効率的に電機を撮影
梅雨に入ったはずなのに、梅雨前線が南に下がったままで、近畿地方は晴れの日が多い。こんな時は、近場の駅でチョイ撮りに限る。
私の場合、近場と言えば、JR京都線長岡京・山崎あたり。以前と比べると、面白味はめっきり薄らいだが、そこは天下の東海道本線、時間帯によっては、興味深い列車も通る。歳を重ねると、長時間の撮影は気力・体力が持続しない。短時間で効率よく撮影したい。以下、実際に5月31日、14時前から1時間30分で撮影した列車を挙げてみた。この間、電機として、EF65・66・81・210・510を撮影、最後には思わぬサプライズもあった。▲13時58分、長岡京駅。EF510の牽く日本海縦貫線回りの下り貨物が通過。ホームに着いて、ダイヤには載っていない貨物列車が、いきなりの通過、所定10時過ぎ通過の3092レの遅れと思われる。EF510のファーストナンバーだった。▲14時01分、本命の5087レが定時通過。赤ナンバープレートのEF652063の牽引。EF65PFの原色時代と比べると、地味な塗色になってしまったが、贅沢は言えない。3月の改正で、この区間では、一本になってしまった貴重なEF65PFだ。▲14時11分、5087レのすぐあと、空車のチキで編成された1881レが通過。これも珍しくなったEF66の0番台牽引だが、飾り帯が撤去され、弁当箱を載せて、なんとも締まりのない顔つきになった。
▲山崎駅へ移動して大阪方面ホームの先端へ。いつになく同業者の姿が多い。14時27分、上り線を5084レが通過、イヤッと言うほど見られる“桃”ことEF210で、何と言うこともないが、私は案外、胸を張った独特の外形は好きだ。朝か夕方に、真横からシルエットで撮って、その独特の外形を強調した撮り方をしてみたい。▲14時46分、日本海縦貫線に入る、湖西線経由の3095レが通過、EF81404が牽引、次位は空コキなので、できるだけ目立たないよう、レンズを最大焦点にして取り込んでみた。一時期、JR貨物のEF81は汚れ放題で、撮る気も失せていたが、再整備が行われてキレイになった。▲その12分後の14時58分、またもやEF81719の牽く4071レが続く。こちらは米原経由で日本海縦貫線へ入る。コンテナは満載だ。今までEF81は、旅客用と貨物用の区分なく通しの番号だったが、両者を区分するため、貨物用の0番台は、プラス600となった。0番台は100輌以上あるため、このように700番台もある。▲もうここで終了かと思ったが、まだ同業者は帰る様子がない。それどころか、後からどんどん増えてくる。待っていると、果たして15時14分、秋田新幹線E6系Z9編成7輌の甲種輸送が通過した。川崎重工業兵庫工場から秋田まで輸送されるもの。車両限界が異なる新幹線車両の甲種輸送はたいへん珍しいシーンだ。
以上、1時間余りの滞在時間で、現有JR電機の代表形式はあらかた撮れた、充実の時間だった。
総本家青信号特派員様
青春時代に俊足51系国電で毎日通り過ぎた『山崎』に懐かしさを感じて一文です。
望遠で撮られた写真は、まるで都会のビル群の中を行くELを思わせ、蒸留所の建物も見過ごしそうです。
実は一昨年、JR京都線に乗った時には昔とは様子が激変していたため、完全に見過ごしてしまいました。(笑)
小生の記憶では山里を行く電車がこの辺りに来ると、壁一面に大きなエンブレム?を付けた茶色か黒のダークな建物が忽然と現れた気がします。
それも、こんなに線路際ではなく、もっと奥(山側)にひっ込んでいたような気もしますし、建物の横幅も今の半分位だったような。
E6系をいち早く捕らえたのはラッキーでしたね。『同業者』はこれを狙っていたんですね。
今や電機も三桁ナンバーとなり、カラフルな車体ですが、消防車並みの真っ赤は、時代遅れの小生には違和感そのものです。
河さん、ダークな建物は今も健在です。ELのバックに頑張っています。貴兄がピク誌に投稿されていた頃と比べると2倍の大きさになっています。余市に負けない製品が寝ております。その原水が私たちが大切にしている「乙訓の水」です。一度「こうた里」にお立ち寄りになりませんか?おまちしております。