2014年 天空の鏡 チャカ塩湖に走るナローへの旅 Part10 西安地下鉄、西安北站、回民街

DSCN4598_1▲ 美しくライトアップされた高さ36mの西安鐘楼。外観上は3階建に見えますが、中から見ると2階建て。釘を一切使わず、継ぎ目のない一本柱様式の楼閣建築です。中国の都城ではでは鼓楼と対で造られることが多く、東に鐘楼、西に鼓楼を置き、早朝に鐘を鳴らし、夕べには鼓を撃って「晨鐘暮鼓(しんしょうぼこ)」と称したそうです。西安では明時代の約600年前に建築されました。晨鐘暮鼓とは、「悠揚たる鐘の音は新しい一年好運を運んでくる。仏教の中で更に鐘の音を聞くことは修行の智慧や煩悩を断つ「不二の法門」としている。」だ、そうです。

西安には世界遺産に登録されている兵馬俑をはじめとして多くの遺跡があります。古代から栄えた都で、かつては長安とも呼ばれ、平安京建設の際にはモデルとされました。今は京都友好都市にもなっています。観光は以前に致しましたので、今回は久しぶりの街角散歩と2011年に開業した西安地下鉄西安北站の見学です。


第10日目 8月18日

4:57 夜明け前のまだ暗い中にK2630次西安に早着しました。
DSCN4217_01▲ この時間帯には西安站には1時間に10本もの長距離の夜行寝台列車が到着します。降り立った客で出口付近は出迎え客もあって黒山の人だかりになります。

こう暗くては予約してあるホテルへ向かうのは無理です。また7時以降でないとチェックイン手続きをしてくれない可能性がありますので駅前食堂で麺を注文して朝飯としました。
DSCN4242_1▲ 7:45 西安站からの地下鉄4号線はまだ未開通です。自転車Taxiに乗ってホテルへと向かいます。西安は長さ13.7km、高さ12m、上部の幅12m、底部の幅15mの中国一の規模を誇る頑丈な城壁都市です。町を走ると直ぐに城壁にぶつかります。

DSCN425209_2▲ 8:15 チェックインしたのは、中国各地でよく泊まるビジネスホテルチェーンの錦江之星北门地鉄站店です。地下鉄安远门(安遠門)の真上にあって移動に便利なので選びました。ご覧の通りとても広い部屋で大満足です。これで一泊4,141円(Agoda予約)はお得でした。また、こんなに早い時間にチェックインできるのは中国ならではです。
DSCN42631213:30 シャワーを浴びてからひと眠り後、ホテル前の食堂で昼食です。
注文したのは牛肉入りの水餃子、15元(約250円)です。中国での飲食は安くつきます。

食後は早速に西安地铁(地下鉄)の見学です。

DSCN433028_1▲ 現在開業している1号線(2013年9月15日開業、31.8キロ、19站)と2号線(2011年9月16日開業、20.5キロ、17站)の路線図です。
運行時間1号線両端站(后卫寨・纺织城)の始発は6:10、終電は23:17、2号線(北客站・韦曲南)での始発は6:10、終電は23:15となっています。2号線開業時に訪問された郑州鉄道日記さんのHPでは終電は北客站21:10、会展中心21:30でしたので延伸されてから終電も延長されたと思われます。
詳しくは西安地铁の公式HP(中文)をご覧ください。こちらです。

地鉄路線図2018▲ 2018年には、6路線251.8キロの開業となる予定で、将来的には15路線586.7キロもの建設が予定されています。現在市内各地で工事が進められていますが地下には遺跡が多く、避けるように掘削されているそうです。(参考;維基百科-西安公交_中文)

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▲ いちいち1回限りの切符を買うのは面倒です。前払いのICカードを買いに行きましたが、まだ販売していません。中国に行く度に新しく開業した地鉄を見てきましたが、開業してしばらくしないと前払いICカードは発行しないようです。なぜなのでしょうね。
従って今回は1回限りの切符ですが、これも一応ICカードでした。改札機にタッチして入場しました。ICカードは下車站改札機で回収され、再利用されます。

DSCN426814▲ 3年前の開業とあって町中とは雲泥の綺麗なコンコースです。壁に装飾を施してあるのは如何にも3000年続いた古都ならではです。
西安は中華民族の歴史と文化の重要な発祥地であり、人類文明が最も早く発達した地域 の一つです。西安の歴史は、紀元前11世紀に遡れ、西周がここを都と定めて以来、秦・漢・隋・唐など13の王朝の都として栄えました。また同じ時期に始まったと言われるシルクロードの起点でもあります。

DSCN4273_1DSCN428418▲ 利用客の転落を防ぐホームドア、エスカレータ、エレベータ等のバリアフリー設備は新設地鉄だけあって完備しています。乗降の多い駅には上りだけでなく下りエスカレータも設置されています。

DSCN431525▲ エレベータは途中で停止しても分かるシースルーです。ベンチで座っている若者たちはスマホでネットを楽しんでいます。西安地鉄は駅構内、走る車内でネットが出来ました。ただ携帯が使えるのは車内で大声をあげて通話する族もいると言う事で公衆マナーがない民度の低さには閉口します。

DSCN427415▲ ホームドアがありますがそれでもホームには安全員が配置されているのが中国地鉄の特徴です。主に乗降時のマナーを改善するためが業務ですが、それでも無視で扉が開くと下車客を押しのけて我先にとなだれ込む人民が多いのは困ったものです。
愛国教育よりも道徳教育が必要とされると思いますが、公衆マナーが低い国民性はいつになったら恥と分かってくるのでしょうか。DSCN4337_1もっとも最近の若者は私が車内で立っていると席を譲ってくれる事もしばしです。老人は大事にせよとの儒教の精神は家庭から社会へ伝承されていますので、もう1歩の教育なのですが・・。

ホームに設置してある椅子は温かみのあるしっかりとした木製です。成都の地鉄も同じような椅子がありましたが見事だと感心しました。地鉄設備に関しては先進国です。

DSCN428016DSCN428317▲ 車内の扉上に設置された路線図式車内案内表示。LEDにより現在位置が分かるのは外国人観光客の多い西安には必需です。

途中、前回印象に残っている陝西歴史博物館に寄ってみたいと小寨で下車して見る事にしました。

DSCN428819DSCN4286_1▲ 将来の利用客増を見越したコンコースです。構内案内図もCG化されて分かりやすく表示されています。

DSCN429621DSCN429520▲ 14:30 地上に上がりましたが、出入口はいかにも中国らしい分かりやすい、ど派手な装飾です。ただ道路側に設置された站案内塔は、シックでセンスある表示になっていました。

陝西歴史博物館に行ってみましたがあいにくと今日は休館日でした。曜日の感覚がなくなっていました。仕方なく再度地鉄に乗って終点まで行く事にしました。
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▲  車両は長春軌道客車股份有限公司製造のB型規格6両編成(3M3T)。DC1,500V、車両長M車19,500㎜、T車19,000㎜、幅2,800㎜、高さ3,800㎜、最高速度80km/hのステンレス車です。
最近中国各地の大都市では地下鉄の開業と延伸整備が相次いでいます。駅構内や設備の設計は一貫して通じたものがあり、車両も規格型が決められています。多少の変更は必要になるかも知れませんが、他都市に持って行っても使用できるメリットは計り知れません。車内の装飾は若干違ったものがありますが日本のように各都市、各電鉄によっての車両限界等々車両仕様が異なってはいなく結果、同じ車両を大量生産が出来ています。そのため税金・人経費等の生産コストも安い事もあって日本で製造するコストの約半分で出荷する事が可能になっていると言われています。

最近では丸ノ内線や名古屋市営地下鉄東山線・名城線の車両も走っている事で有名になったアルゼンチンのブエノス・アイレス(709両)はじめ、ボストン(284両)、インドムンバイ、ニューデリー・グルガオン線(21編成) タイでもメータゲージ115両等々、機関車ではなく電車の輸出契約・納入が続いています。
勿論その製造費用には先進諸国が苦労を重ねた研究・開発から技術供与された知的、財産権等の技術・ノウハウ料が加味されていないのでできるワザではありますが・・。

DSCN430622▲ 小寨站の地下で見つけたお店お~これは・・、大阪に「りくろーおじさんの店」というチーズケーキで美味しい有名なチェーン店がありますが、これは中国での進出店かと思いきやパクリです。聞けば同じようにチェーン店まで展開しているそうです。コピーには長けた中国人です。恥もなく堂々とやる、やれる、これが中国でもあります。こうなったら国民性そのものです。

DSCN4324_2DSCN4323_1▲ 15:29 2号線終点の韦曲南に着きました。
地上に上がってみますと同じく朱色の門と透明ガラスで囲われた出入口がありました。見事です。
周囲は開発地区になっていて、これでもかとマンション群が立ち並んでいます。

出入口前に待っているのはバイクTaxiです。中国各地で見かける光景でした。

DSCN434031DSCN442844▲ 16:35 韦曲南から47分で終点北客站に着きました。平均速度は26.2km/hです。平均駅間距離1.28キロの地下鉄ですので、こんなものでしょうね。

DSCN434632▲ うう~ん、日本でコンパクトな地下駅を見慣れているだけに、コンコースはビックリするくらいの広さです。そしてすごい数の乗降客です。この駅は荒野の中に建設されています。周りには何もないので全ての客が国鉄高速鉄道の西安北站との乗換客でしょう。前回来た時は鄭西高速鉄道(西安~郑州、484キロ)が開業した時で、西安北站は開業していなく、CRHは西安駅からの発着でした。鄭西高速鉄道は、北は北京、南は香港へとつながり中国鉄路の大動脈の1つとなって利用客大増加ともなっています。年内には西のウルムチともつながります。驚くべき現実を実感しました。

西安北站

名称未設定_パノラマ1▲ 2011年1月11日に開業なった西安北站の正面です。鄭西・西宝(西安北~宝鶏南、148キロ、2013年12月28日開業)・大西(西安北~太原南、2014年7月1日開業(太原南~大同南は未開通))・西成西安北~江油(成都)、510キロ未開通)の4つの旅客専用線からのCRHが発着します。18面34線と今まで見た中で最大と思った上海虹橋站(16面30線)を凌ぐ規模です。

DSCN438036▲ 16:54 国鉄線の切符売場です。自動切符販売機もありますが、発券できる目的地站は全国に至っていません。また1年に何回も鉄道に乗る事にない人民も多いので自動切符販売機の取扱に慣れていませんので、窓口に並ぶ客が多いのが現状です。

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▲ 入場口ですが在来線駅ほどではありませんが並ぶ客多しです。乗り入れる高速鉄道が全て開業すると大変な混雑になるだろうと容易に想像できます。

鉄道駅内の様子は明後日に北京西まで高速鉄道に乗車しますので紹介は後ほどにさせていただきます。
これで切り上げて今度は地鉄1号線を見てみる事にしました。
DSCN4445_2 DSCN4453_1▲ 17:54 日暮れも近いと北大街で乗り換えて、選んだ1号線下車站は玉祥门です。車内は混み合っていてとても撮影できる状態ではありませんでしたが車両は2号線とは違って同じ中国北车グループでも大连机车股份有限公司製造の規格B型6両編成でした。同じステンレス車体で性能は同一です。
地上出口に止まっているのはバイクTaxiですが、混み合う道路とは逆に客もいなく閑散としていました。中心街にも近く庶民の暮らしが覗けるかなと期待しましたがハズレでした。

お腹もへってきましたので、こうなるとやはり鼓楼があって「西安回民街」でのグルメが最高です。
DSCN448149_1DSCN447348▲ 18:25 钟楼に到着。鐘楼のある中心站とあってコンコースの壁画も凝っています。

地上に上がって鼓楼から北へ延びる北院門街へと向かいます。

DSCN451455 DSCN455956▲ 19:20 北院門街は平日にも関わらずご覧のような人出です。ここは約2万人の回族が住むという西安回民街の中心です。美味しい回族料理の数々があります。

DSCN450553_2▲ 今や全国にも散らばっている回族の定番料理の代表は羊肉の串焼きです。羊肉は日本では北海道名物のジンギスカンぐらいしかありませんが、放牧をしていた回族にとってはなくてはならないものです。天津駐在時もよく食べましたが、ここで食べると上手さも増します。
DSCN4512_1▲ こちらは羊肉でも煮込み料理です。ちょっと癖がありますが寒い日には温まります。

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▲ 回族のパンのナンに細かくした煮込み牛肉を挟んで食べる回族風のハンバガー。1個買って美味しくいただきました。

DSCN456358▲ ここの回族麺は麺を柔らかく煮込んで羊肉ミンチとキュウリをトッピングして小鉢で売っていました。これも親子連れさんと一緒に美味しくいただきました。

IMG_0190_1▲ 西安回民街の入口にある高さ33mの西安鼓楼、明朝時代の1380年に建築されました。冒頭の鐘楼と同様にライトアップされた姿は煌びやかで美しさが引き立ちます。

今日は西安地鉄初乗車、西安北站見学と回民街のグルメを楽しみました。明日は今日休館だった陝西歴史博物館に寄ってシルクロードを振り返ります。そして夕刻はもう1度はまってしまった回民街のグルメです。今日はその中でも北院門街でしたが明日は隣の北広済街探索に参ります。  続く

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