アメリカ鉄道のたび(その3)デンバー1

デンバーを訪れた一番の目的はビッグボーイのあるフォーニー博物館に行くことだったのですが、数年前に博物館が改築されて、ビッグボーイは室内展示になり、写真が撮りにくくなったということを聞いていました。ただ、デンバーにはトラムも走り、郊外にはグースが走るコロラド博物館などの見所があります。2泊して駆け足でしたがこれらを回りました。

アムトラックデンバーユニオン駅(現在改装中で2014年完成予定)

デンバーの市内交通

デンバーにはRTD(Regional Transportation District)と言う公営の交通網があります。バスとライトレールを運営しており、郊外も含めデンバー地域はこの公営交通でどこへでもいけます。便利なのは、このサイトにトリッププランナーと言うのがあり、出発地と目的地を住所、施設名などを入れると何番のバスに乗ってどこで降りるか、検索してくれます。フォーニー博物館、コロラド博物館も施設名を入れれば検索でき、タクシーを使わずに訪れることができます。

ライトレールは1994年に開業、路線を拡張して現在では5路線、63kmとなり、さらに西へ向かう路線が工事中です。

トラムの路線図

D,E,Hラインが日中15分間隔で運行、朝と午後から夕方にかけて運行されるC,Fラインが15~30分間隔で走ります。

専用軌道を走るトラム

すべての路線が通る10th OsagaI-25Broadwayとの間、また3路線が通るカリフォルニア通りでは頻繁に走ってきます。中心部を東西に走る部分は併用軌道ですが、その他は専用軌道を走り、駅間もやや長いのもあってかなりの速度で走ります。

カリフォルニア通りを走るトラム

車両はジーメンス社製のSD-100 SD-160の2種類。2両がユニットになっていてこれを2または3連結して運行されます。中心街を南北に走る16th Street Mall という無料のシャトルバスと、このライトレールで中心部のおもなスポットに行くことができます。

ライトレールの車内 

フォーニー博物館

正式にはForney Museum of Transportationと言い、鉄道よりもむしろ自動車の展示が多く、二輪車、自転車も展示されています。お目当てのビッグボーイは4005号機、やはり室内の展示のため全景が撮れず残念ですが、横に立つとその大きさが実感できます。

全景は撮れないので、10数年前に買ったリバロッシ製Big Boyと、縮尺は異なりますが、鉄道模型社製C58のHOモデルを並べた写真も載せさせてもらいました。動輪径は1727mmでむしろC62より小さいものの、全長はC62の21.475mに対して約2倍の40.487m、総重量は145tに対して約4倍の540tと言う巨大なものです。運転席は日本のものとは大分雰囲気が異なり、バルブばかりが目に付きました。

Big Boyの運転席

このような大きなものですから、給炭はスクリュー式の自動給炭装置がついています。

自動給炭装置のスクリュー

思ったよりはスクリューが小さく、これで石炭がうまく供給されるのかと思っていましたが、博物館で買ったDVDの映像に、小さなかけらの状態で供給されている様子が出ていて、これならと納得しました。但し、石炭が小さいとシンダが多くなってしまうと聞いたことがあります。そのあたりはどのように解決していたのでしょうか。また、C62も自動給炭装置がついていたと聞いていますが、実際に使われていたのでしょうか。

模型店

フォーニー博物館を出た後夕方まで時間があったので、トラムの写真を撮りがてら、模型店に行ってみました。ここはトラムのAlamada駅から歩いて10分くらいのところにあり、ウェブサイトに世界最大の模型店と書かれていたので、時間があれば寄ってみようと思っていたところです。

模型店の概観

中に入ると奥が広く、各ゲージの模型、DVD,本、アクセサリー類がずらりと並んでいます。あまり大きかったので断って写真を撮らせてもらいましたが、こんな列が10列くらいあったでしょうか、また、大きなHOレイアウトもあり、なるほどこれなら世界最大かもしれないかなと思ったので少し紹介させていただきました。

店内の様子

なお、ウェブサイトもすごい情報量で、もちろん日本からも購入可能ですし、コロラドの鉄道関係のイベント、ニュースなどもあって楽しめます。一度ご覧になってはいかがでしょうか。

アドレスはhttp://www.caboosehobbies.com カブースホビーです。

 

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