九州のたび(その1)

フェリーをよく使われる“どですかでん先輩”に影響されて、一度フェリーに乗ってみたいと思っていたところ、「さんふらわぁ」の案内で、大阪南港-志布志が9月30日まで最安7800円で行けると書いてあるのを発見、おまけに志布志港から鹿児島市内までの連絡バス「さんふらわぁライナー」が通常1850円のところこれもキャンペーンで来年3月まで無料となっています。帰りは途中宿泊しながら“ぶんしゅう先輩”より譲り受けた青春18切符を使うこととし、旅費は往復2万円までで行けることとなりました。

志布志行きさんふらわぁ

志布志行きさんふらわぁ

8月28日夕方、天候不順なこの夏、何とか雨は降っていないものの曇り空の下、家を出発しました。志布志行きは大阪南港でも少し離れたかもめ埠頭から出発します。到着した時間が遅かったのか、港の窓口、待合室はがらんとしています。乗り込むとそこそこ人は乗っていますが、ざっと見て乗船率半分くらいでしょうか、私の乗ったツーリストベッド6人部屋は1人の合客がいるだけでした。一番安いツーリストはごろ寝の部屋で、近畿大学**部御一行、関西大学**部御一行とか学生の団体が貸切っているところが目立ちました。翌朝定刻に志布志港到着、「さんふらわぁライナー」で2時間足らずで鹿児島中央駅に到着しました。今日の目的はJR最南端の西大山に行き、大津までの鈍行の旅のスタートを切ることです。まず一日乗車券を買って谷山へ、鹿児島中央駅からは谷山行きの直通はなく、途中郡元で2系統から1系統に乗り換えることになります。終点の谷山は駅全体を覆う屋根があり、終着駅の雰囲気のあるちょっと面白い建物で、駅の正面には日本最南端の電停という碑が立っています。

谷山電停正面

谷山電停正面

JRの谷山駅までは歩いて10分ほど、初めて乗車するJR九州の車両、キハ200形を期待していましたが、残念ながらやってきたのはキハ40形で、1時間20分の乗車で西大山に到着しました。

あいにくの雨で開聞岳は雲の中

あいにくの雨で開聞岳は雲の中

無人駅でここで降りたのは確か3人だけ、いずれも観光客のようでした。駅前には駐車場が整備されていて、何台かの車が停まっています。

車できた観光客がうろついている

車できた観光客がうろついている

向い側には漬物工場があって昨年オープンした土産物コーナーと食堂には平日にもかかわらず何人かの人が入っています。約40分後の鹿児島中央行きに乗るため駅に戻ると観光バスがやってきて、観光客がぞろぞろとやってきて、ホームに上がっては写真を撮っています。その内に列車がやってきましたが、ごった返している狭いホームからこの列車に乗ったのはやはり数人だけでした。

観光バス御一行様の到着、後ろに見えるのが土産物屋

観光バス御一行様の到着、後ろに見えるのが土産物屋

今度は南鹿児島で下車、こちらはすぐ横に南鹿児島駅前の電停があって、乗りつぶししながら市電の撮影を始めました。鹿児島市電の系統は南鹿児島駅前から中央駅経由郡元行きの1系統と南鹿児島駅前から交通局経由谷山行きの2系統の2つがあり、併用軌道が中心で、涙橋から谷山までの間が専用軌道になっています。鹿児島市電はなかなか積極的で、センターポール化、軌道の緑化に取り組み、車両では日本初の国産超低床電車を導入し、緑化軌道のための芝刈り電車まで開発しました。

郡元南付近を走る7000形

郡元南付近を走る7000形

郡元交差点の1000形

郡元交差点の1000形

現在、昭和30年代に作られた500形、600形がまだ在籍していて600形は元気に活躍しているのが確認できました。

交通局車庫から出庫する600形

交通局車庫から出庫する600形

中心となっているのは9500形でこれは元大阪市電2601形の800形から一部部品を流用して作られたそうです。

涙橋の付近で併用軌道に入る9500形

涙橋の付近で併用軌道に入る9500形

南鹿児島駅付近の2100形

南鹿児島駅付近の2100形

鹿児島駅前で9500,1000,7000形が顔を合わせる

鹿児島駅前で9500,1000,7000形が顔を合わせる

低床車は2種類あり、1000形が先に述べた3連接車、アルナ車両製日本初の国産超低床路面電車、7000形は同じくアルナ車両の5連接車で、これらの超低床車の運行割合は全体の約1/4になっています。小雨の降る中、薄暗くなるまで市電を撮影しホテルに入りました。

レトロな山形屋百貨店前を走る2120形

レトロな山形屋百貨店前を走る2120形

九州のたび(その1)」への4件のフィードバック

  1. 大津の86様 フェリーの旅はいかがでしたか。志布志航路は20年ほど前に乗りました。鹿児島市内への連絡バスもありませんでした。車で乗船しての家族旅行でしたが、佐多岬や大隅半島横断など結構面白い旅行でした。志布志港ではうねりがあり、タラップが接続できず、人も車と同じところをから下船していました。最近はフェリー会社も利便性を考えているようです。新日本海フェリーも神戸三宮から舞鶴への連絡バスをお得な切符があるようです。ところで鹿児島市電の超低床電車はなかなかのものですね。弾丸フェリーであれば10000円で行って帰ってこられるので目的限定であればいいかもしれません。とにかく大阪はフェリーが有効に使えるいいところです。

    • どですかでん様
      おはようございます。コメントありがとうございました。今回初めてのフェリーの旅、実は学生時代船旅で船酔いに悩まされて以来、船旅には抵抗があったのですが、今回は大きな船で揺れる事もなく快適に楽しむことが出来ました。あれで、1万円切るとは魅力的で、今度は北の方も行ってみたいと思います。鹿児島は公共交通が発達していて市電だけでなく、バスも頻繁に走っていて、活気が感じられます。町に見所も多く、それこそ弾丸フェリーでも楽しめそうです。

  2. ぶんしゅう様からの18切符を使った旅、続編を楽しみにしております。鹿児島市電は昨年6月、福岡出張のとき、たまたま鹿児島で入院した母親を見舞いがてら訪れましたが、500形、600形は車庫で昼寝しており、走りを撮影出来ませんでした。土曜日だったので残念でした。

    • クモハ73106様
      早速のコメントありがとうございました。Face Bookで精力的な御活躍拝見しております。今回は撮影旅行としては約40年ぶりの九州訪問、JR九州の車両は初めて実物を見、その個性的な姿に感心しました。鹿児島の市電も車齢60年の500形から最新の超低床車までバラエティに富んでいて、頻繁にやってくる電車にも退屈しません。600形はこのほか、603号の写真を撮る事ができましたが、500形は見かけませんでした。

大津の86 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

wp-puzzle.com logo

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください