どですかでん氏の格調高い投稿のあとで いつもの安易な新聞転載で恐縮です。9月30日にJRが国交省に廃止を届け出るそうです。
読者投稿欄には 早やばやと回顧談が出始めました。
鉄道開通前は自宅を離れて寮や下宿生活が当たり前だったのが、鉄道開通で自宅からの通学ができるようになり、そして鉄道廃止でまた寮や下宿生活に戻るというのが地方の中高生の姿でしょう。昨今は家族ごと転居という動きもあります。福塩線や芸備線で学校行事に合わせた通学臨時列車が走っていますが、これもいつまで続くか気懸りです。以前にも紹介しましたが 鉄道はあっても便数が少ないので すでに寮や下宿生活を余儀なくされている中高生はかなりの数にのぼると思われます。掛け声だけの地方創生ではなく、例えば過疎地や離島の若い人達の実態がどうなのかということを詳細に調査することから始めるというような 地に足の着いた取り組みができないものかと思います。
話は変わりますが 昨日の中国新聞のコラムをご紹介します。
鉄道に分断された城下町のひとつが三原です。市街地に平地が少ないため 山陽鉄道がやむなく廃城となり帝国海軍用地となっていた三原城を貫通するかたちで線路を敷設したことが 現在の都市計画にも影響しています。山陽新幹線は高架で開業しましたが、在来線は長らく地上でしたので、町は南北に分断され、開かずの踏切は混雑したものですが、在来線高架化でようやく風通しが良くなりました。しかしその間に人口は減少し、駅前商店街はシャッター通りと化すという全国各地の平均的地方都市となっています。鉄道と町の成り立ちも興味をそそるテーマです。