叡電鞍馬線 不通区間 437日ぶりに開通

2020年7月8日の早朝に、豪雨で土砂崩れが発生し、長らく不通が続いていた叡山電鉄鞍馬線の市原~鞍馬が復旧工事を完了し、去る9月18日(土)初発から運転を再開しました。今朝、珍しく早起きして、散歩も兼ねて途中駅まで見に行ってきました。

叡電では、2018年9月に台風による倒木で不通となり、この時は一ヵ月半ほどで開通したものの、2年後に再び豪雨によって二ノ瀬~貴船口の線路脇の山が斜面崩壊して、叡電の線路に覆い被さり不通となり、市原~貴船口・鞍馬を京都バスで振替輸送を続けていました。  「きらら」には運転再開のステッカーが。

 

 

 

現場は、重機も入れない狭隘区間で、人力中心の作業しかできず、崩壊斜面は治山事業として京都府の施工になり、山全体の修復となりました。この間に、降雨で小規模な崩落もあって、工事が中断、工法の見直しで復旧が延び延びになっていましたが、1年2ヵ月ぶりに復旧、8月31日から試運転を行い、9月18日(土)の営業再開となりました。鞍馬線は平日、土日とも、昼間は15分ヘッドのダイヤとなった。

 

最近の異常気象で、鉄道も災害を受けて不通になることが多くなりました。幹線は別として、ローカル線や地方私鉄の情報は、マスコミでもほとんど報道されることが無く、それだけ鉄道の依存度が低下していることの表れと見ています。京都に住んでいても、叡電の様子が伝わらず、一時は“このまま廃止?”と真顔で思ったほどでした。それだけに運転再開はホントに嬉しく、今や家からいちばん近い「地上を走る鉄道」になった叡電、また紅葉の撮影が楽しみになりました。

叡山線の“青電”にも運転再開のヘッドマークが付けられた。▲▲休日朝の車内は、乗客も少なめだったが、感染状況も収まって、大にぎわいの叡電になってほしい。

 叡電鞍馬線 不通区間 437日ぶりに開通」への2件のフィードバック

  1. 良いニュースを有り難うございます。
    正直とても心配していました。復旧が進むかどうかを!
    復旧して本当に良かった。鞍馬や貴船は「京福」じゃなかった「叡電」ですものね!
    災害復旧が様々な要因でうまくいかないケースがよくありますし、山間路線は難工事ですから工事費も半端じゃないでしょうから。
    開通おめでとうございます。

    • マルーン様
      コメント、ありがとうございます。ほんと、開通して良かったです。一時は、“廃止”も覚悟しましたょ。代行バスに乗っても、何も特別の雰囲気がなく、乗客が当たり前のように乗っているのを見て、逆に鉄道の将来を案じたものでした。

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