昨日に引き続き 中国新聞の記事をご紹介します。
三江線は約2:8で広島、島根両県にまたがって走っているので、島根県側の方が廃止の影響が大きいのではと思います。鳥取、島根を地盤とする地方紙「山陰中央新報」はさぞ大々的に取り上げているのだろうと、ネットをのぞいてみました。ところが正式発表翌日の9月2日付け画面には三江線の文字は見当たらず、3日付け画面に簡単な記述があるだけでした。ネット画面しか見ず、実際の紙面を見ていないので早計に過ぎるかもしれませんが、中国新聞ほどの思い入れや取り組みは感じられません。
さて 三江線とは直接関係ないのですが、同日の中国新聞の若者の投稿欄に載った一文に 何となくホッとさせられました。
この中学生が毎日眺めている風景は 糸崎・尾道間の海岸線のことを言っているのだろうと思います。最近では並走する国道2号線の混雑緩和のため 三原バイパスの工事が進み、車窓からの海の眺めが一部妨げられてしまったのは残念ですが、遠くに因島大橋を望むこの区間は心なごむ風景が楽しめます。話はさらに飛びますが 以前早朝に広島に行く用事があって 通勤・通学時間帯に下り列車で広島に向かった際、まだ少し空席があった状態から西条に近づくにつれて私を含めかなりの立ち客で通路も混んできました。そんな中大きなスポーツバッグも置いて4人掛けのボックス席を一人で占領しスマホに熱中する高校生がいました。顔をあげないし、周囲の状況を気にもかけていないようです。また通路の立ち客も見て見ぬふりをしているので、たまらず高校生に「君は4人分の運賃を払っているのか?」と叱ったことを思い出しました。一方で中学生ではありますが、朝日や夕焼けに感動したり、読書して過ごす通学生もいるのだと うれしくなりました。この感性を持ち続けてほしいと思います。三江線を利用する数少ない通学生にもいろいろな思い出があるのだろうと複雑な心境です。