備後・備中に消えた鉄道を訪ねて その1 ~旅のはじめはお船に乗って~

 備後三原に住まいする西村さんから書状をいただき、備後路の旅を計画されてはいかがですかとお誘いを受けました。私は、備後辺りはあまり知りません。以前に「しまなみ海道」を車で走っただけでしたので、よく見てみたいと思っていました。それでどのように行くか考えてみました。旅の楽しみはまず計画する楽しみです。目的地の行き方ですが、新幹線でシャーと行ってしまう方法もあります。これではあまり芸がないので、「旅のはじめはお船に乗って」ということにしました。備後へ行く船があるのかと言う声が聞こえそうですが、実はあるのです。まず、船で四国へ行って、さらにそこから船で芸備や備後に行くのです。最初は伊予鉄や、途中の三津駅、三津浜駅、高浜駅、伊予和気駅などを寄って、そして広島に渡り広電を見たりとあちこちとてんこ盛りにした計画を立てていました。ところで大阪からの船ですが、大阪南港を22時出航で伊予西条近くの東予港に翌朝6時に到着するオレンジフェリーに乗船するということにし、帰りも船で往復割引を適用できるようにと思っていたのです。そうすると、船中2泊と広島、福山での宿泊で2泊ということになります。しかし、あまり家を空けるのも具合が悪いのでフェリーで往復する弾丸ツアーも考えたのですが、ちょうど旅行を予定した日が「しまなみサイクリング大会」で今治から福山まで乗る予定のバスが、西瀬戸自動車道が今治ICから因島北ICまで通行止めのために午前中運休で断念し、西村さんとメールで情報交換しながら最終的には船中1泊と宿1泊で宿は鞆の浦としました。さて、その三原までのルートというのは図のようなものになります。

旅行ルート説明図

10月25日いよいよ出発です。フェリーの出航は22時なのですが、20時から乗船できるので早い目にフェリーターミナルで待つことにしました。19時50分出航の新門司港行名門大洋フェリーの乗船客が乗り込んで行きました。珍しく修学旅行の団体が乗船を急いで行きました。待合室でこのような情景を眺めていると、旅をしているんだとという気持ちになります。乗船してからスカイラウンジという展望室にテーブルがあるので、そこで弁当を食べ、時間があるので持ってきた本を読んで出航までの時間をすごしました。

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最上部の展望室 テーブルがあるので弁当を食べたり夜景を見ながらゆっくりできる。

船の旅はゆったりとするので、船便があればどうしても船を選択します。以前はゆったりとした旅行が列車でもできたし、面白いことがありましたが、最近は旅をしているというワクワク感が薄れています。さて、間もなく出航の時間となりますのでデッキに出ることにしました。いつも同じ情景ですが、いいもんです。

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船は大阪南港フェリーターミナルをゆっくりとはなれていく。

暗いですが港や町の明かりがきれいなので写真を撮ることにしました。明日は朝の6時ごろに下船し6時20分を東予港発のバスで今治へ向かいます。明石大橋もライトアップされているので見たいのですが、明日の朝が早いので寝ることにしました。

 このフェリーでは東予港から今治、新居浜、そして最寄り駅となる壬生川駅へ行く無料連絡バスに乗ることができます。

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バスの中からフェリーに乗っていたトラックが下船していくのが見えた。

このバスには船内の案内所などで整理券をもらって乗ることができます。松山行のバス(有料)もありますが、これは事前予約が必要です。このバスは7時50分にはJR松山駅に到着します。以前は松山寄港のフェリーがあったのですが、今は朝に松山に着くには、このルートしかありません。これを利用すると伊予鉄弾丸ツアーが可能です。伊予鉄だけではなく広電弾丸ツアーも何とか行くことができると思います。東予港から今治桟橋までこの無料連絡バスで行き、そこから芸予汽船の高速船に乗船します。今日は「しまなみサイクリング大会」があるので臨時便のフェリーの発着があったりして賑わっているようです。

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今治桟橋に瀬戸内海の島々からフェリーがやって来た。

乗船する高速船は因島方面からお客さんを乗せてやってきました。まず芸予汽船で因島土生(はぶと読む)港へ、そして土生商船で目的地三原港に着きます。

船は島づたいに走っていくので時間がかかります。港で荷物や郵便物を下ろしたり、島に訪ねてきた人が帰るのを見送ったりしているシーンなど、なかなか普段見ることができない情景を見ることができました。やはり、船を選択したのはよかったと思います。

 三原港に到着して西村さんの出迎えを受けました。会うなり西村さんは言いました。「いろんな人を迎えに行ったが港に迎えに行ったのは初めてや。」・・・・・     続く

2 thoughts on “備後・備中に消えた鉄道を訪ねて その1 ~旅のはじめはお船に乗って~

  1. 瀬戸内を船で往来するのは楽しいですね。と言うのは青函連絡船も日本海フェりーにも乗ったことがないので、島影航路の瀬戸内は老人にとっては唯一の船旅を楽しめた海路でした。若いころは夜行航路愛用者でしたが、最近は高松15:30発神戸行きフェリーを、18キップを利用できないときはこれです。船賃は最近少し値上げとなり2000円強ですが、気づいたときは1500ぐらいでした。JRは高いし普通列車では乗り換え、立チン坊とわずらわしいことありでゆっくり出来ない。フェリーはJR高松駅横から無料連絡バスありで船に乗ったら足は伸ばせるしビールとつまみ完備、これぞ御意を得た旅であるぞよと思ったものだ。瀬戸内の夕日は雄大で、これがビールのつまみ代わりともなる。明石大橋の明かりは季節によって変化ありで、そうこうするうちに六甲の明かり下船用意の合図となる。着船を前に海峡の潮の流れによる延着のお詫びと三宮駅連絡バス案内あり。ただしこのバスは有料(神戸市バスの均一料金)である。次回この便をご利用されては如何でしょうか、大阪南港まで行っているはずですよ。それより三宮発奈良行快速急行が貴兄の帰宅にはぴったりですね。

  2. 乙訓の長老様 コメントありがとうございます。最近は瀬戸内海を昼間に航海する長距離の船はなくなり、唯一高松と神戸を結ぶジャンボフェリーが瀬戸内海の昼間の船旅を楽しめます。私も車で広島から帰るときに休日でしたので中国道吹田あたりが渋滞するのでしまなみ海道を通って高松から15時ごろの船に乗船しました。屋島や小豆島、家島などの島影が眺められ、また明石大橋のところではまだタコフェリーがあったので写真を撮ることができました。ちょうど日が沈むころでしたのでいい感じに撮れました。神戸から九州までの昼の航海する船はフェリーさんふらわが1年に4回限定のクルーズを行っており、2011年10月より運行されていますが好評なので来年も4月、6月、10月、11月の4回運行が決定しました。九州には夜遅くに到着しますがホテルシップとして翌朝まで泊まることができます。そこから九州各地へ旅行してまたフェリーで帰るのもいいと思います。さて、今回の旅行では夜行のジャンボフェリーで高松へ行って、そこからJRで岡山経由で福山、尾道のルートも考えました。これで行くと朝早くに到着します。運賃も新幹線を利用するより安いですし、朝早く起きないですみます。大阪は考えてみると東北、北海道、九州、四国へ船を利用するのに便利なところです。名古屋まで行けば仙台にも行くことができます。夜行列車がなくなったので最近はフェリーを利用する機会が増えました。また、船に乗って出かけると思います。かなり、癖になっています。

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