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第4日目 8月12日
西寧錦江之星東大街店で朝食をとった後、恒例の街角散歩です。明後日から行く茶卡盐湖(チャカ湖)は、湖面の海抜が3,059mです。高山病にかからないかと心配ですので、ここ海抜2,261mの地で身体を慣らしておく必要があります。まずはホテル周辺をさらりと一回りしましたが、変わったスナップを撮れるようなものがない事だけ分かりました。
旅行社とのアポを取ってからホテルで遅れているHP投稿作業を続けました。
▲ 13:00 ジッとしていてもつまらないので青藏铁路の列車がどこかで撮れないかと線路を目指しました。
途中美味しそうな羊肉包子店を見かけましたので直ぐに入りました。
包子は中国各地にありますが、それぞれ包み方が違っています。スープも入っていて、とってもジューシーでした。
▲ そして冒頭の北門です。外側は公園として整備されていました。
▲ 西宁の町を二分する湟江です。下流は渤海へと注ぐ中国2番目に長い黄河となります。
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橋を渡って線路沿いを歩きましたが、線路は土盛り築堤になっていて柵があります。近寄れず、俯瞰も出来る場所がなく惨敗でした。
遠くまで来てしまったので帰りはバスで繁華街まで戻りました。ホテルへの通りの下は長い地下街になっていて両側に数100軒の店が並んでいました。冬は零下15~20℃にもなります。繁華街は地下にありました。
一路順風!さんは、13日に関空から北京でトランジットされて夜、西宁に着かれます。21時過ぎに私が宿泊している同じホテルで合流となります。
今回の行程は、翌14日に路線バス乗車でチャカに向かいます。バスは1日1本、路線距離は約300キロ、所要時間は約6時間です。発車時間は12時頃でチャカに着くころには夕刻遅くになっています。この日からチャカ連泊となります。
15日は終日チャカ塩湖を走るトロッコ輸送を撮影、16日は西宁から回送してもらった専用車に乗って青藏铁路をチャカ近くのループ線で撮影しながら西宁に戻るというのが最初の案でした。ただ、一路順風さんからは、「メールでのやり取りだったのでもう1歩詰められてはいない。現地に先乗りされているぶんしゅうさんから確認して欲しい、最終判断はお任せします。」との依頼がありました。
一路順風!さんから昨夜までに届いたメールには、今回案内を依頼した青海省中国青年旅行社とやりとりされた内容がありました。
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① トロッコでの旅客輸送は トラブル発生のため 中断中。
② 塩のトロッコ輸送は 継続中。旅客輸送の再開は、今週末では間に合わないかも。
③ 旅客トロッコが走らないとなると、塩湖の中心部にはどのようにして行くか、船か?
④ 塩の輸送列車はどの位の頻度で何時頃から何時くらいまで走るのか?
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以上を踏まえて、案内人と会って打ち合わせて欲しいとの事でした。
日程から確認をしますと、「バスはぼろいバスで遅くて乗っているだけでも大変です。自分としてはとても耐えられないと思います。15日朝にホテルから工場へ向かうには徒歩では1時間以上かかります。当日早朝の3,000m以上の高地への専用車回送は運転手には過酷で、前日に西宁から車を回送する事になります。チャーター料は1日1,500元、2日間で3,000元(約50,000円)です。
現地の状況ですが、茶卡盐湖の鉄道は観光列車が事故で運休後、塩を運ぶ列車も大きな事故が発生して運休したと、塩業会社トップと朋友の社長から聞きました。向こうに行っても線路しか見る事が出来ない。製塩工場は見れるそうですがそれだけです。トロッコも見れない。」と、予想だにしなかった状況を聞きました。
え~何も走っていない!、それでは話しが違う、行く意味がありません。すると「塩湖は車の乗り入れが出来ないので、現場までは観光列車の修理が終わっていたら乗れるかも・・。」との話しが出ました。おいおい、「観光トロッコは運休中ではなかったのか?走れるかもなのか。」と、突っ込むと、しどろもどろになってきて話が咬み合ってきません。
米さんはチャカには1回しか行っていっていません。分かっていない事が多く、行ってみないと確認できない事は明らかです。如何にも中国的です。全てが信用できなくなり、早くに行って現場確認した方が良さそうにも思えてきました。観光列車が動くようであれば・・・、トロッコが数台でも残っていれば走らせる交渉もありの気もします。
一路順風さんに状況メールを入れて指示を待つために米さんには朝まで結論は待ってほしいと言って引き揚げてもらいました。
いやはや、とんでもない事になってきました。気分直しに夕食を食べに外に出ました。
▲ 19:15 イスラム教徒が多い町です。歩道横にはお持ち帰り店が並んでいます。固いパン類は回族の主食です。初めて見たのはジャガイモの掻き揚げです。唐辛子が振りかけてあって1枚買ってみましたが、パリパリと口で咬むたびに分解して欠片が落ちます。
▲ 市場内で見かけた固いパン類です。ウルムチに行った時は非常食として役立ちました。
▲ 昨夜から気になっていた拉麺です。千切りにされた肉類は見た目、美味しそうには思えませんが店に入って見ました。
▲ 口直しに食べたのが名産の桃です。結構大きくて皮を剥くと果汁が滴り落ちて完熟していました。美味しくいただきました。
下の「鮮拘杞」とラベルがあるのは中国のなべ料理では欠くことのできない拘杞(クコ)の採りたてです。値段は10元(約165円)でした。
普通は乾燥したものを見ますが、生は初めて、当然ゲットです。中々美味しく、ビールや白酒のつまみにもなりました。血圧や血糖の低下作用、抗脂肪肝作用など、精神が萎えているのを強壮する作用もあるそうで糖尿病を患う私にはピッタリでした。
▲ 19:40 近くにあった2階建ての市場にも行ってきました。羊肉を主とした肉類、また野菜はキノコ類が多く、またヒマワリの身はそのままで売っています。100軒以上が店を出している大きな市場でした。
ホテルに戻ってから一路順風さんの指示を待つ時間の中で、「最終判断はお任せします。」とのお言葉に現地にいる者として、
”14日は、バスではなく早くに茶卡盐湖に着くために専用車で向かいましょう。早く着かねばならない理由としては、茶卡盐湖の現状は米さん自身もまた聞きで本当の事はどうも分かっていません。また確かめようがありません。実際に行ってみないと分からないのが中国鉄路での私の経験でもあります。
1,500元の専用車の費用は確かに高額すぎますが、街を歩いていても観光客で一杯です。ふっかけられている気もしないではありませんが、3,000mもの高地への乗車となると日本で考えると、安いものです。もしかしたらの少ない可能性を求めるのなら、また希望への投資と考えると無駄ではないと私は考えます。希望は捨てられず、悔いも作りたくありません。”と、メールを送っての就寝となりました。 Part5 へ続く