【31823】京阪(旧)3000系を思う (4)

京の風情を車窓に見て

最後の3000系が、臨時快速特急として、23日から土日に片道一本のみ走っている。ダブルデッカーを抜いた懐かしの7両編成を撮るべく、昨日、祇園四条から中書島を目指した。天気もいい、順光で撮れるはずだ。ところが、途中で車内放送とともに緊急停車。なんでも、寝屋川市付近で停電が発生し、全線で運転見合わせとのこと。結局、電車の中で1時間余り待たされた挙句、ようやく中書島に到着した。

何本かの上り電車が通り、つぎは1時間半遅れの3000系のはずだ。駅西方の遮断機が下りた。カーブの向こうから、その顔が見えた。っとそこに、スーッと手前ホームに下り電車が入線。無情にも下り電車の窓越しに3000系は通り過ぎるのだった。もう、計ったような、完璧なまでの被りだった。運に見放された一日だった。

閑話休題。3000系から見る鴨川沿いの車窓風景ほど、風情を感じさせるものはなかった。都市部での鉄道沿線では、稀有な例だと思う。それは、京都特有の行事でもあり、桜や雪と言った季節の移ろいでもあった。

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年の始めは、正月三が日の大増発から始まる。特急も10分ヘッドとなる。この時の目当ては、鳩マークをつけた、かつての特急車1900系だが、3000系もこれに伍して、超満員の客を運ぶ。四条駅のホームから吐き出された乗客は、たちまち、踏切を埋め尽くし、遮断機がが上がるや否や、いっせいに八坂神社を目指す。

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 いっぽう、夏は祇園祭だ。中でも、短時間に客が集中する16日の宵山の人出は圧巻だ。四条通は祇園から四条堀川まで、歩行者天国となり、広い四条大橋も人、人で埋まってしまう。3000系は人波をかき分けるようにして、四条通を渡る。

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 祇園祭でも、人出のピークに合わせて、特急も10分ヘッドに増発される。「臨」副標つきの3000系が四条通を渡って行く。

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 桜がみごとなのは、四条~三条間。ただ桜並木が連続するあまり、対岸から狙っても、車両は隠れてしまう。ただ、一ヵ所、白川が鴨川に放流される箇所だけは桜が途切れて、一瞬、顔が見えるのを、対岸の先斗町の公園から狙ってみた。

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 桜は四条から南に下ると、疎らになるものの、四条駅すぐの団栗踏切付近では、見事な桜が見られる。

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 桜の開花に合わせて、京都の花街では、“をどり”が開かれる。祇園甲部で開かれる“都をどり”の大きな看板が見えるのも、春の四条駅の風物詩。

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雪、しかも積雪となると、京都市の南部を走る京阪では、めったに出会わない。この日の土曜日も、ただ寒いだけの午前中だった。ところが、午後から、急に雪が降ってきた。急いでカメラの用意をして、京阪へ急いだ。五条駅から眺めると、フロントを真っ白にした3000系が通り過ぎた。

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 雪の止んだ四条駅ホームに3000系特急が到着する。駅員が雪で隠れてしまった鳩マークを箒で掃いている。ある雪の日の一日、それからもう26年も経過してしまった。

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