駅名喫茶店(第124回:スイッチバックの残る駅名)

以前に準特急さんより頂戴した駅名標の写真の中に「姨捨」駅がありました。「姨捨」といえば、日本三大車窓、そしてスイッチバックです。今までなぜこのテーマを扱っていなかったのか自分でも分かりません。今回、宝の持ち腐れ状態にあった「姨捨」をようやくアップすることができました、

関西に住んでいながら、北宇智(和歌山線)のスイッチバックを現地で確認できなかったのが心残りです。

【北海道】

遠軽(石北本線)

 

【秋田県】

十和田南(花輪線)

 

(大曲(秋田新幹線・奥羽本線・田沢湖線)):秋田新幹線はこの駅でスイッチバックを行う。

 

【福島県】

会津若松(磐越西線、只見線)

 

【千葉県】

柏(東武野田線)

 

【埼玉県】

飯能(西武池袋線)

 

【神奈川県】

藤沢(小田急江ノ島線)

 

大平台(小田急箱根 鉄道線)

 

【山梨県】

富士山(富士山麓電気鉄道 大月線、河口湖線)

 

初狩(中央本線):バラスト(砕石)を製造する砕石工場があり、ここから出発する砕石輸送列車のために、スイッチバックの施設が今でも残されている。

 

【長野県】

姨捨(篠ノ井線)

 

(塩尻(中央本線、篠ノ井線))

 

【新潟県】

二本木(えちごトキめき鉄道 妙高はねうまライン)

 

【富山県】

鐘釣(黒部峡谷鉄道 本線)

 

上市(富山地方鉄道 本線)

 

【愛知県】

知立名鉄三河線、名古屋本線):山線(知立~猿投)と海線(知立~碧南)間の直通列車はない。

 

【岐阜県】

新可児(名鉄広見線):直通列車は設定なし。

 

大垣養老鉄道  養老線):直通列車の設定はない。

 

【島根県】

出雲坂根(木次線)

 

一畑口(一畑電車 北松江線)

 

【徳島県】

坪尻(土讃線)

 

【高知県】

新改(土讃線)

 

【佐賀県】

伊万里(松浦鉄道 西九州線):直通列車の設定はない。

 

【長崎県】

早岐佐世保線、大村線)

 

【熊本県】

立野豊肥本線(阿蘇高原線)/南阿蘇鉄道 高森線)

 

大畑(肥薩線(えびの高原線))

 

【宮崎県】

真幸(肥薩線(えびの高原線))

駅名喫茶店(第124回:スイッチバックの残る駅名)」への2件のフィードバック

  1. 最近、その名もズバリの「スイッチバック大全」と言う本が発売されています。全国にこれだけのスイッチバック方式の駅・信号場があったことが分かります。よく調べたものと感心しますが、多くの協力者によって、本が出来ました。巻末の協力者の一覧には、クローバー会メンバーも登場しています。

  2. 奈良の駅名研究家様
    面白い着想ですね。スイッチバックという言葉からかつて万世橋にあった交通博物館の「山を越える鉄道」のコーナーを思い出しました。ここには鉄道が山を越える方法として「スイッチバック」方式、「アプト(アブト)方式」、「ループ方式」の説明と模型があり、開闢期の日本の鉄道は技術力、資金力の面から多くが「スイッチバック」式を採用したと説明されていました。
    スイッチバックは都市形スイッチバックと山岳スイッチバックに大別できます。都市型スイッチバックは、地形からからくる線形または市街地を通過できなかったなどの理由で平地において終着駅型で折り返しとなる駅で、遠軽(石北本線)、十和田南(花輪線)、会津若松(磐越西線、只見線)、柏(東武野田線)、飯能(西武池袋線)、藤沢(小田急江ノ島線)、上市(富山地方鉄道 本線)、知立(名鉄三河線)、新可児(名鉄広見線)、大垣(養老鉄道 養老線)、一畑口(一畑電車 北松江線)、伊万里(松浦鉄道 西九州線)、早岐(佐世保線)が該当します。
    山岳スイッチバックは勾配区間を克服するために設置された本来のスイッチバックで、設置場所は現在いうところの「秘境駅」的な場所が多く、駅にもならない場所は「信号場」として設置されました。現存しているものは少なく、電化、複線化の障害になったため新線に切り替えられたものや、動力車の近代化や貨物列車の廃止により国鉄時代から比べて駅、信号場併せて50か所ほど廃止になりました。その中でも記憶に残っているのは、
    ○奥羽本線(赤岩・板谷・峠・大沢)*山形新幹線改軌工事に伴い廃止
    ○中央本線(笹子・勝沼ぶどう郷・韮崎・穴山・長坂)*複線化に伴い廃止
    ○御殿場線(谷峨・富士岡・岩波)*電化に伴い廃止
    ○北陸本線(刀根・新保・大桐・葉原信号場・山中信号場)*新線の開通により廃駅)
    があります。これらの駅にはスイッチバックの痕跡が残っているので、通過する時につい探してしまいます。
    2015年3月6日のJR時代の信越本線の「二本木」です。まっすぐ上に伸びているのが篠ノ井方の上り本線、信号機の奥から左手に分岐しているのが新潟方の下り本線、その間のわたり線が通過線です。

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