6月9日は台湾の鉄道記念日に当たる鉄路祭でこの時期いろんなイベントで記念列車が走ります。今年はＣＴ２７３と呼ばれるＣ５７が走ることになりました。準特急先輩のご紹介でお近づきになったクモハ７３１０６東ウラさんよりお誘いいただき、運転される6月25，26日に合わせて台湾に行ってきました。メンバーはクモハ７３１０６東ウラさんと昨年もご一緒させていただいた不銹鋼號さんに加え、ＤＲＦＣきっての台湾通デカンショまつり号さんの4人、私は一足先に6月23日に出発しました。
まず目指したのは高雄軽軌、ここは昨年12月より一般の試乗ができることになり、1月に台湾に行った時に試乗しましたが、出発直前の高雄軽軌のWebで6月20日から試乗区間が延長されるというニュースを見てもう一度訪問しようと思いました。ところが出発の前日もう一度このWebページ見ると削除されていたのです。とりあえず現地で確かめるしかないと思いホテルに荷物を置くとすぐに地下鉄凱旋駅最寄りの前鎮之星駅に行きました。ホームの案内を見ると以前と全く同じ、Ｃ１籬子内からＣ４凱旋中華まで30分おきの運転となっています。どうも何か不具合があって予定が変更になったようです。しばらくしてやってきた車両はラッピングされていて内部が全く見えません。

↑５連接車のガラス面全体がラッピングされていて車内は見えず。

よく見ると細かい水玉模様で絵が作られていて、車内からは少し暗いものの外はよく見えます。

↑暗い側から明るい方が見えるのでしょうか。夜には外が見える？

1月に来たときはＣ１～Ｃ４の往復乗車だけだったので今回は沿線を歩きながら写真を撮り、さらにＣ１籬子内駅から高雄方面へも歩いてみました。

↑５連接車の１，５両目の屋根にあるのがバッテリー（厳密にいうとコンデンサーです）中央の３両目に停車中に集電するパンタがついています。

↑籬子内駅の高雄寄りには車庫があってすでにたくさんの車両が並んでいます。

籬子内駅に隣接した車庫内は架線が張られており、修理工場などの設備が作られています。車庫の前の留置線にディーゼル機関車と客車が停まっているのを発見、機関車はエンジンがかかっていてアイドリングしています。

↑R20型ディーゼル機関車とインド製らしい旧型客車

そもそも軽軌は高雄臨港線の線路を転用したもので、昨年ぶんしゅう先輩が行かれた時にはまだ貨物列車の運行があり、その後廃止されたと聞いていたのですが、少なくとも職員用の客車の運行は定期的にされているようです。この客車は16:45ごろ高雄駅方面に発車していきました。

↑二聖一路の高雄駅側にはまだ多くの車両が留置されています。

反対側の終点Ｃ４凱旋中華から先は工事が完了しているように見えますが、見ていた間はその先へ行く電車はなく、まだ乗客の乗らない状態で時折Ｃ８高雄展覧館までの試運転がされているようでした。
尚、帰国後高雄捷運のWebを見ますと、遅れていたＣ８高雄展覧館までの試乗延長は6月26日から行われ、最新のニュースでは今日7月4日からは今まで9:00～19:00まで30分毎の運行だったものが7:00～21:00まで15分毎、朝夕は10分毎と実運行に近いものとなっています。今回の延長区間には夢時代というショッピングモールがあって今までは地下鉄凱旋駅から無料のシャトルバスを利用していた客が軽軌に乗り換えて、乗客が増えるのではないでしょうか。ただし、今はまだ試乗のため無料運転、これが実運行になると地下鉄より高い30NT＄を払ってどれだけの利用者があるのか少々不安があります。
この後、Ｃ８から先の一番工事が遅れているという愛河を渡る橋の工事現場へ、まだまだ架橋中といった感じでどう見てもＣ８から先の年内完成は無理なようです。

↑愛河を渡る鉄橋。まだ半分しか姿を現していません。

この時期台湾は梅雨が明けていてもう完全に真夏の様相。この日台北では最高気温３７℃に達したそうで、歩き回って汗だくになり早々にホテルに戻りました。