▲ 16:14 撮影地 Google座標; 37.056087, 98.878856
長大編成の貨物を牽引、いくつものループを越えて進むHXD1C0780+HXD1C0781重連。海抜は3,434m、周囲の山々は4,000mを越えます。青藏鉄路ではまだまだ序盤の地ですが、急勾配が続いていました。
HXD1C型は、2009年にドイツシーメンス社からの技術導入を得て開発されました。国産化率90%強の高地対応型電気機関車です。軸配置Co+Co、出力7200kw、最高速度120km/h、ここ青藏鉄路に大量投入されています。
第5日目 8月13日
一路順風!さんからは訪中出発前にメールを出されていました。結果、14日は路線バスを止めて、専用車で茶卡盐湖(チャカ湖)に向かう事になりました。
これで行程は決定です。途中、青藏鉄路に沿って走りながら撮影になりました。旅行社の米さんに連絡して手配完了、後は一路順風!さんの到着を待つのみです。
恒例の街角散歩を楽しんだ後は、ホテルの部屋をシングルからツインにチェンジして、遅れているHP投稿作業に励みました。
昼食は気になっていた北京ダック!
昨夜もゲットしたいと思っていましたが、人気があって閉店前に売り切れていました。それではと今日は昼にゲット。
1羽48元(約790円)と、北京より格安でたっぷり4人分以上はあります。包む皮や甜麺醤(味噌)も付いていて大満足。当然食べきれず夕食もビールのアテにしましたがそれでも余り、最後は夜来られた一路順風!さんの胃袋にも収まりました。
第6日目 8月14日 その1
▲ 9:13 青藏高速道に入りますと直ぐに山々が迫ってきます。結構、走る車は多く流動が盛んに行われているようです。ガイドレールはグリーン塗装され、景観に配慮されています。
▲ 9:17 撮影地 Google座標; 36.673805,101.37468
しばらく行くと水しぶきを上げる滝と何やら石窟寺院?が見えました。赤く見えるSLはゴムタイヤを履いた遊覧列車です。
▲ 9:19 ようやく青藏鉄路と交差しました。
40数両の石油タンク車編成がチベットへと向かっていきます。
列車速度は約90km/h超と結構早く、しばらく並走しました。
▲ 9:54 山肌に設置されているのは青・白・赤・緑・黄の五色の祈祷旗、「ルンタ」。ルンタはタルチョーとも呼ばれ、チベットに仏教が伝来する以前から軍隊や遊牧民が団体で移動する時の旗印として用いられてきました。五色はそれぞれ「空・雲・火・水・土」の五大を象徴しています。
チベット人は日常、家の屋上、寺の中央、山頂、峠、橋や水辺などに、経文を印刷した魔除けと祈りの旗「ルンタ」を掲げ、「ラーソル」(土地の精霊や仏を拝み焼香すること)の習慣があります。「ルンタ」には、自然災害、不作、家畜や人間の伝染病、旅、巡礼、新築、結婚式、新年の祭りや宗教的な行事などの時に、その土地や家の悪霊や災難を祓い清め、すべての生きとし生けるものが平和で幸福と健康に恵まれて過ごせるようにという祈願が込められているそうです。(※ ダライ・ラマ法王日本代表部事務所公式HPから転載)
▲ 10:10 こちらはチベット仏教の寺院。ルンタも見えます。
▲ 11:18 青海湖の中心都市の1つ剛察に到着。歓迎のモニュメントもチベット仏教風です。海抜は3,140m、西宁から約3時間、走行約200キロ、約1,000m上がってきました。
▲ 13:33 1本前の貨物列車に追い付きました。こちらはコンテナ列車です。
▲ 13:38 草原の中の1本道です。時々、ヤクや羊軍団が横断します。
▲ 13:47 16両編成の客車が西宁に向かっていました。
時間からすると拉萨16:45⇒15:50西寧西のK9812次と思われます。
▲ 13:58 天峻に到着。ここで昼食タイム休憩です。
西宁から約5時間、走行約310キロ、海抜は3,260mです。
▲ 15:44 撮影地 Google座標; 37.102174, 98.869836
天峻を出ると草原から山岳地帯へと風景は変わってきました。壮大なループが連続します。上から俯瞰できれば全てが見渡せますが、ここは海抜3,382m。空気は薄く高山への登山です。とても老体では登れません。一路順風!さんも首を横に振られます。
貨物列車はHXD1C型3重連(0779+0619+0596)ですが、後ろ2台はパンタを上げていません。回送なのでしょうか。
▲ 15:50 緑皮車12編成が来ました。
若干遅れているようですが、この区間唯一の普通列車7582次(格尓木8:45⇒19:42西宁西)です。
818キロを10時間57分かけて走行します。平均速度は74.7km/h、鈍行としては速いですね。
▲ 16:05 先ほどのHXD1C型3重連貨物列車が交換を終えてやってきました。雄大なループを回ってきます。
▲ 16:11 次の交換駅で重連の貨物列車と交換します。この交換列車がやって来たのが冒頭のカットです。
復路でも撮影チャンスはあります。これでループでの撮影を切り上げて茶卡盐湖(チャカ湖)へと向かいました。さあ、トロッコは走っているのか、期待は半分です。 Part6 へ続く
ぶんしゅう旅日記様
見事な写真です。私もここを通ってきたかと思うと感慨無量です。それにしてもこういう風景は日本にはないですね。スケールの大きい大カーブもありました。16両編成が横から見られる場所も大陸には結構あるのかもしれませんね。ラサに近い方は4000メートルを超えるので線路際でも木々等の緑がなく、石ころとたまに湖の見える単調な風景でしたが、遠くに見える6000メートル級の白銀の山も見られ1昼夜乗っても飽きないものでした。
準特急様、コメントをいただきまして、ありがとうございます。
ラサにも行ってみたかったのですが、残念ながら現在は許可制で西寧から先には行けません。旅行社にも聞きましたが、一人ではダメなようでした。
しかし、ベストシーズンで来る列車は満員ばかりです。チベット観光は国内外で大人気と思いました。次回は、ラサ近郊での撮り鉄、乗り鉄をしたいものです。