第4日目 8月5日 その1
今日はソロ(Solobalaprn)から1駅戻って同じソロ市内のプルウォサリ(Purwosari)から分岐する支線に乗ってウォノギリ(Wonogiri)へのローカル線乗り鉄旅を楽しみ、夕方の列車でツアー本隊との合流地のスラバヤへ向かいます。
この支線の列車はソロ市内の大通りの道路併用軌道を走ります。以前にも神谷ツアーで蒸気機関車をチャーターして乗り鉄・撮り鉄をした所で、定期列車も走っていますのでこれも乗って撮ってみたいと先乗り行程に組み入れました。
▲ ソロ市内の併用軌道を行くJaladara trainという名の蒸気機関車牽引の列車、チャーターをした2012年8月10日の撮影です。半日チャーター料は、Rt6,000,000(約47,219円)ほどと聞きましたが最近の聞き取りではありません。
▲ 4:00 昨日きた時には午前3時からきっぷを発売するとの事でしたので、列車が発車する1時間前に来てみました。こんな早朝から人などいないのではと思っていましたが、コンコース内は結構な人出です。
少し並んだだけでソロ⇒プルウォサリのきっぷはゲットできましたが、プルウォサリからウォノギリへのきっぷはここでは発券していない、プルウォサリで買うように言われました。ペラペラのレシートのようなきっぷです。運賃はノンコマーシャル列車ですので、わずかRp8,000(約63円)でした。
▲ ホーム横にあったモニュメント、かつての原住民の姿なのでしょうか。
▲ 結構いろいろなモノが置いてあるKIOSKです。食べ物を探しましたがパンぐらいしかなかったです。
▲ 乗車する列車は、ソロ(Solobalaprn)~Kutoarjoを走る区間列車のようです。3扉クロスシートのディーゼル車ですが、真ん中の乗降ドアは閉鎖されているようで、座席が取り付けられています。、製造は自国のINKA製で、トイレは洋式ではなくかがみこみ式です。
① ソロ(Solobalaprn) 5:15(273)⇒5:23 プルウォサリ(Purwosari)
▲ 5:23 プルウォサリに到着。落花生さんが初乗車に行かれた時に書かれたブログでは「余裕をもって5時半前にプルウォサリ駅の窓口へ行ったが満席と断られた・・(中略)、一計を案じ、ソロ・コタ駅へとタクシーを走らせて、ここでようやくきっぷが買えた。」と、書いておられます。
満席ならきっぷが買えないかもと、すぐにきっぷ売り場できっぷの購入です。心配しましたがきっぷは難なく買えました。運賃は、約30㌔を1時間45分も乗れて、Rp4,000(約32円)と超格安ですが、高齢者割引はありません。
▲ 駅舎は正面左側にチェックイン前の待合室とチェックインを乗客自らが行うためのパソコン3台が置かれていました。
チェックインの仕方はさっぱり分りません。困っていますと待っておられた乗客のお姉さんが来られて助けてくださいました。
▲ コンコース内に並んだローカル線の案内看板です。熱心に旅客誘致が成されているのが感じられます。その中にウォノギリ支線もありました。時刻表も公表されて、運賃もRp4,000と表示されています。
2015年3月11日に開始となっていますが、これは再開の誤りです。最初に運転開始をしたのは私が初めてインドネシアを訪問した2012年8月の事でした。とても綺麗な外観の車両でインドネシアでもこんな立派な列車が走行しているんだと感心しましたが、翌年再訪した時には消えていました。車両に不具合が発生したそうで運行できなくなったと聞きました。
落花生さんのHPでは「車両のエアコンプレッサーの不調に加え、橋梁の安全度に問題があったということでした。、
今回、問題点が解消されて運行再開に至ったようです。
▲ 列車は3車体1編成の連接車でインドネシアでは「レールバス」と呼ばれています。2009年に南スマトラ島のクルタパティの通勤路線で初登場しました。自国INKA製造で、ウォノギリでは改良が加えられて3年後に運行しましたが問題発生で運休、約2年間運行されることはありませんでした。
気になっていた列車です。W田さんから復活なったようだとお伺いしましたので、併用軌道を走るシーンを撮影予定に入れました。
▲ 5:38 2番線に列車が到着しました。1番線に入線しているのは私が乗るウォノギリ支線のディーゼルカーです。時間的に列車から乗換可能ですがこの場合でも一旦降りてきっぷを買わないと次の列車には乗り換えられないものなのでしょうか。
▲ 初めて車内に入って見ましたが、スッキリ綺麗な外観とは違ってFRP多用の安っぽい造りです。路線図が壁に張り出されていましたが、仕上げの雑っぽさを象徴するかのようなしわだらけです。BATARA KRESNA号と名付けられています。
▲ 5:44 プルウォサリ駅1番線で発車待ちのBATARA KRESNA号です。
② プルウォサリ6:00⇒7:45ウォノギリ
▲ 6:00、約20人ほどの乗客を乗せて定刻の発車です。まだ車の走行が少ない夜明けのソロ市内の併用軌道を約15分間走ります。
▲ 6:20 専用軌道を走り朝日が差し込む1番目の駅、ソロ・コタに到着。1組の親子が乗車されました。
▲ 6:36 朝もやの水田地帯が広がる中を列車はゆっくりと進みます。最高速度は30km/h以下に抑えられています。
▲ 6:56 2番目の駅はSukoharkjoです。1日午前中だけの2往復の超ローカル路線ですが駅長さんがおられて発車サインを出されます。
▲ 7:17 3番目の駅は、Pasarnguterです。乗降客はありませんが乗り降りを助ける階段はホームに設置されています。ここでは駅長さんがホームに立っての発車合図でした。
▲ 水田地帯を走りましたが終点近くになると住居が広がり小高い丘へと登っていきます。
▲ 7:47 ほぼ定刻にウォノギリに到着しました。20数名の方が降りていかれました。
以前はソロ・コタの先にある橋までしか行きませんでした。この先はどうなっているのだろうとの疑問は見ることが出来てスッキリしました。かつてはこの先に延びる路線があったそうですが、現在は廃線となっています。
▲ 復路のきっぷも落花生さんが来られた時は売り切れで買えなかったそうです。心配でしたが難なく買えました。ラッキーだったのでしょうね。
▲ 復路のきっぷにはチェックインを示すハンコが押印されました。
9:45 定刻の折り返し列車の発車です。乗客は復路とほぼ同じ20数名です。これに対して列車乗務員や駅員、公安員を含めると運行に携わる方は、ほぼ同数がおられます。超赤字路線であることは明白ですが、それでも運行を続けておられる理由は一体何なんでしょうか。どこかの経済大国と言われている国では同じ状況なら存在すら考えられない事です。
▲ 降りる客がおられたのはソロ・コタのみ、定刻9:45にプウォサリに到着しました。
すぐに徒歩で併用軌道の大通りへと急ぎます。2番列車は撮り鉄です。
▲ 10:02 専用軌道から共用機道へと姿を現しました。
▲ 列車が約15分間併用軌道を行く間はタクシーの運転手に頼んでの並走です。以前撮影に励んだ俯瞰できる歩道橋は撤去されていました。
10:16 見送って往路の撮影は終了です。タクシーの窓から身を乗り出して頑張りました。
一旦ホテルに帰って荷造りです。クロークに預けて再びガラポ集合屋台村まで引き返しました。
▲ 宿泊したLojiホテルです。室内もまあまあでしたが外観も立派なものです。
▲ 13:41 この辺りは市場の多い所です。街かど散歩を楽しんで復路の撮影ですが、追っかけは難しいので独立記念像で待ちました。
▲ 13:46 ガラポ集合屋台村でソロ名物のナシ・リウッを注文しましたが、肉・米とも固いので老人には好きにはなれません。インドネシアの鶏肉は地鶏のようですのでスープにすると絶品の味が出るのですが、焼くと固くて食べるのが難儀です。
ソロでの撮影はこれで終了です。荷物を預けたLojiホテルへと戻ります。 Prat 8へ続く