失業者二人の旅日記 初冬の大地へ Part3 三道嶺 その1

第3日目 12月2日
① 哈密站 13:30(チャーター車)→15:00三道嶺

哈密站から約1時間半、今年2月25日以来の三道嶺に到着しました。期待した天山山脈ですが、残念ながら霞んでいます。しかし今回は、今日を含めて4日間の撮影日を予定しております。何とか一日ぐらいははっきりと見えてくれるだろうと撮影開始しました。▲ 三道嶺では、採炭された石炭を積込み選炭場へと運ぶ運炭線が2本あります。こちらは、蒸気機関車が正向きになりますが、ズリ捨て線では、推進運転となっております。今回私達が狙うのは、天山山脈を背景に驀進する正向きの運炭列車(地点;A・C)、推進運行ながら夕日をバックのズリ捨て列車(地点;B)と、朝焼けをバックに走り来る朝1本の通勤列車でした。


▲ 天候が優れないので最初に選んだ抗口駅のA地点での撮影でした。予想より寒くなかったので、ご覧のとおり前回と比べても煙が今一でしたが、O氏が以前に撮られた時は正向きではなかったようで、気に入られていました。15:33、牽引機は、JS8089号機です。

夕日が沈むまでは、まだ十分に時間があります。それならとアイグリさんが案内していただいたのは、2年前に出来たと言われる石炭を積む八二駅の生産現場でした。ここは前回は来ていません。O氏も初めて来た。以前にはなかった場所だと納得です。
16:19、ドカ~ンと垂直に噴煙をあげて、石炭を満載した13両の運炭列車が発車しました。これは期待できます。牽引機は、JS8195号機です。

16:30、すぐに同じ線に入ってきたJS8080号機牽引の列車は、後方のホッパーへは行きません。手前で停車してパワーショベル機で小高く積まれた石炭山から積込みを始めました。
16:52、隣の線にJS8089号機牽引の列車が入線して、こちらはホッパに向かいます。どうやら両方を使ってのピストン輸送のようです。


約30分で積込みを完了して17:08JS8080号機牽引列車が空高くの爆煙を吹き上げて発車しました。
ホッパ線は積込みが早いのか5分後の17:13には、JS8089号機牽引の列車も続行していきました。

曇り空ですが、そろそろ日没時間が近づいてきました。露天鉱内で風の影響が少なく煙の向きや天候を気にしなくてすむ中々のロケ地ですので、滞在中にまた撮ろうと決めて、かすかに色づいてきました夕日の見えるお立ち台へ向かいました。

▲ 願いが通じましたのか、わずかの雲の切れ間から夕日が顔をのぞかせてくれました。後は、沈む前に列車が来てくれるかですが、決まったダイヤがありません。ズリ捨て線も5線あって、手前の線路を走ってくれませんと思った写真は撮れません。


▲ 丸い夕日と蒸気機関車を撮りたかったのですが、沈んでしまいました。スリ捨て列車が登ってきたのは、直後の18:30です。それでも運よく手前の線には入ってくれましたので、辛うじて夕焼けバックの写真にはなりました。
今日は初日ですのでまだ3日間あります。チャンスに遭遇できることを祈りました。
 Part4へ続く

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