三江線の廃止に関して地元のテレビ、新聞では連日大きく取り上げられています。そのなかから今朝の中国新聞朝刊のコラムをご紹介します。朝日でいう「天声人語」相当のコラムです。
三江線に限らず全国的な問題ではあるのですが、鉄道廃止となると高齢者の病院通いと高校生の通学問題がいつも話題になります。三江線沿線の某高校では過疎化の波が押し寄せ、定員割れを起こしており これで鉄道が廃止されると更に拍車がかかるとして、自治体がはやばやと無料のスクールバスを走らせているそうです。頼みの綱だった通学生も取られるとなれば老人だけが頼りではどうにもなりません。私の住んでいるのは人口10万人足らずの地方都市で、かつての商店街もシャッター通りと化しています。それでもなぜかマンションだけが次々と建てられ、結構売れてゆくのです。何でも山間部に暮らしていた老夫婦が生活を続けられず、子供たちが少しは便利な街にマンションを買って親を住まわせるという現象も起こっているそうです。50年後に鉄道全線完全乗車をしようとすれば、幹線だけに乗ればすぐに達成できることになっているのでしょうか。