京都・岡崎公園に、“市電コンシュルジュ”として、観光案内所に使われていた京都市電1800形1860号が、所期の目的を終えたことと、車体に破損もあることから、観光案内所としての使用を止めて、無償で譲渡先を募っていましたが、交野市で霊園開発を手がける会社に譲渡されること決まりました。本日、打ち合わせで岡崎公園へ行く用事があり、最後の別れに行って来ました。
交野市の霊園開発社と言えば、大宮交通公園に保存展示されていた北野線N電の引き取り先として知られています。N電は修復されて、現在では「ハピネスパーク交野霊園」の待合所として使われていますが、1860号の保存先については、別の霊園と聞いています。移送時期も不明ですが、梅小路公園での保存車以外では貴重な原型を保った京都市電だけに、岡崎公園から見られなくなるのは残念です。▲深い緑に囲まれて。
▲車内は閉鎖中とは言え、市電時代を知らない世代からも注視を浴びる。
岡崎公園の1800形は、まだそのまま放置されています。報道によりますと、7月中に譲渡希望者のもとに搬出されると記されていますので、あと少しで見られなくなると思います。譲渡先は(株)西鶴の樹木葬墓地の待合所として利用されます。すでに、交野にある墓地にはN電が改修のうえ置かれています。今回の1800は、N電とは違うところと言われていますので、もうひとつある牧野の墓地に搬出されると思われます。