去る7月23日(水)から滋賀県高島市で開催の「江若鉄道を語り継ぐ会」の「江若鉄道展~ジオラマと写真で振り返る昭和~」は、10日間の会期を終えて、8月1日(金)に終了、本2日(土)に片付けを終えて、私も先ほど帰宅しました。昨年、江若鉄道の廃止55年を記念して設立された「江若鉄道を語り継ぐ会」の一周年の催事として、同会の総会と合わせて、湖西線近江今津駅近くの今津東コミセンで行いました。展示内容は、昨年とほぼ同じ写真展に加えて、今回は、西村雅幸さんが製作された「白鬚駅」「高島町駅」のジオラマが保管先の大津市歴史博物館から“里帰り”展示されたことです。お世話になりました「江若鉄道を語り継ぐ会」の皆様には厚く御礼申し上げます。
▲会場初日の様子、江若時代を体験されている地元の古老が続々ご来場、模型と写真を指差しながら、“こんなんやったなぁ~”を連発、背後では、西村さん、86さんが歓談中。
昨年は写真展を中心に開催し、湖西線開業50周年行事と重なったこともあって、館始まって以来と言う多くの皆さんにご来場いただきました。2年目となる今年は、さすがに落ち着きを見せましたが、それでも10日間の会期中、500~600人のご来場があり、熱心にご覧いただきました。今回は、鉄道趣味誌のサイトでも告知していただいたこともあって、遠方からのご来訪が見られました。なかでも、私の信奉者(?)であるIさんは、関東から初日一番の「のぞみ」で会場に一番乗り、クローバー会会員も、愛知県や神戸の山奥からもご来訪いただき、ほかにも江若へ深い思いを寄せる、私のお知り合いや鉄道趣味団体の皆様にもご来場いただきました。皆さんのご配慮には、改めて御礼を申し上げます。
▲西村さん製作の「白鬚」「高島町」ジオラマは大人気、車両も置かれて、大人も子供も、カメラの放列だった。
▲今回の新しい試み、“模写対比”を試みた、白鬚鳥居付近を車内から写した私の写真(上)と西村さんのジオラマ、みごとに一致した。
白鬚駅ホーム横にあるポプラ、車両も番号は違うが同じ流線型だ。このポプラは、今でも161号沿いに残っている ▲
▲ご婦人方も熱心にご覧いただいた。車両よりも人物の写った写真に眼が行く。“この人、知ってるわぁ~”の声も。
▲江若時代を知る由もない、若い人たちやご家族も来場していただき、私や西村さんに熱心に質問をいただいた。
▲私の使い古した写真で果たしていいのかと言う自戒の念が急に沸き上がり、急遽思い立って、「わたしの江若鉄道」として、お知り合いの皆さんの写真を寄せてもらった。鉄道写真の大家だけでなく、大阪通信員さんや、デジ青コメンテーターの快速つくばねさんの写真もお借りした。
▲高島市の新市長も、公務の間を縫ってご来訪いただき、精緻なジオラマを熱心にご覧いただき、同席者からは、ジオラマの恒久展示を提案する一幕も。







長い間、大津市歴史博物館の収蔵庫に眠っていました高島町駅と白鬚駅のジオラマを久しぶりに展示し、会期終了後 これらのジオラマを語り継ぐ会に寄贈させて頂くことになりました。常設展示は難しいとしても、地元で活用して頂けることになり、私にとってはそれが最もうれしい結末になりました。短い会期でもあり、訪れにくい地にも関わらず、遠方からわざわざ見学に来られた方が多いのにも驚きました。京都新聞滋賀版にも記事が載ったのですが、その記事を見た旧友から思いがけないメールが来るなどの反響もありました。特派員氏が京都新聞記者の取材を受けている様子を添付しておきます。
こんなシーンを撮られていましたか、ホントの年寄りです。改めて5泊6日の滋賀行き、お疲れ様でした。60年近く前の江若廃止について、写真と模型と、それぞれの得意分野で展示できたこと、クローバー会の活動があったからこそと思います。ジオラマは、お見えになった市長にも、恒久展示をお願いしておきました。歴史・文化に造詣の深い市長のこと、前向きに考えてもらえると思います。京都新聞記事は、3日後の京都版にも写真入りで小さくですが載りました。目ざとく見つけた近所のオバちゃんから“出たはったねぇ”と言われました。
総本家様
西村様
暑い日が続く中での江若鉄道展開催、本当に大変だったと思います。お疲れさまでした。
写真に加えて西村様のジオラマは、地元の方に好評だったようですね。江若の現役時代を知る世代には、懐かしさもひとしおだったことでしょう。
私は江若鉄道が走っていた時代を知りません。興味を持つようになって日が浅く、写真集や書籍を見るようになって10年ほどでしょうか。始めは個性的な車両に魅力を感じ、次に駅や沿線の風景に惹かれました。デジ青に出会ってからは江若の利用客や、鉄道員にも興味が広がってゆきます。中でも「記念写真の女子高生」が一番のお気に入りです。昨年は江若のイベントに何度か参加させていただき、元社員のM様と知り合えたのもうれしい出来事でした。
今回の江若展では「江若鉄道を語り継ぐ会」のS様に出会い、地元の話をたくさん聞かせていただきました。私にとって実り多い展示会になったのは、遠い昔になくなった鉄道の取り持つ縁でしょうか。江若鉄道が走った湖西地域のファンになったようです。
涼しくなったら今津を再訪して、ゆっくり歩いてみたいと考えております。もちろん高島高校も見たいです。良いものを見せていただきました、ありがとうございます。
添付の画像は23日の撮影で、来場者に説明をされている西村様です。
紫の1863様
会期初日のご来場、ありがとうございました。江若時代をご存じない1863さんに、展示や講演を通じて、リアルの世界に没入できたようで何よりでした。私も昨年、今年と、江若展を通じて、今津・高島の皆さんの熱い思いに触れて、この地域がすっかり好きになりましたよ。片付けのあった日は、Sさんのクルマに乗せてもらって朽木経由で帰り、1863さんがボンネットバスの定点対比をされた場地を見ながら帰りました。
ら湖西地方の風土やとは、を
廃止されてから50年以上たっても江若鉄道への思いは続いているというのが、今回の写真展を拝見した印象でした。私が行った時も旧高島町の町長さんが見に来られていましたし、同じ会場のイベントに来られていたご婦人方が、写真を見て長い間話をされていました。やはり地元の方が尽力して作った鉄道だという思いが強く、それがそのまま引き継がれているのでしょうか?加えて総本家様、西村先輩のお力も大きいのではと思います。当時を知る人が少なくなってきても語り継がれていくことでしょう。
大津の86さま
86さんも、初日にお越しいただき、ありがとうございました。今回は、とくにご婦人同士が長い間、写真やジオラマの前で思い出を語っておられるのをよく見ました。例の近江今津の最終日の記念写真では、“この人、知ってるわ”と語る、元女子高生もおられました。私の写真は変わり映えのしない内容でしたが、時間を経て見ると、また思いが新たになるのでしょうか。また次をと、さっそくS銀行から声が掛かり、また秋に写真展をやることになりました。