▲ 乗車していますT151次の走行軌跡です。ご覧の通り、北京から南下して鄭州手前で西に進路を変えてシルクロードを行きます。
北京西⇒西宁西、約2,104キロを23時間39分をかけて走破します。
平均速度は88.96km/h、表定速度は95.4km/hと、中国鉄路の長距離列車としては平均的なスピードです。
走行している車内では、iPadからFaceTime を利用して自宅へのテレビ電話も出来ました。国際電話になりますが、こちらは無料です。便利な世の中になったものです。
第3日目 8月11日
6:41 朝起床時に計測した列車速度は124.2km/hです。
山岳区間に入ってからスピードは一時60km/h台に落ちましたが、後はストレスない速度で快走しました。
▲ ちょっと見にくいですが、T151次の時刻表です。
大きなサイズで挿入しています。拡大するか、またはデスクトップにドラッグ&ドロップしていただければ大きく、時刻もハッキリと見えます。
▲ 7:18 昨夜はビール・白酒を飲み続けて、食べずの就寝で、お腹が減っていました。車販が来たので直ぐのゲットです。
これで15元(約245円)。時刻表と違って値段は1年3ヶ月前と変わらずです。
▲ 12:18 こちらは昼食の弁当、20元(約330円)です。肉が入って豪華になりました。
▲ 13:15 ほぼ定刻に兰州(蘭州)に到着しました。ここで電気機関車の交換のため15分停車です。ホームに降りてみました。
側線に待機しているのはSS7E型。2001年にSS7型の改良型として投入されました。出力4,800kw、最高速度170km/h、軸配置Co-Co、山岳主要幹線用として旅客列車に運用されています。
▲ ホームでは美味しそうな骨里香炸鶏鳥や麺包(パン)に挟んだサンドイッチが、ワゴン販売されています。蘭州といえば蘭州牛肉拉面が有名です。町には3,000軒を超すラーメン店が点在します。準特急さんと来た時には堪能しましたが、駅そばのように駅ラーメンでもあれば良いのですが・・。
▲ こちらのワゴンにはビール等の飲料、ぶら下がっている丸い果物は、ハミウリにしては形が違う、メロンか?
▲ 15:38 西宁西に到着する前にリニューアル工事が進む西宁を通過しました。
西宁站は1959年10月に建築されていますが、2006年7月の青藏铁路の全線開業による観光客激増に伴い、2011年3月に閉鎖されて全面改造が進められています。
新たな開業日は未発表ですが、今年12月末頃には 新疆高速鉄道(西安~ウルムチ)が開業予定と噂されています。西宁を経由しますので、同時期かと思われます。
▲ 16:06 定刻に西宁に到着しました。
どっと多くの乗客が降りられます。一見して観光客と分かる人民、家族連れが多いのがこの時期の特徴です。
▲ 西宁站の閉鎖と全面改造に伴い、2011年3月に建築された西宁西臨時站です。臨時駅とは言え結構な大きさです。
16:22 市内へはバス停を探しますが分かりません。案内表示板も見当たりません。降りられた客の後を付いていくと、たくさんのTaxiの溜まり場がありました。メーターを倒す正規のTaxiなのですが、殆どの運ちゃんは25元!、25元!(約410円)と言って相乗り客集めで、白タク化しています。
天津でもかつて駅全面改造の折に別に設置された天津臨時駅で同じ事がありました。日本でも深夜に終電となって帰宅する電車がなくなった客に向かっての呼び込みをする白タク等を見かける事がありますが、白昼堂々と当たり前でやっています。困った事ですが、西宁西臨時站から市内までは約12キロもありますので、めくじら立てるほどの料金でもありません。相乗り客は4人、多分4倍稼げるのでしょうね。これが中国と割り切って、乗車して予約しているホテルへと向かいました。
▲ まあ、車窓から見る市内は建築中マンションやビルが立ち並びつつあります。青藏铁路が開業する前は平凡な田舎都市だったでしょうが、最近の中国の繁栄?は地方都市にも及んできているようです。
16:58 相乗りTaxiはホテルまで行くと思っていました。ところが、近くであろう交差点前で停まって、運ちゃんは「向こうの交差点を右に行くとホテルに着く。」と、言います。呆れましたが、ここは中国とまた割り切って降りました。そして着いたホテルでは「あってはならない話」で申し上げた宿泊拒否が待っていました。
▲ これが外国人宿泊拒否にあったホテルです。日本だったら大変な事になったでしょうね。チェーン店ですので外国人は予め分かっておく必要があります。また紹介したのは、”北〇ガ〇ド”という日本人相手の旅行社です。その後に責任者に陳謝を求めましたが全く謝る気もなく、今日に至っています。起こってしまったトラブルは誰でもありますが、その後の誠意を持っての対応をやらないこの旅行社を使う時は、ご注意下さい。
今回は”一路順風!”さんがチャカ湖引率を依頼していた旅行社の連絡先が分かっていましたのでSOSを出して危機を脱しました。
宿泊したのはインターネット予約では満室だった左の中国では各地に展開する有名ビジネスホテルチェーン店のホテルです。
やはり地元の旅行社ですと、満室でも何とかなるのですね。これも中国ならではです。
18:30 新たなホテルには無事チェックインできました。
▲ 20:00 部屋に荷物を置いて、落ち着いてからは夕食を求めての街角散歩です。これは名物のヤク?のヨーグルト。
ヨーグルトはあまり家では食べませんが名物と聞けば食べないわけにはいきません。西宁で初めて口に入れたのはこれでした。
付近の食堂を見て回りましたがお客で一杯です。今夜もビールを主食とすることにしました。
▲ 夜市も見て回りましたが、ここでしか見られるものはなく、ありきたりの物しか置いてありませんでした。ブラブラしていましたら雨が降ってきましたのでホテルに退散です。
街歩きは明日終日、時間があります。その方がゆっくりとできるので明日にしました。部屋に戻ってPCを見ますと、一路順風!さんからのメールが届いていました。開けてみると、想定外の出来事が発生しています。明日、今日お世話になった旅行社の担当者を呼んで話をしなければいけなくなりました。
乗り疲れていましたので、想定外の出来事を悩まずの就寝です。 Part4 へ続く
ぶんしゅう旅日記さんと北京から駅名忘れましたが新疆ウイグル自治区のウルムチの手前まで夜行2泊したことを思い出します。その時甘粛省蘭州で列車乗換のため下車して半日市内見物しましたね。蘭州は黄河の上流にありあのような大河が小さな川に見えるとはえらい内陸まで入ったなと変な感動を覚えました。それに独特の帽子をかぶった回族の人を見たりラーメン屋の若い店員さんがウイグル族かどうか定かではありませんが、何となく西洋風の顔立ちでこれまた西の方に来たのだなと感動しました。専門家が撮ったシルクロード特急の古いビデオがありますが、前進型や人民型の蒸機が写っています。それから年月が経ち我々は蘭州の街中のごちゃごちゃした所で当時の新型電機牽引の長距離旅客列車を撮影しましたが、さらにどんどん新型電機に置き換わっているようですね。西宁もチベットラサからの例の青藏鉄道で一昼夜かけて到着しましたが、結構大きな街に見えました。レストランの洗手間の英文字表示の綴りが違っており写真に撮ってきました。
折角西寧まで行ったのでラサへも行きたかったのですが、今は手続きが必要になっています。旅行社のお兄さんから一人では案内を受けれないと言われて断念しました。費用は、複数で行けても一人、西寧からでも10,000元(165,5000円)以上と高額でした。次回に安いツアーがあれば参加してみたいと思います。ただベストシーズンはやはり夏ですね。紛争が起きるもっと前に入っておくべきでした。
それとチベット鉄道は今年8月に先まで延伸されました。乗ってみたいです。