米手作市氏ご幼年のみぎりのご撮影になるDF411の写真が出た。まだ反応がないので、致し方なく?その実ニコニコと老人が誘いに乗ることにした。こんな大型ディーゼル機関車は全く老人の趣味の対象外だが、まあ試運転だと聞いて、DRFCメンバーに付き合って京都駅まで出かけた。最後までさしたる興味も湧かなかった。撮影は1959年5月30日である。
いずれ詳しい方からの解説があるだろうから、アウトラインだけを。汽車会社1958年の作品で、国鉄では当初DF411、のち試作車は90台ということでDF921に改番した。機関はバーマイスタB&WDE1222VL形2サイクル、1,320PS電気式で、当時国鉄ではDF50、DD13を導入していたから、借り入れて(義理で?)使用したものの、1962年には返却してしまった。こんな大きな機関車は国鉄以外に買手がある訳ないから、結局は解体されたんじゃないか。
妻面窓下中央に小さな扉があり、乗務員が次位の客車に貫通?できるのが珍しかった。SGも積んでおり、福知山区に配属され、山陰本線で客貨に使われたが、大体国鉄は自前設計以外の車両には毛嫌いというか、極めて冷たい傾向が顕著である。
須磨の大老様、
いつもながらの資料の宝庫ぶりには驚きです。それも瞬時に出てくるとは更なる驚きです。
見れば試運転時の写真とかで私が取ったときよりもピカピカ光っていて新車の臭いがしそうですね。
いつも思うのですがこの頃に作られた大型DLは何の目的で作られたのでしょうか?国鉄への売り込みなら当時の国鉄の設計思想からすると徒労に終わる可能性が大でしょう。海外へ売り込むための商品見本のようなものでしょうか?ならばその結果売り込めたのでしょうか?、などと想像がふくらんで行きます。