三江線全線廃止の正式表明についての中国新聞朝刊の関係記事をすべてご紹介します。
平成28年9月2日 中国新聞朝刊1面
同紙1面
同紙6面 社説
同紙 30面
同紙 30面
路線廃止にあたっては少なくとも1年前に国土交通省に届け出なければならないというルールだそうですから、今月中に届け出がなされ、平成29年9月30日（土）にお別れ列車が走り、10月1日に廃止ということになるのではないかと思います。これから1年間 どのような動きになってゆくのか注目してゆきたいと思います。今から四季が一巡します。今秋の稲刈りと紅葉、雪景色、来春の桜と新緑、そして最後の夏風景を求めて 存続を望む地元住民の思いをよそに沿線は賑わうことになるのでしょう。一方 社説にもあるように 芸備線、木次線、福塩線の行く末も気になります。春になると「トワイライトエクスプレス瑞風」の営業開始、可部線可部・あき亀山間の電化延伸、そして三江線の代替バス路線案問題と これからの1年間は話題に事欠かない中国地方です。中国地区通信員としても忙しくなりそうです。
ところで 内燃車両ファンとしては三江線を走るキハ120の行く末も心配しているところです。配置両数は最新情報ではありませんが、三江線のキハ120は浜田鉄道部所属の14両が山陰線出雲市・益田間も受け持っています。一方三次で接点のある福塩線と芸備線三次以北のキハ120は下関総合車両所広島支所所属で三次鉄道部常駐の10両。木次線は木次鉄道部の8両。津山線、因美線、姫新線は岡山気動車区の16両。美祢線と山陰線益田・仙崎間は下関総合車両所新山口支所所属長門鉄道部常駐の9両と 中国地方には計57両が活躍しています。中国地方以外のキハ120は加太越えのある加茂・亀山間は亀山鉄道部の14両。越美北線は敦賀鉄道部の5両。高山線富山・猪谷間と大糸北線糸魚川・南小谷間は金沢総合車両所富山支所の14両の計33両です。総勢90両のキハ120は塗装色の違いはもとより、０番台、200番台、300番台とバラエティーに富んでいます。１次車が250PS定員105人の200番台8両。２次車は330PS112人の0番台22両。3次車は同じく330PS112人の300番台59両です。その外観で線区らしさを感じられ、第3セクターの気動車たちと同じく撮影対象として好感を持っています。三江線廃止に伴い 浜田のキハ120も余剰になるでしょう。廃車が始まるかもしれません。亀山と富山のキハ120はまだ1両も写していないので、何かの機会に訪問したいと思っています。
話がそれてしまいましたが、最後の新聞記事は連載のようです。明日以降も引き続きご紹介してゆきます。
西村様
連日の速報、ありがとうございます。広島カープ優勝目前のテロップが躍る紙面の横に、対照的に悲しい現実がありました。２０１７年秋廃止予定ということは、あと１年ですか。本州での１００キロ以上のＪＲ線廃止は、初めてとか。今まで、大糸線、越美北線、名松線などが災害で長期不通になり、何度も廃線が噂されながら、復旧して生き返ったのに比べ、三江線は過去には災害不通はあったものの、近年は事故も無く運転されてきただけに、皮肉な結末となりました。
また、引き続きの速報をお願いいたします。
こんにちは。遠く神奈川に住んでいます。
軌道流出・橋が流されたと聞くたびに『このまま廃止では？』と心配していましたが、時間はかかっても何度も復旧してきた三江線も、そのときが来てしまい・・・
新緑の江の川に沿ってトコトコと進んでいくキハ１２０。そんな画像を見て、ただ溜息をついています。あと１年、なんですね。
都野津の友人宅から大阪まで１８きっぷで移動しましたが、三次までは乗車券を買いました。そんなことしてもなんにもならないのですが。ただの自己満足、でしたが。
心がしんなりしてしまう、秋雨のころです。
こめはた様
コメントありがとうございます。私は 早朝配達される中国新聞を開いて気になる記事をスキャンし、感じたことをそのまま文章にして投稿するということが多い横着者です。身近ではない他地域のローカルな話題には興味の無い方もあるだろうと思いつつ、デジ青には枯れ木も山の賑わいと思って載せています。こめはた様のように遠方からコメントを頂くと 遠くから三江線の行く末を按じたり、思い出を大切にされている方がおられることが伝わってきてうれしく思います。これからもローカルネタの提供を続けてゆこうとおもいます。