駅風景 富山地鉄五百石駅

初めての投稿で失礼します。先輩諸氏の投稿内容がすばらしいので、ちょっと恥ずかしいですが、富山地鉄の駅が、なにやら趣きがあるので、なくならないうちに写真に撮っていた矢先に、新しい駅舎に建て替えるために五百石駅の駅舎がなくなりました。虫の知らせか、解体工事開始の1ヶ月前にあたる今年の2月6日に写真を撮りに行けたのでホットしています。

外観は左右対称のモダンな感じで、特に正面の車寄せの上にある屋根の形がモダンな雰囲気を出しています。富山地鉄の他の駅でも、このような屋根の駅があります。この駅舎は昭和6年(1931年)生まれで今年で80歳でした。車寄せの屋根を支える柱もしっかりしており、80歳とは思えません。

立山線の前身は立山軽便鉄道として大正2年に滑川から五百石間で開業したものです。富山の出版社桂書房から出版されている草卓人著の「富山廃線紀行」で立山軽便鉄道の項で開業当初の五百石駅は現在の駅の北東にある立山製紙の工場内であったと記載されています。この本によるとその後、富山市へ直行できないために乗客減となって経営改善のため富山地鉄の前身である富山電気鉄道と合併をします。これが昭和6年で、この時にこの駅舎が生まれたと思われます。駅の位置も現在の位置に変わったと思われます。

 

富山軽便鉄道は五百石駅から先は立山駅(たちやまと読む)が終点で、現在の岩峅寺駅のところでした。現在の富山地鉄五百石と岩峅寺の区間は立山軽便鉄道の線路を改軌、電化されたものです。

五百石駅の周辺には立山町役場があり、立山町の中心地となっています。駅員さんに話を聞くと、立山町役場に行く人が時々終点の立山アルペンルート出発点である立山駅まで行く人が時々あるそうです。考えてみれば、事情を知らなかったら立山町役場の最寄り駅が名前が同じ立山駅と思うのは無理もないことだと思います。まさか、五百石駅が最寄り駅とはとは思わないでしょう。

富山地鉄では旧駅舎を記念して「ありがとう五百石駅舎記念乗車券・入場券」として乗車券2枚、入場券1枚で700円で発売しています。台紙付で切符は硬券で駅舎の絵がかかれたものです。詳しくは富山地鉄のホームページにありますので興味のある方は一度見てください。また、「富山廃線紀行」は興味深い本で富山の桂書房から出版されており、ホームページもありますので、これも一度見てください。10月8日時点で残部小となっていました。やはり、このような本は売れるようです。