【21932】アメリカ鉄道のたび(その6)

グランドキャニオン鉄道

3日間滞在したデュランゴから空路フェニックス経由フラッグスタッフに行きました。フラッグスタッフはルート66が通る町、最近では水泳の北島はじめ、高地トレーニングの合宿の町としても知られています。NO2でも少し触れたように、当初はグランドキャニオン鉄道でグランドキャニオンに行くつもりだったのですが、アムトラックとの連絡切符の予約ができず、またアムトラックの連絡駅であるウイリアムズジャンクションは無人駅で、列車が遅れた場合ここで長い間待つのも嫌なので、グランドキャニオンへの往復をフラッグスタッフからのシャトルバスを使うことにしました。

フラッグスタッフのホテルに入ってまず、アムトラックの駅に行きました。この駅に止まる旅客列車はシカゴとロスアンゼルスを結ぶ、サウスウエストチーフ号の1往復だけですが、貨物列車は頻繁に通り、通過の際、踏み切りは長い間遮断機が降りて渋滞します。駅は昔ながらの建物で、半分以上が観光案内所として使われ、アムトラックの方が間借りしているような感じですが、朝5時から23時まで駅員がいて、切符の購入もできます。

フラッグスタッフ駅(前の通りがルート66です)

結果的にこの駅から乗車したのは正解で、その日の晩乗ったサウスウエストチーフ号の到着は2時間半遅れましたが、駅員がおおよその到着時刻を案内してくれたので、その間駅前でビールを飲み、食事して退屈せずに待つことができました。

グランドキャニオン鉄道

グランドキャニオン鉄道はウイリアムズからグランドキャニオンナショナルパーク内のベレッジまで約100kmを2時間15分で結んでいます。もともとは鉱石の積み出し用に作られた鉄道を1901年にグランドキャニオンまで延長し、グランドキャニオンへの観光客を運ぶ足として運行しました。1968年旅客の減少のため一旦廃止され、1989年にアクセス用の鉄道というより、観光鉄道として11往復のみ運行しています。数年前までは蒸気機関車による運行で人気を集めていたものの、2008年からは通常の運行を中止し、DLによる運行になっています。但し、蒸気機関車は運行できる状態で保存され、特別の日のみ運行されます。今年の場合74日の独立記念日、915日のグランドキャニオン鉄道の記念日に運航されるようです。私の乗ったフラッグスタッフからのシャトルバスはグランドキャニオンに930に到着します。鉄道の方は1145に到着なのでまずはグランドキャニオンを見てから駅に行き到着を撮ろうとしました。ところがグランドキャニオンの風景はさすが有名なだけあって見飽きせず、列車の到着に間に合わないようになってしまいました。11時半過ぎに遠くでSLの汽笛が聞こえました。確かSLはもう走っていないはずなのにと思って、急いで駅に行ってみましたが、SLの姿はなく、客車を引いたDLが止まっていました。駅に行ったのは12時を30分以上過ぎた頃だったので、もしかするとSLの運行があったのかもしれません。止まっていた列車は12両編成の立派なもので最後尾にはCHIEFと呼ばれる展望車、その前には2両のドームカーがあります。

ドームカー

展望車

運賃は座席車のコーチクラスが往復$75、ファーストクラスが$140,ドームカー$170,展望車$190でコーチクラス以外はソフトドリンク、ビール、ワイン、軽食がついていますが、かなり高い値段設定になっていて、やはり、乗ることを目的とした観光鉄道です。ちなみにシャトルバスは往復で$56でした。先頭のDLは1977GM-EMD製のF-40PHで最近はこれが主力になっているようです。

ロスアンゼルスの鉄道

ロスアンゼルスは全米2位の大都会でありながら、市内電車の廃止後バス以外の公共交通機関がありませんでしたが、1990年以降ロスアンゼルス郡都市交通局と前身の南カリフォルニア高速鉄道局が地下鉄と、LRTを開業させて、現在では6路線となり、空港、ハリウッド方面が鉄道を使っていけるようになりました。路線図のレッドライン、パープルラインが地下鉄、グリーンライン、ゴールドライン、ブルーライン、エクスポラインはLRTとなっています。尚、エクスポラインは今年の428日に開業したばかりで、この後サンタモニカ方面への延伸工事が進んでいます。

ロスアンゼルスのメトロレール路線図(オレンジライン、シルバーラインはメトロ接続のバス路線です。)

この他、サンタバーバラ、サンディエゴ方面への長距離を走るアムトラックのパシフィックサーフライナー、南カリフォルニア地域鉄道局が所有し、アムトラックが運行する通勤路線のメトロリンクがあり、アムトラックのユニオン駅ではこれに加え地上を走るゴールドラインを見ることができます。今回は半日だけの滞在で地下鉄とLRTのゴールドラインしか乗ることができませんでしたので、ユニオン駅の近くで撮った各鉄道の写真をご紹介するにとどめておきます。

ユニオン駅に停車中のパシフィックサーフライナー

同じくユニオン駅のメトロリンク

メトロレールゴールドライン

終わりに

20年ぶりにアメリカを訪問しましたが、今回訪れてみていろんなことがわかりました。アメリカ国内には保存鉄道、博物館が数多くあるものの大半はダウンタウンからは離れたところにあります。レンタカーで廻るのが最も効率的ですが、なれないところでの運転はできるだけ避けたいものです。調べるうちに車社会で公共交通機関がないといわれている割には地域バスなどが走っていていろんな所に行けることがわかりました。もちろん、本数は少ないので行動が制限されますが、事前に時間調べて計画しておけば大丈夫ですし、田舎のバスなどに乗ってみるのもまた一興かと思います。この旅行でタクシーを使ったのはコロラド鉄道博物館だけ、ここも時間があれば途中までのバスは土日でも運行していたのでそれに乗ればタクシーでも$10程度でいけるはずでした。またデュランゴではレンタカーを使いましたが、ここも実は地域バスが走っていて、車でなくてもホテルから駅までの足は問題ありませんでした。年金生活者は時間はたっぷりあります。今回は初めての経験で戸惑うことも多くありましたが、次回の訪問でもバスや鉄道を乗り継いでのんびりと、いろんな所に行ってみたいと思っています。

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