関西駆け足撮影旅行

8月10日(水)

駆け足とは車利用と早朝からの行動の結果である。8月10日は5時起きでクモハ73106東ウラさんの車に総勢5名が乗り込み新東名経由で最初の目的地JR関西線の永和~弥富間に向かった。皆さんDD51の貨物が目的で既に同業者もチラホラ見られた。私自身は架線の下を走るディーゼル機や快速「みえ」、特急「南紀」にはあまり興味がなく一応シャッターを切るのみでむしろ頻繁に来る313系電車を何とかうまくものにしたいと考えていた。

単線で角度によっては名古屋近郊の関西線らしからぬ風景が得られるこの区間。1964年3月にはC57、D50、D51を撮ったことがあるがもう少し永和よりであった。列車はクモハ313-1314先頭の317G四日市行き。▼s-16.8.10永和-弥富317Gクモハ313-1314

正午に通過のDD511804[愛]+DD51825[愛]重連上り貨物。▼s-16.8.10弥富-永和上りDD511804+DD51825

 

四日市の可動橋も再訪したがこの日はウヤであった。車は次の目的地近鉄大阪線室生口大野-三本松間へ向かった。ここも有名撮影地で神戸からの同業者が一人いた。名張行き急行6連の後追いで最後部は9302である。▼s-16.8.10室生口大野-三本松急行名張行き後部9302

 

難波行き「観光特急しまかぜ」は17時30分過ぎの通過。日影を気にしていたが車体は何とかセーフ。以前DRFCの皆さんと団体で乗車したことを思い出す。▼s-16.8.10室生口大野-三本松難波行きしまかぜ

この日は大和八木に泊まる。

 

8月11日(木・祝)

今日は「山の日」という聞き慣れない祝日でダイヤに注意しなくてはならない。ダイヤといえば前日急遽総本家青信号特派員さん経由でどですかでんさんに教えていただいた和歌山線117系が本日のメインである。まず、北宇智-吉野口間に向かったが逆光気味で今一であった。併行する近鉄南大阪線も撮影しながら、隅田-大和二見の公園、グランド横のひまわりを入れた105系の撮影を試みた。同業者よりも女性やお年寄りなどの一般の撮影者が多かったように思う。不人気な単色化の電車もひまわりを入れてみたがどうであろうか。436T和歌山発奈良行きクハ105-9+クモハ105-519 ▼s-16.8.11隅田-大和二見436Tクハ105-9

 

猛暑の中、車は南海高野線高野下へと向かった。ここも有名撮影地なのか同業者に出会った。高野下-九度山間の橋梁を行く難波行き特急「こうや7号」31001である。高野線特急車は高野山開創1200年記念特別塗装で走っていたが今は従来の塗装に戻り少し物足りない気がした。▼s-16.8.11高野下-九度山31001こうや7号

 

朝の117系をもう一度撮りたいということになり再度北宇智-吉野口間へ戻る。正面はやや逆光となるが、まあいいだろうということになり撮ったのがこれ。以前同列車で白い線の入ったのを撮影したが、皆さん単色化は特に117系には似合わないとブーイング。473M王寺発五条行きクハ116-14~クハ117-14▼s-16.8.11吉野口-北宇智473M五条行きクハ116-14この日は神戸に泊まる。

 

8月12日(金)

不覚にも寝過ごしてたたき起こされ一電車遅れて兵庫に着く。和田岬線(正式には山陽本線)も凡そ10年前の前回訪問時と変わらずの103系。ただ水辺の場所が撮影し難くくなったとのことで和田岬駅前の踏切の撮影のみで引き上げる。和田岬からは神戸市営の地下鉄で三宮経由武庫川に向かった。地下鉄ができた影響なのかJR和田岬線の乗客は気の毒なほど少なく同線の先行きが心配である。523M和田岬行き クハ103-254~クハ103-247▼s-16.8.12和田岬523M103-254

 

阪神武庫川線東鳴尾駅での列車交換。ラッシュが終わると1編成のみの運行となり役目の終わったもう1編成は武庫川駅の留置線で昼寝となる。左武庫川団地行き7968と右武庫川行き7964 ▼s-16.8.12東鳴尾7968&7964

 

神戸のホテルに置いてきた車で阪神高速を走り、電車利用の先行組と阪神淀川駅下りホームで合流。大阪で雨が降ってきたり、比較的時間のない時はよくここに来て横着な撮影をする。阪急十三の優等列車3本並びと京阪の複々線併走、南海新今宮付近併走、近鉄鶴橋併走、朝のJR大正も同様の理由でよく行く。写真は巨人カラー9302の急行梅田行き。▼s-16.8.12淀川9501急行梅田行き

 

次に近鉄富野荘-新田辺間の木津川橋梁に向かった。ここは夕暮れや流し撮りにも向いた場所で、何度か行ったことがある。昔撮ったものも参考にのせてみた。1968.6.1 準急天理行きで2扉、3扉が入り乱れている。先頭は元奈良電デハボ1000形の434で1969年の昇圧時に廃車された。 ▼s-68.11.6新田辺準急434

 

上の写真と比べ太い電線や橋梁の柵などができたが風景はそれほど変わっていない。昔はこういう電車が走るとは夢にも思わなかった京都市交通局1114先頭の急行奈良行き。▼s-16.8.12富野荘-新田辺1114急行奈良行き

 

次に向かったのはJR奈良線宇治川橋梁。103系が比較的残っており、ちょっと寄ってみようということになった。2度目の訪問であるが前回は土砂降りであった。橋の宇治駅寄りの踏切は京阪電車の宇治駅に停車中の電車とJR電車のツーショットが可能であるがこの時はタイミングが合わず次回までおあづけとなった。宇治-黄檗間 クハ103-211~クハ103-212の1638M城陽発京都行き ▼s-16.8.12宇治-黄檗103-211~103-212

 

最後は貴生川からの近江鉄道であるが、どうせ貴生川に行くのなら信楽高原鐡道もということになった。この鉄道は国鉄時代から乗車したことがないので土地堪はゼロ。車は紫香楽宮跡という何となく面白そうな所に出たが、撮影地は次と行っても10km近くある貴生川の築堤となった。なお、最近、総本家さんがこの線の蒸機C58時代の見事な写真を発表されている。C58は苦手な機関車であったのでC58が主役であった八戸線、陸羽東西線、志布志線等も乗っていない路線である。539D信楽行きSKR401 ▼s-16.8.12貴生川-紫香楽宮跡539D SKR401

 

近江鉄道に親会社西武鉄道の赤とベージュのカラーを復活させた通称赤電が登場し今回の撮影旅行の最終目的となった。元西武401系で近江鉄道創立120周年記念塗装とのことである。近江鉄道も撮ったことはあるが乗ったことがない鉄道である。ここも土地堪ゼロであるが撮影場所の市辺-太郎坊宮前を後で調べてみると近江八幡と八日市の中間あたりである。時刻は17時46分と厳しかったが何とか撮影できた。822+1822▼s-16.8.12市辺-太郎坊宮前822+1822

 

猛暑であったが天気に恵まれ事故もなく楽しい撮影ができた。このような駆け足旅行では昼間はレストランで食事をしたことがなく、時々コンビニ弁当にもありつけないことがある。(私より)若い方々についていくのに歳を感じる今日この頃であるが、体を鍛えてまた連れて行ってもらおうと思う。

 

 

 

関西駆け足撮影旅行」への11件のフィードバック

  1.  残暑お見舞い申し上げます。

     日中に外へ出るのが憚られる、クソ暑い関西にお越し頂いていたのですね。改めて逞しい行動力に敬意を表させて頂きます。くれぐれもお疲れが出ませんように!

     お陰様で、パソコンの前で沢山の情報を頂戴しているこの有り難さに感謝、感謝です。

     次に関西にこ来られる際には、是非お目にかからせて頂きたく思います。西宮ガーデンズに参りましょう!

     一度クローバー会のイベントを東京でという話も出ております。具体化に向けてまたご指導をよろしくお願いいたします。

  2. お疲れさまでした。次回は、10月10日~12日のカシオペアクルーズ東北~奥羽~羽越~上越追っかけ+地方私鉄を計画しています。うち2日は平日ですが、10月からは対応可能です。また、ご一緒できたらなと思っています。

  3. マルーン様
    「観光特急しまかぜ」では同席の上記念撮影などもしていただき有難うございます。来月は高校の同窓会が阪神甲子園のホテルであり、再び関西にまいります。また、時間をつくってお会いしたいと思います。

    クモハ73106東ウラ様
    毎度のことながら名ドライブ有難うございます。関西事情にも疎く大和八木の狭い道路や新大久保の回り道で誘導ができず申し訳ありません。短時間でいろいろな場所に行けて大変良かったです。

  4. 準特急様 ちょっとマネができないような関西駆け足撮影旅行。すごいです。このような旅行ではついついまともな食事をするタイミングを逃してしまうことがよくあります。福塩線に行った時は食堂でもあるだろうと思った町になく、怪しい喫茶店が1軒だけだったのです。パンを売っている店があったので、それを買ってすませました。もともと、まともな食堂があるところを行くことがほとんどないのでそうなるのも当たり前ですが。私も「てんこ盛り撮影旅行」を考えてみたいと思います。

  5. どですかでん様
    ご連絡有難うございます。今回の5人組の皆さんは撮影に熱心でして食事のことよりも撮影対象車両や場所選定でいろいろご意見をお持ちの方が多かった様です。その分夜の反省会で飲んだり食べたりするそういう時間は旅の楽しみでした。昔はユースホテルに泊まり昼はパンとコーラくらいで過ごしたこともありましたし、秘境のような所では1日飲まず食わずの日もありました。でも日本は便利な所で何とかなりますが、外国ではえらい目に遭うこともありました。20年くらい前のポーランドは比較的大きな乗り換え駅のレズノという所は1軒しか店がなく乾いたハンバーグのようなものと冷えていないジュースしかなくまいったことがあります。

  6. 読者の目を回さないで下さい、順特急殿
    いったい全体、どんな順路で関西を荒らしまわっているのですか。後期高齢者には目が回って付いていけません。今度再来の時には、南海加太線の『めでたいでんしゃ』、南海高野線の『真田丸赤備え列車』もお見逃し無く。

  7. tsurukame様
    励まし(?)のお言葉有難く頂戴致します。tsurukame様が加太を中心に補機付き列車を追いかけていた頃ならこうは行かなかったと思います。しかし、駆け足で行くのがいいのかステホなどを利用しながらゆっくり腰を据えて撮るのがいいのか何とも言えません。そう言えば今回の関西荒らしにはtsurukame様に関係した場所を通ってきました。117系や105系のJR和歌山線は笠田での新旧定点撮影で素晴らしい対比を見せて頂きました。また、高野山にはtsurukame家のお墓があり、時々南海高野線の橋本~極楽橋間も発表頂いております。兵庫和田岬線や阪神武庫川線はtsurukame様の庭先でした。ご指摘の南海高野線の「真田丸赤備え列車」は撮っています。先週の放映では真田親子が九度山に飛ばされるとか報じていたように思います。JR和歌山線でも真田丸特別塗装の車両を撮っております。貴重なデジ青に個人で大量の写真を掲載するのはどうかと思い割愛しました。真田丸は近鉄南大阪線にも特別塗装はないのでしょうか。本家の上田交通を含め真田丸電車も会津鉄道の「八重の桜」号のようにデジ青で発表出来たらしたいと思います。

  8. 準特急さん、相変わらずお元気でとても嬉しく思っています。このところ沈黙の老人はちょっと?したことでだんまりを決め込んで居りました。オリムピックのテレビ放映が始まった翌日、電気代節約で窓を開け【そよ風が入り、小畑川鉄橋を渡る新京阪の走行音が耳に入る】放映に見入っていた時、階下から「お昼のそうめん出来た!」の声に立ち上がろうとしたら、足元不如意となり眼の焦点が定まらず大騒ぎとなり、結果として始めて救急車のお世話となった。
    頭の手術をした京都再生会病院に搬送され診断を受けた。連れ合いは何度も「熱中症でしょう」と医者に訊ねるが「ウン」と言わない。点滴が功を奏して気分が良くなった老人は「それならどこが悪いのか?」と尋ねると、「耳、三半器官が一時的に異常を来たしたのではないか?」とおっしゃり、カンカン照りの中、首から上を日照りにさらすと熱中症の前哨となるものですな!」
    と言う結果、21日迄はおとなしくしていた。盆休みに帰京した孫たちとの約束、甲子園球場、水族館、その他、爺ゃの受け持ちは全てキャンセル!正月に何を言われるか?。2日後、再生会病院に頭の手術の2ケ月検査に行った折、耳鼻咽喉科の医師に面談、再度検査してもらったが、「何もなし(あたりまえか?)」となった。
    高齢者ともなると何が起こるやら判らない。夏場の屋外での撮影には、是非麦わら帽と番茶(うまい飲料はだめ!)をお忘れなく持参されたし。若いといっている輩こそ気をつけるべし!

  9. 乙訓の老人様
    今回の駆け足旅行は運転士が優秀でしておにぎりを頬張りながら少しの時間も無駄にせず、おかげで盛り沢山の成果を得ることができました。室生口大野から大和八木にかけては連続勾配をものともせず2200系が駆け登ったところですが、我々5人の車はそれ以上に快適に走りまして老人様の本籍地榛原もあっという間に通過していきました。橿原市大和八木界隈は伝統的街並みで車は狭い道に難儀しましたがそれも思い出となりました。
    5人の中では私が飛びぬけて高齢でして水分の補給をこまめにし、炎天下での撮影ですのであまり無理をしないように行動しました。家庭の事情もあり海外は遠慮しておりますが、国内1~2泊の旅行は条件付きで今の所何とかやらせてもらっており時々デジ青でも発表させていただいております。幸いに同じ時代に活躍された先輩後輩からのコメントは嬉しいものでしてDRFCに所属していてよかったと思います。お酒のお強い老人様も最近は多少遠慮されているやに聞いておりますが飲めない私なら丁度良い相手になると思います。再会再飲を楽しみにております。有難うございました。

  10. 談論風発の輪の中に、遅れてきた私も参加させてください。
    準特急さんには、過去、何回となく撮影にご一緒させていただき、その撮影ぶりは、趣味人の“鏡”として、見ています。私も、どちらかと言えば、昼めし一杯よりも、フィルム一枚を選ぶほうで、道中、それほど違和感もなく、ご一緒できました。来月も、また関西に来襲?されるとか、クローバー会でいちばん元気な老人?として、ご活躍を祈念しています。

  11. 褒められるとブタやサルやいろんなものが木に登るようです。総本家さんは冬眠ならず夏眠から起き出したような感じですがまた大暴れを期待しております。夏眠などと失礼なことを申し上げましたが、このところ総本家さんならではの大仕事をされていたことは存じ上げております。最近は格安切符によるせめて1~2泊の国内旅行を楽しんでおります。tsurukameさんの蒸気機関車や定点対比撮影、老人さんの古典的電車、西村雅幸さんの中国(広島地方)のローカル線等楽しく拝見しております。久し振りの総本家さんの発表、併せて長期休暇中の皆さんや新しい方の投稿もお願いしたいと思います。

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