2025年4月の台湾鉄道(その1)

もともとは台湾ではなく、上毛電気鉄道がデハ101を走らせるとかで、行こうかどうしようか、と考えていたのですが、デハ101の乗車が現地抽選で、大阪から高崎まで優等列車利用を東海道新幹線に限ったとしても片道16000円もかかるので、高いしどうしようか、と迷っていたのです。

高崎とは全然関連性はないのですが、ジェットスターが台湾便を増便し、空港利用料他諸手数料全て込みでほぼ30000円で行けることが判りました。台湾は、2月に行ったところでした。しかし大阪と変わらぬくらい寒く、途中で食べた貝の炒め物が恐らく原因だと思いますが、食当たりに遭い、途中から体に力が入らなくなり戦意喪失し帰ってきたので、どこかでやり直さねば、との気持ちが片隅にありました。

ということで、関西空港からジェットスターの夜行便で台北桃園をめざすことにしました。夜の23時35分に出て、到着が現地時刻1時30分だったので、朝までは空港で仮眠です。朝一番の空港バスで台北までは渋滞なしの約40分で着いてしまいます。

今回は、4日間だけなので高雄や台東までの長距離移動を要する高雄や台東は行かないと割り切り、せいぜい真ん中の台中あたりまでに区切っての撮影に勤しむことにしました。

消滅が取り沙汰されている客車急行の莒光号はどうなっているか、機関車の世代交代はどれくらい進んでいるかなどが関心事です。さてどうなっていることやら。

▲ 新鋭R200型牽引の貨物 瑞芳ー猴硐4月17日(木)

今日、4月17日は、貨物列車と客車急行の莒光号を主軸に北部の猴硐、汐科、百福での撮影です。猴硐では、瑞芳へ向いて徒歩15分ほどの線路際でカメラを構えるのですが、今回は機動力を高めるため、レンタサイクルでの移動にしました。

レンタサイクルのYouBikeは、4時間までなら30分あたり10元(約45円)です。これが4時間を越えると倍の20元に、さらに8時間を越えると30分当たり40元が使った時間に応じて後日、クレジットカードの引き落としとなります。YouBikeは、主要駅や観光地など賑わいのある場所にステーションがあり、借りた場所だけでなく、違うステーションで返却することも可能なので、機動力が向上すること間違いなしです。

▲これまた新鋭のEMU900型電車 区間車、区間快用に10連×52本が投入されている韓国現代ロテム製 瑞芳ー猴硐

▲貨物列車の多彩さは台湾鉄道の魅力の一つ E300型機関車も活躍 瑞芳ー猴硐

▲R150型ディーゼル機関車もまだまだ活躍 瑞芳ー猴硐

▲日本では珍しくなった車掌車が3両最後尾についていた 瑞芳ー猴硐

▲今や自強号で最大勢力を誇る日立笠戸製のEMU3000型 12両×50編成が投入されている 瑞芳ー猴硐

▲日本車両製のTEMU2000型 空気ばねを活用した車体傾斜機構を備え、快速を誇る 瑞芳ー猴硐

▲環島電化により、台湾といえばディーゼル自強、の時代は去った 全線電化区間の運用で最後の活躍を見せるDR3100型 日本車両製 瑞芳ー猴硐

しかし結局、ほぼ猴硐と瑞芳の間の撮影地からあまり動きませんでしたが、昼ごはんを食べるために途中で駅前まで出るのは楽でした。この場所では、数少なくなったディーゼルカーDR3100型の自強(特急)215次(花蓮10時36分発樹林13時34分着)まで各種の列車を撮り、汐科に移動して莒光516次(新左営8時35分発七堵15時4分着)を撮影、さらに百福で莒光521次(七堵15時41分発潮州23時33分着)を狙います。この撮影パターンは、ほぼ2月に訪台した時と同じですが、ディーゼル自強号と莒光号のスジに変わりはありません。莒光521次は、牽引機がE200型から東芝府中製の最新鋭機E500型に代わっていました。

台北からEMU3000型の新自強477次で台中まで約2時間、今日の宿は、2月にデカンショまつり号さんとご一緒したツインスターホテルです。昔流では後駅、表玄関の反対側、つまり京都駅八条口です。駅からすぐ近くで、高級ホテルではありませんが、平日に限っては5000円弱のお値打ちホテルです。

▲終着七堵に向けラストスパートを見せる莒光510次 E200の重連牽引 汐科

▲かつて台湾の電車列車の代表格だったE1000型 前後動力集中方式は、海外では珍しくない 百福

▲莒光521次は、台北の手前の七堵から高雄の奥の潮州まで長躯8時間をかけて走破する どちらも車両基地のある駅だ 百福

▲莒光516次も新しい時代を感じさせるE500型機関車牽引に代わっていた 汐科

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2025年4月の台湾鉄道(その1)」への6件のフィードバック

  1. ブギウギ様
    えらい苦労して旅をされたんですね。
    久し振り投稿させていただきます。瑞芳ー猴硐間のトンネルを出て右側に木々の緑がある望遠レンズを使ったと思われる一連の写真に目を奪われています。完璧な列車編成の記録と思います。余計な物がなくて編成が綺麗にとらえられています。なかなかこういう場所はないと思いますがどのあたりなんでしょうか。新鋭のR200型はどういう用途に使われるのか興味がありますが連結器の左右のジャンパ栓あたりがいかめしく感じて個人的には好きです。E500形になるといかめしすぎる感じもします。韓国製のEMU900型も正面だけ見ると通勤電車には勿体ない顔をしてます。日立笠戸製EMU3000型は特急らしい無難な感じです。見たことも乗ったことないのに勝手に感想を言わさせてもらいましたが、しばらく見ないうちに格好いい車両が増えましたね。ところで台湾製の車両はないのでしょうか。

    • 準特急様
      コメントを頂戴し有難うございます。
      お褒め頂き恐縮です。猴硐から瑞芳へ線路に沿って徒歩15分くらいの所です。EMU900に限らず、内装のしつらえは、関西の電車に分があるように思えます。以前の普通車や客車は、初期車だけは輸入で、量産車は唐栄車輌のような台湾の会社で作られた車も多いようです。

  2. グループLINEで台湾に行かれたことを知りました。台北着が1時30分とは厳しいですね?年寄りにはちょっと難しい行程です。莒光も少なくなったうえにE500に置き換わってきたのでしょうか?莒光にはやはりE200が似合います。
    レンタサイクルは便利そうですね。虎尾に行った時に会った日本人は高鐵雲林でレンタサイクルを借りて集積場まで行くと言っていました。一人だとタクシーは負担が大きいので、次回行くときはレンタサイクルにしようと思っています。

  3. ブギウギ様
    昨日、非鉄の台湾旅行から帰ってきたばかりですが、このような投稿を見るとまた台湾に行きたくなってしまいます。
    何としても、東部幹線の貨物にR100やR150・E200・E300・E400が、また、莒光號か、健在のうちに、再訪すると心に誓ったしだいであります。

    • デカンショまつり号様
      コメント有難うございます。
      デカンショまつり号様の台湾鉄は、私にも大きな刺激になります。台湾の鉄道もここ数年で大きく変わりました。客車急行や重厚な米国製の機関車は待ったなしです。大いなる成果を期待しております。

  4. 大津の86様
    コメント有難うございます。
    確かに夜中着は、避けれるのなら止めておいた方がいいかもしれません。今回はあまり負担には感じませんでしたが。自転車は確かに便利です。行動力が飛躍的に向上しますが、道路を走るリスクもあります。次回、今回自転車で遭ったことを書こうと思います。

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