岡山好きの元京都人さんの以前の投稿で上越線が取り上げられていました。上越線といえばモグラ駅である土合も有名ですが、2箇所にループ線があるのも忘れてはなりませんね。もちろん清水トンネルも。夏休み日本縦断の旅 5日目① 上越国境を越えて
今回は勾配緩和が目的のループ線に注目して、ループ線区間の駅名をまとめてみました。ループ線構造が否応なしに分かるゆりかもめは私のおすすめです。

【上越線】
<越後中里→土樽(上り線のみ、上り勾配。通称:松川ループ線)>
越後中里 えちごなかざと(上越線)
新潟県南魚沼郡湯沢町大字土樽
新潟支社
昭和6年9月1日開業
土樽 つちたる(上越線)
新潟県南魚沼郡湯沢町大字土樽
新潟支社
昭和16年1月10日開業
<土合→湯檜曽(上り線のみ、下り勾配。通称:湯檜曽ループ線)>
土合 どあい(上越線)
群馬県利根郡みなかみ町湯檜曽218-2
高崎支社
昭和11年12月19日開業
湯檜曽 ゆびそ(上越線)
群馬県利根郡みなかみ町湯檜曽18-2
高崎支社
昭和6年9月1日開業
【ゆりかもめ東京臨海新交通臨海線】
<芝浦ふ頭 – お台場海浜公園(複線、海浜公園方へ上り勾配、レインボーブリッジへ至る)
芝浦ふ頭 しばうらふとう(ゆりかもめ東京臨海新交通臨海線)
東京都港区海岸三丁目22番12号
U05 1995年(平成7年)11月1日開業
お台場海浜公園 おだいばかいひんこうえん(ゆりかもめ東京臨海新交通臨海線)
東京都港区台場二丁目3番先
U06 1995年(平成7年)11月1日開業
https://form.yurikamome.co.jp/help/qa.html
【北陸本線】
<敦賀→新疋田(上り線のみ、上り勾配。通称:鳩原ループ線)>
敦賀 つるが(北陸新幹線、北陸本線、小浜線/ハピラインふくい)
福井県敦賀市鉄輪町1丁目1-24 Tsuruga
A01,B08
1882年(明治15年)3月10日開業
北陸新幹線:2024年(令和6年)3月16日開業
新疋田 しんひきだ(北陸本線)
福井県敦賀市疋田70号8番地
A02,B09 1957年(昭和32年)10月1日開業
【土佐くろしお鉄道中村線】
<若井 → 川奥信号場 → 荷稲(単線、荷稲方へ下り勾配。通称:川奥ループ線)>
若井 わかい(土佐くろしお鉄道中村線/予土線(しまんとグリーンライン))
高知県高岡郡四万十町若井
TK27, G27 1963年(昭和38年)12月18日開業
荷稲 かいな(土佐くろしお鉄道中村線)
高知県幡多郡黒潮町荷稲
TK28 1963年(昭和38年)12月18日開業
https://www.toretabi.jp/railway_info/entry-20657.html
総本家青信号特派員さんの投稿で川奥信号場が取り上げられていました。 「信号場」を巡る ①
【肥薩線】
<人吉→大畑→矢岳(単線・矢岳方へ上り勾配、ループ途中の大畑駅はスイッチバック併用。通称:大畑ループ線)>
人吉/人吉温泉(肥薩線(えびの高原線)/くま川鉄道湯前線)
熊本県人吉市中青井町326-1
1908年(明治41年)6月1日開業
大畑 おこば(肥薩線(えびの高原線))
熊本県人吉市大野町
1909年(明治42年)12月26日開業
矢岳 やたけ(肥薩線(えびの高原線))
熊本県人吉市矢岳町4706
1909年(明治42年)11月21日開業
https://kumamoto.guide/spots/detail/11682
https://www.toretabi.jp/railway_info/entry-2711.html



奈良の駅名研究家様
ループ線と言えば一般的にα(アルファ)という文字のような形の上下で線路が交差する『アルファループ線』を指しますが、もう一種類Ω(オメガ)という文字の形状でヘアピンカーブをする『オメガループ線』があります。『オメガループ線』の建設の目的は、『アルファループ線』のように高低差を克服する以外に、渓谷や山麓に橋梁やトンネルの建設が困難な時に、等高線に沿って線路が敷設される場合があります。線区にもよりますが線路が交差しないのでトンネルが少なく、乗り鉄をする時はいつもカーブの内側に座り前後の景観を楽しんでいます。
代表的なものを列挙します。
【神路ループ線】宗谷本線「筬島-佐久」間
【新得ループ線】根室本線「トマム-新得」間
【黒松内ループ線】函館本線「熱郛-目名」間
【駒ヶ岳ループ線】函館本線「駒ヶ岳-森」間
【大志田ループ線】山田線「上米内-区界」間
【大橋ループ線】釜石線「上有住-陸中大橋-洞泉」間
*もっとも有名なオメガループ線
【磐梯ループ線】磐越西線「翁島-磐梯町-東長原」間
【阿賀ループ線】磐越西線「三川-五十島」間
【中里ループ線】上越線(下り線)「土樽-越後中里」間
【塔ノ沢ループ線】小田急箱根鉄道線「塔ノ沢-大平台」間
【小涌谷ループ線】小田急箱根鉄道線「小涌谷-彫刻の森」間
【川俣ループ線】小海線「甲斐大泉-清里」間
【南の沢ループ線】大井川鐵道井川線「接岨峡温泉-尾盛-閑蔵」間
【飯田ループ線】「伊那八幡-間5駅-伊那上郷」間
*両駅間の営業キロは7.5km、道路は3.4km、テレビ番組で鉄道と人間のリレーで競争する番組があった
【奥出雲ループ線】木次線「出雲坂根-三井野原」間
【阿蘇ループ線】豊肥本線「宮地-波野」間
快速つくばね様
テレビ番組とは、鉄腕DASHですかね。
そういえば昔、何かのテレビ企画(テレビチャンピオン鉄道王選手権?)で、どこかの路線に乗車し、片足一本立ちで長く耐えられた選手が勝ちというゲームがありました。皆、その路線形状を把握しており、「もうすぐカーブだからバランスをとらなくては。」といった鉄道ファンならではの戦略があって面白かったものです。
オメガループと聞くと、私はオメガカーブで有名な名阪国道を思い出します。天理方面はオメガカーブ前から続く下り坂のため、スピードが出やすく、事故多発区間でございます。
九州の鉄道駅では最も高い標高754メートルの1971年当時の「波野」
個人の思い出ですが豊肥本線宮地-波野間は素晴らしい景観でした。友人と登山中骨折で湯布院の先で置いてけぼりをくって1日眺めていた久大線の湯布院辺りも大ループと思います。上越線の湯檜曽駅ではループ線上を走る上り列車とその列車の湯檜曽駅到着と2回撮れました。岩原スキー場のあたりも半分くらいオメガループだったような気がします。昔見た狩勝峠の旧線も大ループでした。
準特急様
越後中里~岩原スキー場前間の大カーブですね。ここは有名な撮影スポットだそうですね。
ところで、岩原は「いわっぱら」と読ませますので、駅名クイズの引っ掛け問題に使えそうです。
奈良の駅名研究家様
引用いただきありがとうございます。
乗車した際は、ロングシートに腰掛け、気温差や天気の影響で窓ガラスも曇ってしまい、しっかりとループ線の様子を観察できなかったのですが、深い谷を見下ろしながら進んで行く様子は、山越えを感じさせるものでした。
ご紹介されているループ線の中では、私はやはり鳩原ループ線が最も馴染み深いです。上下線が入れ替わっていたり、上りは一瞬だけ敦賀湾が見えたりと見所が多いです。夕方に大阪行きのサンダーバードに乗ると、ループに差し掛かった際に、急に太陽の方向が変わり、進行左側の方々が慌ててカーテンを引くという光景を見ると、「ループ線を走ってるんやな」と実感します。
岡山好きの元京都人様
太陽の当たり方でループ線が実感できるとは趣がありますね。
私は、半径の短い急カーブで後方の車窓から見える先頭車が好きです。幼いころに見た中川短絡線でのアーバンライナーの先頭車は今でも鮮明に覚えています。