありましたが、それ以上のビッグチャンスを撮り逃がしたショックは隠せず、この後の撮影は気持ちが乗らずでした。
明日は、白銀撮影最後の日です。失業者二人旅を締めくくれるような日にしたいと、今夜も早寝しました。  Part13へ続く

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