2014年 天空の鏡 チャカ塩湖に走るナローへの旅 Part 7 青藏鉄路を撮る その2

DSC_754127▲ 青藏鉄路撮影中に見かけたチベット羊の数100頭の群れ。お尻に塗られた赤い印(しるし)は持ち主が誰かを示すものだそうです。中学生らしき少女が一人で羊飼いをしていました。

第7日目 8月15日

朝から青藏鉄路の撮影です。塩輸送の引込線(茶卡線)沿いに北上して本線(青藏線)を目指します。約40キロ、約35分で分岐地点(察漢諾)に到着。今日はまだ行っていない西方向を探索ロケハンする事にしました。
01_地図01DSC_724602▲ 9:40 撮影地① 本線上を西へと走行するDF8B0033号機の単機回送をキャッチしました。

【 DF8Bディーゼル機関車 】
1984年から製造されたDF8型(東風8型)の第2世代の電気式ディーゼル機関車で4,980PSのエンジンを搭載します。主に貨物用として使用され、最高速度は100km/h。イラン、ニューギニア、ベネズエラ、サウジアラビアにも輸出されました。

DSC_7256039:49 撮影地②
分岐地点から西(ラサ)に向かう高速道路に入りましたが光景は単純で撮影に適した場所は見つかりません。
また高速道路で降りるI.Cが中々なく、Uターンも出来ません。

これ以上行っても難しいと諦め、途中から引き返すことにしました。

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DSC_726904▲ 10:26 撮影地③ Google座標; 37.023764, 98.870355
茶卡線が分岐する察汗诺からの最初のループ線を立体交差橋からの撮影です。
25両の荷物列車を牽引してHXD1C0599号機がループを回って下ってきました。ラサ方面へと向かいます。

DSC_729006▲ 10:40 撮影地③ 同じ立体交差橋の逆方向からの撮影です。こちらは西宁へと向かう峠に上がっていきます。HXD1C0357号機がレール運搬車と工事用車を牽引してきました。先ほどの列車と洛北で交換してきたと思われます。ラサから西への延伸線が建設中との報道がありましたが、これに使用されていたのかも・・。

DSC_7324_1DSC_732508_1DSC_730907▲ 2両目の作業車と最後部の客車です。

DSC_733409▲ 11:00 撮影地④ Google座標; 37.056285, 98.878747
次のループに追っかけてのサイドビューです。下の路線を上りループをぐるりと回って上の路線へと上がってきました。

DSC_735410DSC_737311▲ 11:23 撮影地④ 上の路線からループを回って下りてきました。ラサ方面に向かいます。HXD1C0357号機が貨物有蓋車を牽引してきました。青藏線は単線で線路容量には限りがありますが、目一杯に様々な列車が運行されています。いずれ複線化工事に着手されるでしょうね。

DSC_737712▲ 11:32 交換駅を訪ねてみる事にしました。未舗装の道なき凸凹道を行き、たどり着きました。ホームもありますがせいぜい2~3両の停車場でした。駅名板には「洛北」との表示がありましたが、前後の站を含めて時刻表には記載されていません。駅名板にはチベット語の表示もありました。西宁からは357kmにあります。

DSC_739515▲ 12:05 撮影地③ 次に上がって来たのは赤い車体色のHXD1D0080号機牽引の16両編成のT28次(ラサ⇒北京西)。まだラサには行っていないので次回は是非に行ってみたいです。

青藏鉄路ラサ~西宁西を走行する客車列車は夜行列車ばかりで、撮れるのはこれ1本です。直ぐに追っかけました。

DSC_740517▲ 12:11 撮影地⑤ Google座標; 37.038830, 98.875848
レープを回って上がり、トンネルから顔を出してまたトンネルに入っていきます。

DSC_742918▲ 12:20 撮影地⑥ Google座標; 37.079255, 98.877372
3番目のループを一周してきました。道路も上り坂が続きます。撮影場所の海抜は、3,336m。

DSC_743619▲ 12:24 撮影地⑦ Google座標; 37.098595, 98.871035
交換站「二郎」を通過して尚も上り勾配を上って行きます。撮影場所の海抜は3,371mです。
二郎西宁から245㎞にあります。
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▲ 12:26 ループを回ってトンネルから顔を出しました。

DSC_7456_1▲ 12:27 この先がサミットです。撮影地点は3,682mでした。その上を走っていますので、約3,700mを越えています。これで追っかけは切り上げました。

DSC_7475_1▲ 13:00 撮影地点⑧ Google座標; 37.149768, 98.862937
サミットから下りてきたのはこの区間唯一の普通列車7581次(格尓木⇒西宁西)です。HXD1C0604号機が緑皮車12両編成を牽引して駆け下りていきました。
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DSCN3983_1▲ 14:00 来る時も来た天峻で昼食です。注文したのは、トマトパスタの原型麺です。

DSC_751425▲ 14:51 再び山を越えて撮影開始です。タンク貨物列車が交換待ち停車をしているのは南山です。

DSC_751626▲ 14:55 HXD1C0593号機が12両編成の普通列車7582次格尓木8:45⇒19:42西宁西)を牽引して上がってきました。

DSC_755228▲ 15:14 HXD1C0360号機+0356号機の重連が牽引するセキ(石炭貨車)の長大編成です。

DSC_756029DSC_7515_1▲ 15:16 ループを回るところをチベット羊さんたちとツーショットです。

お嬢さんにお小遣い(30元=約500円)を渡して、チベット羊さんの出演を依頼しましたが、1本撮ったら下から中型乗用車でお父さんが来られました。
これから茶卡方向に群れを下すのでゆっくりとしてはいられない。それにそんなはした金では協力できないとおっしゃられます。

うう~ん、お小遣いは今までの出演依頼経験から適当な額だろうと案内人の米海軍さんにも相談して決めたのですが・・・。お父さんは立派な車で来られました。聞けばチベット羊1頭で数万元はするそうで200~300頭はいましたので、それだけで数千万円の財産なのだそうです。放牧民はそれほどのお金持ちとは知りませんでした。冒頭の写真はお声をかけた時にゆっくりと撮らせていただきましたが、この後すぐに下へと下りていかれました。

DSC_757230▲ 15:32 コンテナとタンク車の混合貨物列車。HXD1C0322号機+0624号機の重連が牽引していました。

DSC_759931▲ 15:46 4重連の長大タンク車編成がきました。先頭からHXD1C0783号機+0788号機+HXD1C0782号機+0790号機ですが後2両はパンタが上がっていなく回送のようです。
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▲ 15:53 タンク車は56両編成。ゆっくりとループを下って行きます。

この時間になりますと雲が空を覆ってきました。俯瞰撮影すれば壮大な光景を収められますが3,500m前後の高地での撮影は老体には過酷です。
高度_1▲ 今日1日の高度表です。最高3,685m、慣れては来ていましたが、普通の体の状態ではないようでした。

DSC_764732_1▲ 今回宿泊した青盐賓館。右は夕食です。高地でのアルコール摂取は控えるべきですが、今日もビールが美味かったです。
明日はゆっくりと西宁へと戻ります。  Part8  へ続く

2014年 天空の鏡 チャカ塩湖に走るナローへの旅 Part 7 青藏鉄路を撮る その2」への2件のフィードバック

  1. お久しぶりです東京の団長です
    いつの間にか青蔵鉄路は電化されていたのですね。開通してすぐ電化した事や列車密度からも中国がチベットを重要視している事がわかりますね。
    チベット人にとってそれが喜ばしいのかはなんともいえませんが

    • 団長様、コメントをいただきまして、ありがとうございます。
      青藏鉄路を乗車したわけではないので全線が電化されているのかは分かりません。格尓木(ゴルムド)までなのかも・・。ただ中国が青藏鉄路を重要視しているのは確かです。この沿線には貴重な鉱物資源の発見が相次いでいます。この資源輸送のために青藏鉄路は建設され近代化が進められています。決してチベット人のために建設されたのではないと言われています。

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