10月17日、JR東日本から冬の増発列車の発表があり、その中で、12月13日と14日に高崎~水上間に「さよならEF55みなかみ」、1月17日に上野~横川間に「さよならEF55碓氷」が運転されることが判明し、EF551はこの列車で営業運転を終了する見通しとなった。思えば昭和61年、長期休車から奇跡の復活を遂げ、以降イベント列車を中心に運転されていたが、ここ数年は運転回数が減少していた。また、平成16年3月25日から4月3日までの間、交通博物館の閉館記念イベントの一環として神田川沿いに展示され注目を浴びたことは記憶に新しい。
復活当初の画像から当時を振返ってみたい。
(1) 復活営業の一番列車
復活営業の一番列車は昭和61年7月25日に高崎~水上間で運転された「EF55復活記念列車・GOGOTRAIN」であったと記憶している。この列車を水上駅で撮影したが、EF55もさることながら、もっと感激したのは最後尾の戦災復旧3軸ボギー車「スエ7815」で、この車を見た瞬間思わず絶句した。当日の編成は次の通りであった。
EF551+スハフ422173+オハ472261+オハ472266+オハ472246+オハ472239+スハフ422071+スエ7815
水上駅に進入する復活営業一番列車 昭和61年7月25日
折返しの上り列車 渋川~敷島間の利根川鉄橋
スハフ422173
オハ472261
思わず絶句した スエ7815
絶句したのは私だけ? 他の人はEF55に夢中
この日は最後尾の客車に「GOGOTRAIN」のテールマークが付けられていた。また、高崎機関区の一般公開が行われており、高崎到着後機関区で展示された。EF58172、EF15165、EF621、EF631、ED7539、EF8063等が展示されていた。
上牧~水上間を走る下り列車
上の列車の後部より(上牧は「かんまき」ではなく「かみもく」)
折返しの上り列車 上牧~後閑
高崎機関区にて
ターンテーブルで方向転換
(3) 8月6日沼津機関区
「東海道本線全通100年」の記念行事として行われた、沼津機関区の一般公開で展示された。他には、EF15184、EF538、EF6095、EF653、EF3017、DD161等と10月のダイヤ改正から運転される「するがシャトル」用の119系が展示されていた
沼津に出張 沼津はEF55の所縁の地である。
EF55がついに廃車ですか。我々の世代ですら現役時代のEF55は知りません。それが奇跡的に復活して、動くどころか、客扱いまでしてイベント列車を牽くとは、とうてい信じられないようなサプライズでした。復活以来、20年以上も走ったのですから、来たるイベントにはぜひとも出かけて、その長寿をねぎらってやりたいところです。
私も復活後に何度か区のイベントで撮ったことはありますが、いつもパンタを畳んだままで、マシな写真は一枚もありません。それにしても、藤本さんは、水上や沼津へとよく行かれたものと感心します。
話によると、来年の3月改正は、「富士」「はやぶさ」の廃止だけでなく、JR東日本では、在来線特急の削減や車両の配転が行われるとか。ますます目が離せないJR東日本になりそうです。